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世界の「パワースポット」8選
行けば力が湧いてきそうな場所、神聖な場所、心が癒やされる場所といえば、パワースポットですよね。日本にも神社やお寺を始めとした数々のパワースポットがありますが、世界にももちろんパワースポットが多く点在しています。
今回は、死ぬまでには絶対訪れたい「世界三大パワースポット」のほか、筆者選りすぐりのオススメパワースポットを5つ紹介します。
周囲にせり立つ赤い岩山と、豊かな緑に彩られたセドナの街。通称レッドロック・カントリーとも言われ、その息を呑むほどの絶景の街並みから「全米で最も美しい街」と称賛されています。
パワースポットと言われる所以は“ボルテックス(ラテン語で「渦」)”という地球の強い磁力が集中した大地のエネルギーがこのセドナを覆っているから。その証拠に、ボルテックスが放出されているという場所付近に生えている樹木の幹は、渦に巻かれたようにねじれているのです。もともとこの地はネイティブ・アメリカンの聖地で、彼らにまつわる遺跡群も見ることができます。
【ルルドの泉(フランス)】
ルルドはピレネー山脈の麓にある人口1万5,000人ほどの小さな街です。しかしルルドではこれまで66もの神の奇蹟が起こったとされ、今や年間500~600万人の信者が訪れる、カトリックの一大聖地となっています。ルルドで起こった奇蹟のうち最も有名な出来事が、貧しい家庭で育ち、体も弱かった14歳の少女ベルナデットが遭遇した「ルルドの泉の奇蹟」です。
1854年2月11日のこと。川のほとりで薪を拾っていたベルナデットの前に突如聖母マリアが現れ「洞窟の泉へ行って顔を洗いなさい」と告げました。マリアが示した洞窟に向かったベルナデットはその洞窟の土を掘ると、そこから湧き水が出現。その湧き水を汲んで病に冒された村人らに飲ませたところ、みな病が治って元気になりました。
こうしてルルドの泉は病気快癒のパワースポットとして、世界中に広まったのです。
【マウナ・ラニ(アメリカ・ハワイ島)】
ハワイ語で「天国に手が届く丘」という意味のマウナ・ラニは、古代ハワイ王族の保養地でした。そこには“マナ”と呼ばれる精霊の力が宿るとされ、特に「フィッシュポンド」と呼ばれる池は、マナの力が集中しているといわれています。
この池はもともと王族へ献上する魚を養殖していた池ですが、我々がイメージする養殖池と違い水面は大変澄み切っていて美しく、そこへ空の青さ、さらに池を囲むヤシの木々が鏡のように映し出された光景は非常に神秘的です。
そのほか、マウナ・ラニには「オーラがみえる場所」として昨今SNSで話題の洞窟ラバチューブなど、数々のパワースポットが集まっています。
【タラの丘(アイルランド)】
アイルランド最強のパワースポットと呼ばれるタラの丘。かつて古代アイルランドの王(上王)たちの国があったといわれ、名作『風と共に去りぬ』の主人公スカーレット・オハラの故郷としてもその名が登場します。
丘の中心に立つ立石(リア・ファル)は「運命の石」と呼ばれ、王の後継者とされた者のうち、真の王となる者が触れると石が震えるという言い伝えがあります。眼下には大草原が広がり、見る者を圧倒する雄大さ。まさに王の玉座を思わせる光景が目の前に広がっています。
【グラストンベリー(イギリス)】
イギリスといえばストーンヘンジが有名ですが、グラストンベリーと呼ばれる小さな街もパワースポットとして観光客に人気があります。
ここは“レイライン”と呼ばれる大地のエネルギーが集中しているほか、アーサー王物語に出てくる伝説の島・アヴァロンや妖精の国の入口、キリストの最後の晩餐に使われた聖杯が埋められた井戸の存在など、聞くだけでワクワクするような遺跡がたくさん残っています。ファンタジー好きならたまらないパワースポットですね。
【黄龍(中国)】
黄龍は、中国の四川省にある全長約7.5kmの峡谷です。峡谷は白い石灰岩でできており、長い年月の中で風雨にさらされ徐々に浸食したことで、棚田のような段丘が形成。そこに石灰成分を含んだ雨水が流れ込み、鮮やかなコバルトブルーの泉があちこちに出現し、幻想的な光景を生み出しました。
