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DATE/ 2022.07.06

貯金ができない人の特徴

 円安、低金利、物価上昇、年金削減、老後2000万円問題…。様々なお金や経済への不安のある今、改めて「貯金」の重要性を感じている人も多いことと思います。しかし「今のままではいけない」と思っても、なかなかお金を貯められず焦っているという人も少なくないのではないでしょうか。

貯金はいくら? 世の中の平均貯金額は〇〇円

 まずは世の中の人たちはどのくらい貯金をしているのかを知るところから、自分の貯金について意識を高めていきましょう。

 金融広報中央委員会「令和2年(2020年)家計の金融行動に関する世論調査」によると、単身世帯・2人以上世帯の平均貯金額は、単身世帯で653万円、2人以上世帯で1436万円。「他の人はそんなに貯めているのか」と驚いた人も多いと思いますが、こちらはあくまで「平均値」で、飛び抜けた額の貯蓄を保有する富裕層の値に大きく影響を受けるため参考程度に知っておくべき数字です。

 もう少し実態に近い数字としては「中央値」のデータが参考に。小さい順にデータを並べた時に全体の真ん中にくる数値である中央値で見ると、単身世帯で50万円、2人以上世帯で650万円。少し安心した人もいるかもしれませんが、同程度の貯金額では決して充分とは言えません。さらに言うと、貯金ゼロの世帯は、単身世帯で36.2%、2人以上世帯で16.1%。貯金ができていない人は思ったよりも多いのが現実です。

貯金ができない人の特徴とは?

 「なぜ自分は貯金ができないのだろう」と悩んでいる人は、以下のような特徴に当てはまっている可能性があります。

・衝動買いや無駄遣いが多く計画性がない
 安いから、ついでだから、と必要のないものまで買ってしまったり、勢いで高額なものをボーナス払いで買ってしまったり。欲しいと思ったものを後先考えずに購入してしまう。

・自分の収支を把握できていない
 キャッシュレス決済が普及したことにより手持ちがなくても気軽に支払えるため、今月は赤字なのか黒字なのか、いくら使っているのかを把握できていない。

・毎月の固定費が高い
 光熱費や通信費を把握できておらず、なんとなく自動引き落としされるままに。また、保険やアプリ、サブスクなど、必要性のあるなしの見直しを怠って固定費が年々増加している。

・セールやまとめ買いが好き 
 賢く買い物をしているつもりでセールやまとめ買いなどをお得だと思って散財してしまう。「〇〇円以上送料無料」に釣られ、その金額まで買う癖がある。

・コンビニに毎日行ってしまう
 習慣のようにコンビニに寄って、飲み物やお菓子などをちょこちょこ買ってしまう。足りないものがあればコンビニで買えばいい、という思考になっている。

・銀行口座をひとつしか持っていない
 生活費等の口座と貯蓄用の口座を分けておらず、ひとつの口座で全てをやりくりしている。

「貯金できる体質」に変わるために出来ること

 貯金をするには、収入を増やすか、支出を減らすかの二択しかありません。物価高な上に賃金も上がらない今、収入を増やすのはなかなか容易なことではありませんが、支出を減らすことなら可能です。貯金を増やしていくために以下のような今すぐできることから、少しずつ意識を変えていきましょう。

・買い物をする時は必ず予算を決めてから
・キャッシュレス決済方法を出来るだけ一本化してシンプルに
・給料から天引き、自動振替を利用し貯金口座に毎月定額を貯める
・1ヶ月だけでも家計簿をつけて収支の実態を自覚する
・不要な課金アプリやサブスクなどの固定費を見直す

 ファイナンシャルプランナーとして20年以上仕事をしている方にも貯金のコツを聞いたところ、「とにかく給料からの天引き、先取り貯金をして生活費とは切り離して貯める」、「5年で500万円貯める、など目標を立てて計画的に貯金する」、「投資や住宅ローンを貯蓄替わりと思っている人もいるが、あくまで貯金は別口と考える」と教えてもらいました。

 なんとかお金を増やしたい、と投資や仮想通貨などが気になっているという人もいると思いますが、それを始めるのはある程度の貯蓄ができてから。増やすことよりも、まずはいざという時に動かせるお金を貯めておくことが大切とのことです。また、好きなブランド品のために貯金している、推し活に注ぎ込みたいから貯金している、そんな一見お金が貯まらなそうな人でも「目標や目的があると、節約や貯金の習慣がいつの間にか身に付く」そう。貯金は習慣化することがポイントです。

 まずは自分の収支を可視化して、管理する。むやみやたらに我慢の節約生活をして貯金をするのではなく、現実と目標を意識することで貯金ができる人になれるのではないでしょうか。

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