社会人向け教養サービス 『テンミニッツ・アカデミー』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
世界で最も人口密度が低い国は?
日本の人口密度は1平方キロメートルあたり345人程度。世界では高い方から数えて36番目です。世界平均は59.66人なので、やはり日本は人が密集していると考えていいでしょう。一方、世界を見ると、隣家までは数キロ先といったように、日本からは想像もつかないような場所もあるようです。ということで、ここでは人口密度の低い国をランキング順に見てみましょう。
1位 モンゴル 2.11
2位 ナミビア 3.09
3位 オーストラリア 3.34
4位 アイスランド 3.63
5位 スリナム 3.76
人口密度が低い国ランキングTOP5
以下は人口密度が低い順のランキングトップ5です。データは2020年までに調査されたものをまとめたもので、右の数字は人口密度(1平方キロメートルあたりの人数)です。ちなみに国土面積の基準は河川や湖沼などを除く陸地面積となっています。1位 モンゴル 2.11
2位 ナミビア 3.09
3位 オーストラリア 3.34
4位 アイスランド 3.63
5位 スリナム 3.76
1位モンゴル(アジア)
人口密度が低い国1位はモンゴル。1平方キロメートルで暮らしているのはおよそ2.1人です。総人口は329万人ですが、国土面積は日本の約4倍の156万4100平方キロメートル。また、首都ウランバートルの人口は159万7,290人(2020年)となっています。つまり、国民のおよそ半分が首都ウランバートルで生活しています。都市部以外では遊牧民がゲルと呼ばれる移動式住居で暮らしています。都市の密度だけが高いので、それ以外の地域の人の数はかなりまばら。見渡す限りの草原の大地で、羊やヤギが飼育されているようです。2位ナミビア(アフリカ)
2位のナミビアはアフリカの南西部に位置し、南は南アフリカ共和国と接しています。1平方キロメートルで暮らしているのはおよそ3.1人です。人口は254.1万人(2020年)で、国土は日本の約2.2倍の82.4万平方キロメートル。広大なナミブ砂漠やエトーシャ国立公園が広がり、野生動物が生息しています。首都ウィントフックの人口は32.6万人(2011年)。3位オーストラリア(オセアニア)
3位はオーストラリア。1平方キロメートルで暮らしているのはおよそ3.3人です。人口は約2569万人(2020年12月)。国土面積はおよそ日本の約20倍の769万2,024平方キロメートルと広大です。面積としては世界で6番目に大きな国で、アラスカを除くアメリカとほぼ同じ。首都キャンベラの人口は約43万人(2020年12月)ですが、メルボルンには507.8万人(2019年)、シドニーには531.2万人(2019年)が暮らしています。こうした気候の温暖な沿岸部分に人口が集中しているようです。4位アイスランド(ヨーロッパ)、5位スリナム(中南米)
4位アイスランドは、国土面積10.3万平方キロメートルで北海道より少し大きいくらいの島国です。人口は36万4134人(2020年1月)で、首都レイキャビクの人口は12.29万人(2016年)。火山と氷河、白夜とオーロラの国です。5位スリナムは中南米の国でブラジル北部に位置しています。国土面積は約16.4万平方キロメートルで日本のおよそ半分。人口は58.66万人(2020年)で首都パラマリボの人口は24.9万人(2012年)。面積、人口ともに南米一小さいですが、林野面積の占める比率は約99%とのこと。自然のスケールを感じられる場所
モンゴルやオーストラリアといった国は、人口が密集している都市部とそのほかのエリアでの密度に極端な差があると考えられます。モンゴルは広大な牧草地帯が、オーストラリアの中心には世界最大の一枚岩「エアーズロック」があります。人口密度が低いということは、それだけ自然が豊かということと表裏一体です。ここに取り上げた人口密度の低い国は、壮大な自然のスケールを感じられる場所といえるでしょう。コロナ禍で気持ちが内向きになったいま、想いを馳せてみるのもいいのではないでしょうか。<参考サイト>
世界の人口密度 国別ランキング・推移|GLOBAL NOTE
https://www.globalnote.jp/post-3741.html
1km2あたり1.87人しか住んでいません!世界一人口密度が低い国-モンゴル|独立行政法人 国際協力機構
https://www.jica.go.jp/nantokashinakya/sekatopix/article065/index.html
モンゴル国基礎データ|外務省
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/mongolia/data.html
ナミビア共和国|外務省
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/namibia/index.html
オーストラリア連邦|外務省
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/australia/data.html
アイスランド共和国|外務省
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/iceland/index.html