石灰層の白と水の青、さらに日の光に照らされ黄金色に輝く段丘のコントラストは、まさに絶景の一言。段丘の連なるさまが昇り龍の姿に見えたことから「黄龍」とよばれるようになったとか。見るだけで運が開けそうなパワースポットです。
【エカ・カリヤ(インドネシア)】
リゾート地として人気のインドネシアのバリ島は、島そのものがパワースポットと呼ばれるほど大自然のエネルギーに満ちあふれています。しかしそんな中でも近年注目のパワースポットが、バリ島北部にある植物園エカ・カリヤの中にある大木・ガジュマル(バリでは「ビンギン」)です。
ガジュマルといえば南国の木として日本でもおなじみですが、このエカ・カリヤのガジュマルは3本の木が生長途中で重なり、1本の大木のようになっています。その神秘的な姿は、まさに神の化身のごとく風格あるたたずまい。バリではガジュマルには精霊が棲み着くとされ、触れると願いが叶うといわれています。
【ハートリーフ(オーストラリア)】
最後に、心がキュンとするパワースポットをご紹介しましょう。オーストラリアが有する世界最大のサンゴ礁帯「グレートバリアリーフ」に浮かぶハミルトン島のほど近いところに、ハート型をしたサンゴ礁があります。このハートリーフを見たり、スマートフォンの待ち受け画面にしたりすると、愛する人と永遠に幸せになれるのだとか。ヘリコプターや水上飛行機を使って上からハートリーフを見るツアーが、カップルに大人気です。
いかがでしたか。何かと情報過多で心がきしみやすい現代社会に疲れたら、癒やし効果抜群の世界のパワースポットを訪れてみてくださいね!
今回は、死ぬまでには絶対訪れたい「世界三大パワースポット」のほか、筆者選りすぐりのオススメパワースポットを5つ紹介します。
世界三大パワースポット
【セドナ(アメリカ・アリゾナ州)】周囲にせり立つ赤い岩山と、豊かな緑に彩られたセドナの街。通称レッドロック・カントリーとも言われ、その息を呑むほどの絶景の街並みから「全米で最も美しい街」と称賛されています。
パワースポットと言われる所以は“ボルテックス(ラテン語で「渦」)”という地球の強い磁力が集中した大地のエネルギーがこのセドナを覆っているから。その証拠に、ボルテックスが放出されているという場所付近に生えている樹木の幹は、渦に巻かれたようにねじれているのです。もともとこの地はネイティブ・アメリカンの聖地で、彼らにまつわる遺跡群も見ることができます。
【ルルドの泉(フランス)】
ルルドはピレネー山脈の麓にある人口1万5,000人ほどの小さな街です。しかしルルドではこれまで66もの神の奇蹟が起こったとされ、今や年間500~600万人の信者が訪れる、カトリックの一大聖地となっています。ルルドで起こった奇蹟のうち最も有名な出来事が、貧しい家庭で育ち、体も弱かった14歳の少女ベルナデットが遭遇した「ルルドの泉の奇蹟」です。
1854年2月11日のこと。川のほとりで薪を拾っていたベルナデットの前に突如聖母マリアが現れ「洞窟の泉へ行って顔を洗いなさい」と告げました。マリアが示した洞窟に向かったベルナデットはその洞窟の土を掘ると、そこから湧き水が出現。その湧き水を汲んで病に冒された村人らに飲ませたところ、みな病が治って元気になりました。
こうしてルルドの泉は病気快癒のパワースポットとして、世界中に広まったのです。
【マウナ・ラニ(アメリカ・ハワイ島)】
ハワイ語で「天国に手が届く丘」という意味のマウナ・ラニは、古代ハワイ王族の保養地でした。そこには“マナ”と呼ばれる精霊の力が宿るとされ、特に「フィッシュポンド」と呼ばれる池は、マナの力が集中しているといわれています。
この池はもともと王族へ献上する魚を養殖していた池ですが、我々がイメージする養殖池と違い水面は大変澄み切っていて美しく、そこへ空の青さ、さらに池を囲むヤシの木々が鏡のように映し出された光景は非常に神秘的です。
そのほか、マウナ・ラニには「オーラがみえる場所」として昨今SNSで話題の洞窟ラバチューブなど、数々のパワースポットが集まっています。
