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DATE/ 2022.07.15

台無し!女性が嫌がるNGワードとは

 男性から褒められて嫌な気持ちになる女性はそうは多くいません。しかし、褒め方や言葉選びを誤まると「全然嬉しくない」「逆にイラッとした」と女性の気分を害することも多々あります。褒めることは恋愛に於いて重要なコミュニケーションのひとつですが、とにかく褒めまくることで好意をアピールしようと頑張ってしまう男性は要注意。女性は褒められれば何でも良いという訳にはいかないのです。

女性が引いてしまうNGな褒め言葉とは

 女性へのどんな褒め言葉がNGワードとなってしまうのか、女性たちの本音から聞き出しシチュエーション毎に4つにまとめました。まずはチェックしていきましょう。

【外見、体型に関するワード】

「若い、二児の母に見えない、美魔女、〇〇歳の割にはキレイ」
 ルックスを褒める際に、年齢や属性を絡めた言葉で褒めるのはNG。褒められた気がせずモヤっとしてしまう可能性が高い。

「胸大きいね、スタイルいいね」
 いやらしい目線で見られていると思ってしまいます。体型について言って許されるのは「足長いね」「顔小さいね」「目が大きいね」くらいまで。セクシュアルなワードはNGです。

「ふっくらしたね、ちょうどいい体型」
 単純に褒めたつもりでも、女性は「デブってこと?」「いちいち体型について言われたくない」と感じてしまうことも。コンプレックスの地雷がどこにあるか分からないので、いらない一言です。

「外国人にモテそう、アジアンビューティーだね」
 黒髪ロングヘアやクールビューティーな女性につい言ってしまうこともありそうですが、こう言われて嬉しい女性はほぼいません。地味な顔立ち?日本人にはモテないってこと?と反感を持たれる場合も。

【比較、偏見、時代を感じるワード】

「〇〇ちゃんより可愛い、この中で一番美人」
 比較して褒められると、周りの女性や友達を落とされている気がして喜べない女性も多数。他の女性と比べられているという感覚は嫌な気分になるものです。

「いい奥さんになれるよ、いいお母さんになりそう」
 定型文のように「いいお嫁さん」「いいお母さん」という言葉で褒められても、嬉しくない女性も増えてきました。時代錯誤な褒め方として気をつけたいフレーズです。

「女とは思えない能力、男並みに頑張っているね」
 女の割に、女なのに、男に負けない、男勝り。そんな「女」「男」を比較するようなジェンダーに関わる褒め発言も時代遅れ。ひとりの人として褒めるので充分です。

「女子力高いね」
 何でもかんでも「女子力高い」と褒められるのに飽き飽きしている女性や、このくらいで女子力と言われてもウザいと感じる女性も多くなりました。女性から意外と嫌われているワードです。

【過去の恋愛やエロ系の妄想ワード】

「モテるでしょ、男いっぱい泣かせてきたでしょ」
 さも経験豊富、遊んできたと言われているようで、こう言われて喜ぶ女性は一握り。男性は魅力的だと伝えたいのでしょうが、女性はそれに答えるのも面倒臭いと思ってしまいます。

「おじさんキラーだね、不倫の誘いが多そう」
 歳上男性に響くセクシーな魅力を褒めたつもりでも、女性からすると「簡単な女と思われている」「まともな恋愛相手として見られていない」と感じてしまう下世話な言い回し。

【上から目線の褒めワード】

「感心した、よく出来ました、やれば出来るじゃん」
 上下関係を感じるような、対等ではない褒め方にイラっとする女性も多し。頑張ったら褒められたいものですが、上から目線での褒めは小馬鹿にされたような気分になります。

「〇〇すればもっと良くなる、痩せたら絶対可愛い」
 褒めプラス、アドバイスをしようとする男性にもムカつくという女性の声も。「タラレバ」でアドバイスしポテンシャルを褒めてくる男性に、余計なお世話と感じてしまうことも。

女性が言われて嬉しい言葉は意外とシンプル

 上記のような、これだけあるNGワード例を読んで「だったら何を褒めたらいいんだ」と頭を抱えてしまった男性も少なくないかもしれません。しかしNGワードになっている褒め言葉も、言い方を変えれば全てが褒め言葉になることもまた事実です。

 それを踏まえて間違いのない褒め方や好印象なワードを選ぶのなら、

・外見を褒めるなら、シンプルかつストレートに「可愛い」「きれい」「タイプです」
・体型には触れず「服、髪型が似合っている」「そのスーツおしゃれだね」等と事実を褒める
・「有難う」「頑張ってるね」の感謝や労いの言葉を使って褒める
・「一緒にいて楽しい」「優しいんだね」と共有した時間の中での気持ちを褒め言葉にする

 色々考え過ぎて余計なことを言ってしまったり、褒めてあげなくてはと必死になり女性に引かれてしまう男性もいると思います。それが遠回しの表現となり真意が伝わらないこともありますし、お世辞や下心を感じさせる過剰な言葉になってしまうこともあります。しかし、女性にとっては「何を褒めるか」ではなく「どう褒めるか」の方が大切。特別なワードを使わなくても、女性を褒めて喜ばすことはできるのではないでしょうか。
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一般社団法人今井むつみ教育研究所代表理事 慶應義塾大学名誉教授