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DATE/ 2022.02.04

今すぐ使える「野菜の選び方」

 日々の買い物でも手に取る機会が多い野菜。野菜を選ぶときに、どうせならおいしいものを選びたいですよね。なんとなく「ツヤがあるもの」「色がキレイなもの」を選ぶことが多いと思いますが、それ以外にも美味しい野菜を見分けるポイントはいくつかあります。今回は私たちの身近な野菜の選び方について調べてみました。

日本人に身近な野菜とは?

 家庭によって常備している野菜は異なりますので、今回は日本人の消費量の多い野菜についてピックアップしてみました。少し古いデータになりますが、2015年に厚生労働省が発表したランキングを見てみると、1位大根、2位玉ねぎ、3位キャベツ、4位白菜、5位にんじんの5種類が消費量の多い野菜だとされています(ただし、11月のある1日を対象にした調査であり通年の結果ではない)。また、タキイ種苗が毎年発表している「野菜の総括」によると、2021年に食べる機会が多かった野菜は1位玉ねぎ、2位キャベツ、同率3位もやし・にんじん・ネギとなっていました。

 今回はどちらのランキングにも入っている玉ねぎ、キャベツ、にんじんの3種類の野菜について、選び方をご紹介してきましょう。

野菜の選び方

・玉ねぎ

1:丸々として、首と根が締まっている
平らな玉ねぎは収穫のタイミングが悪く熟してから出荷されたもの。傷みが早いので丸々とした玉ねぎを選ぶようにしましょう。

2:皮にキズがなく、ツヤがあり乾燥している
玉ねぎはしっかり乾燥してから出荷されるため、キズがなくツヤがあるものが良質とされます。外皮が乾燥しすぎてカサカサだと早くに傷んでしまいます。

3:固く締まって重みがある
玉ねぎはぎゅっと締まったものの方が、水分をしっかり含んでいて美味しいのでオススメ。同じ大きさでも軽いものは中に空洞ができていることもあるので避けるのが良いでしょう。

 生でも加熱しても使える玉ねぎは、通年スーパーに並ぶ定番食材。切るときに涙が出るとお悩みの方は、玉ねぎを冷やしてから切る、または玉ねぎを水につけてから切るという裏技を試してみてください。冷やせば揮発性の成分の飛散を防げ、水につければ涙の原因物質の発生を抑えられるといわれています。

・キャベツ

1:葉にツヤがあって鮮やかな緑色である
ツヤは鮮度が良い証拠なので、しなびたキャベツは鮮度が落ちてると考えてください。色は濃い緑色が食べ頃、黄色っぽいキャベツは食べ頃をすぎたサインになります。

2:重量感がある
同じ大きさでも、軽いものは育ちすぎて葉が固くなってしまっていることも。重量感があるものの方が、みずみずしくて葉も柔らかく、美味しく食べることができます。

3:春キャベツは巻きがゆるいもの、冬キャベツはしっかり詰まっているもの
葉が柔らかく弾力性のある春キャベツはその特性を楽しむために巻きがゆるいものがオススメ。一方で冬キャベツは他のものより固くて重く、巻きがしっかりしているものが良いでしょう。

 柔らかさが特徴の春キャベツはサラダや漬け物などの生食に向いていて、水分をたっぷり含んだ冬キャベツは煮物や炒め物など火を通す料理に向いています。季節によって春キャベツから冬キャベツまで、さまざまな料理を楽しむことができる食材です。

・にんじん

1:色が鮮やかでハリツヤがある
にんじんの色は濃ければ濃いほど栄養があるといわれています。表面がしわしわになったり、色が薄くなったりしているものは味も栄養価も落ちてしまっているサインです。

2:葉がついていた部分の断面が細い
断面が太いとその分葉に栄養を取られてしまうので、細い方が栄養価も高くなっています。断面が細い方がにんじんの先の芯まで細く、繊維質も少ないのでやわらかくいただくことができます。

3:重量感がありしっかりと固い
鮮度が落ちると水分が抜けて軽くなり、ハリや固さが失われてしまいます。手に持ったときにしっかりと重みを感じられるものを選ぶのが良いでしょう。

 栄養価の高いにんじんですが、表皮のすぐ下にβ-カロテンが多く含まれるといわれています。そのため、調理の際は皮をむかない、もしくはごく薄くむくようにしましょう。また、油はβ-カロテンの吸収を高めてくれるので、炒め物など油を使った料理がオススメです。

 玉ねぎやキャベツ、にんじんはどの家庭でも常備する身近な野菜を選ぶときのポイントとして活用してみてください。
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