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DATE/ 2022.06.02

「置き引き」にあいやすい場所と手口の特徴

 日本は治安の良い国と言われています。確かに、スリや強奪の被害経験がある人は少ないかもしれませんが、「置き引き」なら遭ったことがあるという人はいるのではないでしょうか。ちょっとした隙や油断で被害に遭う可能性のある「置き引き」について、注意すべきことを確認しておきましょう。

置き引きされやすいのは、こんな場所

 まずは、置き引きに遭いやすい場所を知っておきたいところ。実際に被害に遭った人の経験談も参考にご紹介します。

・電車等の公共交通機関内
 電車やバス内ではスマホや読書に夢中になったり、居眠りをしてしまうこと、棚網に荷物を乗せノーマークとなることもあります。特に各駅停車のように停車駅が多く乗降者も多い電車内では置き引き犯もサッと逃げやすく、他の車両に移動されてしまえば泣き寝入りするしかありません。

・駅や空港の構内
 スーツケースや荷物を持って移動することも多い構内では、トイレや待ち時間に置き引き被害が発生しやすいです。「駅のトイレ内に荷物を置き忘れて戻ったら、財布だけ抜かれてバッグはゴミ箱に捨てられていた」、「ベンチにスーツケースを置いて、飲み物を買いに行った僅かな隙に丸々持って行かれた」という声も。

・スーパーや百貨店等のショッピング施設
 スーパーでは袋詰め台付近で被害が多く、財布を台の上に置いて忘れたり盗まれることが。「会計済みのカゴを台に置いて段ボールをもらいに行った間に、買った商品が無くなっていた」という方や、デパートでは「試着室から出て鏡を見ている間に、試着室に置いておいたバッグが盗まれた」という人も。財布も購入品も狙われます。

・自転車のカゴ
 少しの間と自転車のカゴに荷物を入れたままその場を離れてしまうこともありますが、駐輪時は鍵を掛けるのに、荷物がそのままでは置き引きされても仕方ない状況。「コンビニで買ったお茶やポテチだったのでまさか置き引きされると思わなかった」という人も。内容を確かめてから盗む訳ではなく、盗んでからいらないものは捨てる手口が多いと言われています。

・映画館や劇場、スポーツ会場
 席確保や、トイレや飲食物を買いに行くなどで席を外すことの多いイベントやエンタメ施設では置き引きのリスク大。「野球場でスニーカーを脱いでビーサンに履き替えたら、いつの間にか盗まれていた」と高級スニーカーを置き引きされた人、「自由席の席取りのためコートを置いていたら無くなっていて、席がどこかも分からなくなった」とシートまで奪われた方も。

・飲食店やホテル
 座敷に別グループも隣り合う居酒屋や、昼時に混むファミレスなどでも、トイレやドリンクバーなどで目を離した隙に置き引きに遭うことも。またホテルのロビーやカフェなどでスーツケースや荷物を盗まれることも。リラックスしている場でも不特定多数の人が出入りしているので置き引きには注意が必要です。

・海、川、キャンプ場などのアウトドア
 屋外で気分も開放的になり、レジャーに興じて置き引きされることも。ロッカーなどがない野外ではどうしても荷物は放置せざるを得ない場合もあります。「ビーチにシートを引いて貴重品以外の物を置いて海に入っていたら置き引きを目撃。海から戻るのに間に合わなかった」という人もおり、海に入った時に狙いをつけて置き引きする犯人もいるようです。

被害に遭いやすい行動や特徴を知って予防に努めよう

 置き引きはする方が悪いのはもちろんですが、被害に遭いやすい人の特徴やシチュエーションを知って防止することも大切です。

・手荷物が多い、大きい荷物のある人
 荷物がいくつもあるならひとまとめにして管理したり、貴重品は荷物とは別にポシェットやボディバッグなどに入れ肌身から離さない。またはロッカー等を利用すべき。

・電車内でスマホや本などに夢中になり乗り過ごす人
 荷物は前に抱える、足の間に入れる、棚網を使用しない。一駅ごとに意識を車内に戻すなどの習慣をつけることも必要。

・酔っ払って電車やバスですぐ寝てしまう人
 荷物を抱える、貴重品は胸ポケット等に入れ身に着ける、ブザーやアラームが鳴る防犯グッズを使用する。どうしても寝てしまいそうな時はなるべく座らないという選択もあり。

・忘れ物や置き忘れが多い、うっかりした人
 荷物をいくつも持たない、移動する際には必ず持ち物点検を心掛ける、一旦荷物を置くという時は足の間や目の前に置く。

・ひとりで行動中の人
 荷物を見ていてくれる人がいないため、ロッカーやクロークを利用して置きっぱなしを一切やめる。

それでも置き引き被害に遭ってしまったら

 どんなに気をつけているつもりでも置き引きに遭ってしまったことに気づいたら、以下のような流れで対処しましょう。

1:まずはクレジットカード、キャッシュカードを止める

 カード会社や銀行に速やかに連絡してカードを止めましょう。キャッシュレスの普及で高額な現金を持ち歩く人は少ないですが、カードなどの情報を盗まれたら被害は大きくなります。

 また、スマホを置き引きされたケースも少なくなく、その時は探すと同時に契約キャリアに盗難や紛失の連絡を入れることも忘れずに。スマホ決済を利用されたり、高額な国際電話に使用されたり、さまざまなパスワードなどの情報を抜かれてしまうこともあります。

2:警察に通報し、最寄りの交番や警察署に相談する

 次にするのは警察への通報。被害に遭った場所の最寄りの警察や交番に案内されます。置き引きは状況によって、被害届なのか遺失物届なのかケースバイケース。被害状況に照らし合わせて、どちらの届けを出すか、どんな手間が掛かるのか等、警察と相談して対処してもらいましょう。

 もし置き引きされた中に、健康保険証や運転免許証、マイナンバーカードやパスポートなどの重要な書類があれば、その後の手続きも必要です。単に物品が持ち去られるよりも、面倒な手続きや手間が掛かり、精神的なダメージは大。大切な荷物は「コンパクトに身につける」「預ける」「目に入る位置にしか置かない」。これらの基本的なことを意識して、被害を防止したいですね。

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