社会人向け教養サービス 『テンミニッツ・アカデミー』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
詐欺に注意!QRコードの危険性とは
スマホの普及とともに生活に浸透しはじめた四角いギザパターンといえばQRコード。スマホ決裁や各種ポイントの登録など、非接触が求められるコロナ禍にあって急速に普及しました。レストランのメニュー表示など、あらゆる用途で広く使われるようになって、悪用されるケースが報告されるようになりました。
QRコードには、最大4,296文字の英数字を格納できますが、一般的なコードはスマートフォンのカメラで簡単に読み取れるよう、使われる文字数は少ないです。なお、格納された文字列は、読み取りアプリによって、Webサイトを開く、ファイルをダウンロードする、連絡先を追加する、Wi-Fiに接続する、支払いをするなど、その後の動作が決定します。QRコード自体は危険ではないのですが、動作を決定するデータとアプリには注意が必要です。
→不正なQRコードのステッカーを用いて、偽の決済サイトへ誘導
偽造されたQRコードステッカー型詐欺など、正規のWebサイトのように見せかけた偽のWebサイトに誘導するQRコードを作成して配布。QRコードは人間が読み取ることは困難であり、カメラアプリで読み取ると自動的に埋め込まれたURLにアクセスするため、フィッシングキャンペーンなどに悪用されるケース。
・端末に不正ファイルをダウンロード
→悪意のあるPDFファイルや不正なモバイルアプリをダウンロード
・端末を不正に操作
→QRリーダーでも起動できる基本的な操作を悪用
脆弱なWi-Fiへ接続、電子メールやショートメッセージの送信、連絡先の保存。
・電子決済を流用、金銭要求
→決済アプリによる、不正送金
QRコードを改ざんし、攻撃者の用意した口座に送金。
・ログイン情報を不正入手、アプリへ不正アクセス
→攻撃者は対象のサービスになりすまし、偽のQRコードをユーザーにスキャン
「QRLハイジャック」(QRログイン)とも呼ばれ、攻撃者は、名前とパスワードを入力する代わりにQRコードを読み取らせることでログインを行う認証方式を悪用。通常はログインする度に新しいQRコードを生成するが、攻撃者はさまざまな手法を用いてQRコードを盗み出し、認証済みセッションを奪取するケース。
・街角や送信元不明のQRコードを安易にスキャンしない。
・金融取引にQRコードを使用する場合は特に注意し、別の決済手段の利用を検討。
・QRコードの読み取りから、Webサイトを開く、ファイルをダウンロードする、Wi-Fiに接続するといった操作が自動的に実行されないよう、オプションを無効化しておく。
・QRコードの読み取りから、表示されたURLが正規のものであることを確認し、不審に感じたら、ブラウザーを開いて自身でURLを入力。
・QRコードから遷移したWebサイトでは、ログイン情報や個人情報の入力は避ける。
・アプリへのアクセス、あるいは書類や健康診断書などに含まれるQRコードなど、個人の機密情報が含まれるQRコードは他人と共有しない。
・QRコードを扱うことを前提に、アプリを常に最新の状態に保ち、セキュリティソフトを利用。
目視でQRコードの内容を判断することはできません。不審に感じたら、QRリーダーに表示された文字列やURLを確認し、そのまま遷移させたり、動作を実行させたりする前に、スマホとは別のPCでチェックしてみることをオススメします。
QRコードとは
QRコードは、1994年にデンソーウェーブで開発された機械で読み取り可能なバーコードです。QRは「Quick Response」の略語で、デジタル機器ですばやく情報を読み取ることができます。QRコードには、最大4,296文字の英数字を格納できますが、一般的なコードはスマートフォンのカメラで簡単に読み取れるよう、使われる文字数は少ないです。なお、格納された文字列は、読み取りアプリによって、Webサイトを開く、ファイルをダウンロードする、連絡先を追加する、Wi-Fiに接続する、支払いをするなど、その後の動作が決定します。QRコード自体は危険ではないのですが、動作を決定するデータとアプリには注意が必要です。
悪用されるQRコード
・不正なサイト誘導、機密情報詐取→不正なQRコードのステッカーを用いて、偽の決済サイトへ誘導
偽造されたQRコードステッカー型詐欺など、正規のWebサイトのように見せかけた偽のWebサイトに誘導するQRコードを作成して配布。QRコードは人間が読み取ることは困難であり、カメラアプリで読み取ると自動的に埋め込まれたURLにアクセスするため、フィッシングキャンペーンなどに悪用されるケース。
・端末に不正ファイルをダウンロード
→悪意のあるPDFファイルや不正なモバイルアプリをダウンロード
・端末を不正に操作
→QRリーダーでも起動できる基本的な操作を悪用
脆弱なWi-Fiへ接続、電子メールやショートメッセージの送信、連絡先の保存。
・電子決済を流用、金銭要求