アイスランドとはどんな国? その本当の姿をご紹介します!|Guide to Iceland
https://guidetoiceland.is/ja/best-of-iceland/37-reasons-not-to-go-to-iceland
スリナム共和国|外務省
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/suriname/index.html
スリナム共和国|東京都立図書館
https://www.library.metro.tokyo.lg.jp/search/research_guide/olympic_paralympic/area_studies/index/suriname/
世界の人口密度 国別ランキング・推移|GLOBAL NOTE
https://www.globalnote.jp/post-3741.html
1km2あたり1.87人しか住んでいません!世界一人口密度が低い国-モンゴル|独立行政法人 国際協力機構
https://www.jica.go.jp/nantokashinakya/sekatopix/article065/index.html
モンゴル国基礎データ|外務省
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/mongolia/data.html
ナミビア共和国|外務省
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/namibia/index.html
オーストラリア連邦|外務省
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/australia/data.html
アイスランド共和国|外務省
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/iceland/index.html
アイスランドとはどんな国? その本当の姿をご紹介します!|Guide to Iceland
https://guidetoiceland.is/ja/best-of-iceland/37-reasons-not-to-go-to-iceland
スリナム共和国|外務省
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/suriname/index.html
スリナム共和国|東京都立図書館
https://www.library.metro.tokyo.lg.jp/search/research_guide/olympic_paralympic/area_studies/index/suriname/
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
自分を豊かにする“教養の自己投資”始めてみませんか?
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。
『テンミニッツ・アカデミー』 で人気の教養講義をご紹介します。
日本企業が世界のビジネスに乗り遅れた要因はオウンゴール
内側から見たアメリカと日本(6)日本企業の敗因は二つのオウンゴール
日本企業が世界のビジネスに乗り遅れた主な要因として、二つのオウンゴールを挙げる島田氏。その一つとして台湾のモリス・チャン氏によるTSMC立ち上げの話を取り上げるが、日本はその動きに興味を示さず、かつて世界を席巻して...
収録日:2025/09/02
追加日:2025/11/25
日本は素晴らしい歴史史料の宝庫…よい史料の見つけ方とは
歴史の探り方、活かし方(1)歴史小説と史料探索の基本
「歴史を探索していく」とは、どういうことなのだろうか。また、「歴史を活かしていく」とはどういうことなのだろうか。歴史作家の中村彰彦氏に、歴史を探り、活かしていく方法論を、具体的に教えてもらう本講義。第一話は、歴...
収録日:2025/04/26
追加日:2025/11/14
熟睡のために――認知行動療法とポジティブ・ルーティーン
熟睡できる環境・習慣とは(1)熟睡のための条件と認知行動療法
「熟睡とは健康な睡眠」だと西野氏はいうが、健康な睡眠のためには具体的にどうすればいいのか。睡眠とは壊れやすいもので、睡眠に影響を与える環境要因、内面的要因、身体的要因など、さまざまな要因を取り除いていくことが大...
収録日:2025/03/05
追加日:2025/11/23
習近平への権力集中…習近平思想と中国の夢と強国強軍
習近平―その政治の「核心」とは何か?(1)習近平政権の特徴
国際社会における中国の動きに注目が集まっている。新冷戦ともいわれる米中摩擦が激化する中、2021年7月に中国共産党は創立100周年を迎えた。毛沢東以来、初めて「思想」という言葉を党規約に盛り込んだ習近平。彼が唱える「中...
収録日:2021/07/07
追加日:2021/09/07
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」という現象は起こるのか。対人コミュニケーションにおいて誰もが経験する理解や認識の行き違いだが、私たちは同じ言語を使っているのになぜすれ違うのか。この謎について、ベストセラー『「何...
収録日:2025/05/12
追加日:2025/11/02