厳選! 世界の秘境のパワースポット5つ
ここから、ほんのごく一部ですが世界各地のパワースポットをご紹介します!【タラの丘(アイルランド)】
アイルランド最強のパワースポットと呼ばれるタラの丘。かつて古代アイルランドの王(上王)たちの国があったといわれ、名作『風と共に去りぬ』の主人公スカーレット・オハラの故郷としてもその名が登場します。
丘の中心に立つ立石(リア・ファル)は「運命の石」と呼ばれ、王の後継者とされた者のうち、真の王となる者が触れると石が震えるという言い伝えがあります。眼下には大草原が広がり、見る者を圧倒する雄大さ。まさに王の玉座を思わせる光景が目の前に広がっています。
【グラストンベリー(イギリス)】
イギリスといえばストーンヘンジが有名ですが、グラストンベリーと呼ばれる小さな街もパワースポットとして観光客に人気があります。
ここは“レイライン”と呼ばれる大地のエネルギーが集中しているほか、アーサー王物語に出てくる伝説の島・アヴァロンや妖精の国の入口、キリストの最後の晩餐に使われた聖杯が埋められた井戸の存在など、聞くだけでワクワクするような遺跡がたくさん残っています。ファンタジー好きならたまらないパワースポットですね。
【黄龍(中国)】
黄龍は、中国の四川省にある全長約7.5kmの峡谷です。峡谷は白い石灰岩でできており、長い年月の中で風雨にさらされ徐々に浸食したことで、棚田のような段丘が形成。そこに石灰成分を含んだ雨水が流れ込み、鮮やかなコバルトブルーの泉があちこちに出現し、幻想的な光景を生み出しました。
石灰層の白と水の青、さらに日の光に照らされ黄金色に輝く段丘のコントラストは、まさに絶景の一言。段丘の連なるさまが昇り龍の姿に見えたことから「黄龍」とよばれるようになったとか。見るだけで運が開けそうなパワースポットです。
【エカ・カリヤ(インドネシア)】
リゾート地として人気のインドネシアのバリ島は、島そのものがパワースポットと呼ばれるほど大自然のエネルギーに満ちあふれています。しかしそんな中でも近年注目のパワースポットが、バリ島北部にある植物園エカ・カリヤの中にある大木・ガジュマル(バリでは「ビンギン」)です。
ガジュマルといえば南国の木として日本でもおなじみですが、このエカ・カリヤのガジュマルは3本の木が生長途中で重なり、1本の大木のようになっています。その神秘的な姿は、まさに神の化身のごとく風格あるたたずまい。バリではガジュマルには精霊が棲み着くとされ、触れると願いが叶うといわれています。
【ハートリーフ(オーストラリア)】
最後に、心がキュンとするパワースポットをご紹介しましょう。オーストラリアが有する世界最大のサンゴ礁帯「グレートバリアリーフ」に浮かぶハミルトン島のほど近いところに、ハート型をしたサンゴ礁があります。このハートリーフを見たり、スマートフォンの待ち受け画面にしたりすると、愛する人と永遠に幸せになれるのだとか。ヘリコプターや水上飛行機を使って上からハートリーフを見るツアーが、カップルに大人気です。
いかがでしたか。何かと情報過多で心がきしみやすい現代社会に疲れたら、癒やし効果抜群の世界のパワースポットを訪れてみてくださいね!
<参考サイト>
・世界のパワースポット28選で地球の神秘を体感しよう(「TABIPPO」トラベル.jp)
https://tabippo.net/zekkei_power/
・世界中からパワーを!幸運を引き寄せる海外のおすすめパワースポット(「Tripa」日本旅行)
https://www.nta.co.jp/media/tripa/articles/OF3eR
・世界のパワースポット28選で地球の神秘を体感しよう(「TABIPPO」トラベル.jp)
https://tabippo.net/zekkei_power/
・世界中からパワーを!幸運を引き寄せる海外のおすすめパワースポット(「Tripa」日本旅行)
https://www.nta.co.jp/media/tripa/articles/OF3eR
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