→決済アプリによる、不正送金
QRコードを改ざんし、攻撃者の用意した口座に送金。
・ログイン情報を不正入手、アプリへ不正アクセス
→攻撃者は対象のサービスになりすまし、偽のQRコードをユーザーにスキャン
「QRLハイジャック」(QRログイン)とも呼ばれ、攻撃者は、名前とパスワードを入力する代わりにQRコードを読み取らせることでログインを行う認証方式を悪用。通常はログインする度に新しいQRコードを生成するが、攻撃者はさまざまな手法を用いてQRコードを盗み出し、認証済みセッションを奪取するケース。
QRコードを安全に利用するためのポイント
・決済アプリなどQRコードをスキャンする前に、お店などのステッカーの状態を確認(上貼りされていないかどうか)。・街角や送信元不明のQRコードを安易にスキャンしない。
・金融取引にQRコードを使用する場合は特に注意し、別の決済手段の利用を検討。
・QRコードの読み取りから、Webサイトを開く、ファイルをダウンロードする、Wi-Fiに接続するといった操作が自動的に実行されないよう、オプションを無効化しておく。
・QRコードの読み取りから、表示されたURLが正規のものであることを確認し、不審に感じたら、ブラウザーを開いて自身でURLを入力。
・QRコードから遷移したWebサイトでは、ログイン情報や個人情報の入力は避ける。
・アプリへのアクセス、あるいは書類や健康診断書などに含まれるQRコードなど、個人の機密情報が含まれるQRコードは他人と共有しない。
・QRコードを扱うことを前提に、アプリを常に最新の状態に保ち、セキュリティソフトを利用。
目視でQRコードの内容を判断することはできません。不審に感じたら、QRリーダーに表示された文字列やURLを確認し、そのまま遷移させたり、動作を実行させたりする前に、スマホとは別のPCでチェックしてみることをオススメします。
<参考サイト>
・TECH+:実は危険なQRコード、便利さの裏にあるセキュリティリスクとは?
https://news.mynavi.jp/techplus/article/20220223-2278260/
・TECH+:実は危険なQRコード、便利さの裏にあるセキュリティリスクとは?
https://news.mynavi.jp/techplus/article/20220223-2278260/
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
雑学から一段上の「大人の教養」はいかがですか?
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。
『テンミニッツ・アカデミー』 で人気の教養講義をご紹介します。
習近平への権力集中…習近平思想と中国の夢と強国強軍
習近平―その政治の「核心」とは何か?(1)習近平政権の特徴
国際社会における中国の動きに注目が集まっている。新冷戦ともいわれる米中摩擦が激化する中、2021年7月に中国共産党は創立100周年を迎えた。毛沢東以来、初めて「思想」という言葉を党規約に盛り込んだ習近平。彼が唱える「中...
収録日:2021/07/07
追加日:2021/09/07
熟睡のために――認知行動療法とポジティブ・ルーティーン
熟睡できる環境・習慣とは(1)熟睡のための条件と認知行動療法
「熟睡とは健康な睡眠」だと西野氏はいうが、健康な睡眠のためには具体的にどうすればいいのか。睡眠とは壊れやすいもので、睡眠に影響を与える環境要因、内面的要因、身体的要因など、さまざまな要因を取り除いていくことが大...
収録日:2025/03/05
追加日:2025/11/23
大統領選が10年早かったら…全盛期のヒラリーはすごすぎた
内側から見たアメリカと日本(5)ヒラリーの無念と日米の半導体問題
ヒラリー・クリントン氏の全盛期は、当時夫のクリントン氏が大統領だった2000年代だったという島田氏。当時、ダボス会議での彼女の発言が全米の喝采を浴びたそうだが、およそ10年後、大統領選挙でトランプ氏と対峙した際、彼女...
収録日:2025/09/02
追加日:2025/11/24
密教の世界観は全宇宙を分割せずに「つないでいく」
エネルギーと医学から考える空海が拓く未来(4)全てをつなぐ密教の世界観
岡本浩氏、長谷川敏彦氏の話を受けて、今回から鎌田氏による講義となる。まず指摘するのは、空海が説く『弁顕密二教論』の考え方である。この著書で空海は、仏教の顕教は「中論」「唯識論」「空観」など世界を分割して見ていく...
収録日:2025/03/03
追加日:2025/11/20
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」という現象は起こるのか。対人コミュニケーションにおいて誰もが経験する理解や認識の行き違いだが、私たちは同じ言語を使っているのになぜすれ違うのか。この謎について、ベストセラー『「何...
収録日:2025/05/12
追加日:2025/11/02


