社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
AT車の「N」ギアはいつ使うのか?
一般的なAT車のギア(シフトレバー)には6種類あります。もっともよく使うのは運転するときの「D(ドライブ)」と駐車するときの「P(パーキング)」やバックする時の「R(リバース)」あたりです。ただし、よく見ると「D」と「R」の間には「N(ニュートラル)」があります。バックするときやバックから前進に切り替える時には、必ずいったん「N」にギアが入ります。では「N」にはどういった役割があり、どういった時に使うことが想定されているのでしょうか。
ではなぜ「N」は「D」と「R」の間に存在しているのでしょうか。これは「N」が「D」から「R」に変わる際のクッションの役割をはたしているからです。「D」のときは前進し、「R」では後退することになります。これをクッションなしに行えば、ギアにかなりの負担がかかり、故障リスクが高まります。こういった危険な状況を防ぐために、いったんどこにもギアが噛み合わない状況を作るのが「N」です。
一方、「N」を意識的に選ぶ場面もあります。これは車が故障してけん引されるときです。「N」は動力から切り離し、タイヤが自由に道路を転がる状態にするので、他の車に引っ張ってもらう際や、車を押して安全なところに移動させる際などにも「N」を選びます。また時折おこる事故に、運転手が急に意識を失って車が暴走するといったものがあります。この時は運転手がアクセルを踏みっぱなしの状態です。想定したくない事態ではありますが、同乗者がギアを倒してニュートラルにすることで被害の拡大を抑えることができます。
また、「N」にしておくと燃費が向上するという話もありますが、そうとも言えないようです。最近のAT車ではニュートラルコントロール技術が導入されているものも多いとのこと。これはギアが「D」であったとしても、アイドリング状態になると内部で自動的にニュートラルにしてくれる機能です。この機能がある車ならば、ギアは「D」のままであとは車に任せた方が、適切な燃費と安全が保証されます。さらに、下り坂では燃費向上のために「N」にするという人もいるようですが、これは一般的なAT車では間違いといえます。
ギアが「D」であればエンジンブレーキが効きます。この時にはエンジンそのものの出力がコントロールされているので燃料はあまり消費しません。しかしこのとき「N」にしているとエンジンはアイドリング状態となり、その分の燃焼を消費しています。さらにギアが噛み合っていない状態ではエンジンブレーキが効かず、減速をフットブレーキに頼ることになりますが、これはたいへん危険です。
減速をフットブレーキのみに頼ると、ブレーキパッドが発熱して効きが悪くなる「フェード現象」が起きます。また、ブレーキの力を伝達する液体が加熱されて気泡ができることで圧力が伝わらなくなる「ベーパーロック現象」が起きます。これが起きるとブレーキで制御できなくなります。ということで、AT車で「N」を使うのは、あくまで「D」と「R」を切り替えるとき、もしくは故障がおきて牽引されるときや手押しで移動させるとき、と考えておきましょう。
「N」があるのは安全のため
「N」は「ニュートラル」の意味。特に機械関係においては「動力から切り離された状態」を意味します。車のギア(シフトレバー)は車内部のトランスミッションを操作して、エンジンの動力をどのように車体に伝えるかを指示するもの。ここで「N」を選ぶということは、エンジンの出力を完全に伝えない状態、つまりどこにもギアが入っていない(歯車が噛み合っていない)状態となります。このときブレーキを使わなければタイヤはただ惰性で転がっています。もちろん駐車する時にはサイドブレーキを引きますが、安全のためにもシフトレバーはかならず「P」を選んでおきます。「P」にしておけばトランスミッションの歯車は固定されます。ではなぜ「N」は「D」と「R」の間に存在しているのでしょうか。これは「N」が「D」から「R」に変わる際のクッションの役割をはたしているからです。「D」のときは前進し、「R」では後退することになります。これをクッションなしに行えば、ギアにかなりの負担がかかり、故障リスクが高まります。こういった危険な状況を防ぐために、いったんどこにもギアが噛み合わない状況を作るのが「N」です。
一方、「N」を意識的に選ぶ場面もあります。これは車が故障してけん引されるときです。「N」は動力から切り離し、タイヤが自由に道路を転がる状態にするので、他の車に引っ張ってもらう際や、車を押して安全なところに移動させる際などにも「N」を選びます。また時折おこる事故に、運転手が急に意識を失って車が暴走するといったものがあります。この時は運転手がアクセルを踏みっぱなしの状態です。想定したくない事態ではありますが、同乗者がギアを倒してニュートラルにすることで被害の拡大を抑えることができます。
渋滞や下り坂で「N」は使わない方がいい
一方で、渋滞で止まるときにも、「N」に入れてサイドブレーキを引くという人も多いようです。長い渋滞でブレーキを踏み続けるとやはり疲れるので、これでいい場面もありそうです。ただし、前が動き出した時に「N」に入れていたことを忘れてエンジンをふかしてしまうと危険です。このあと慌てて「D」に入れ、車が急発進して事故になる事例が多いようです。さらに、「N」に入れてサイドブレーキをかけた状態だと、ブレーキランプは点灯していません。特に夜間、渋滞の最後尾にいるときなどにこの状態だと追突の危険が高まります。また、「N」にしておくと燃費が向上するという話もありますが、そうとも言えないようです。最近のAT車ではニュートラルコントロール技術が導入されているものも多いとのこと。これはギアが「D」であったとしても、アイドリング状態になると内部で自動的にニュートラルにしてくれる機能です。この機能がある車ならば、ギアは「D」のままであとは車に任せた方が、適切な燃費と安全が保証されます。さらに、下り坂では燃費向上のために「N」にするという人もいるようですが、これは一般的なAT車では間違いといえます。
ギアが「D」であればエンジンブレーキが効きます。この時にはエンジンそのものの出力がコントロールされているので燃料はあまり消費しません。しかしこのとき「N」にしているとエンジンはアイドリング状態となり、その分の燃焼を消費しています。さらにギアが噛み合っていない状態ではエンジンブレーキが効かず、減速をフットブレーキに頼ることになりますが、これはたいへん危険です。
減速をフットブレーキのみに頼ると、ブレーキパッドが発熱して効きが悪くなる「フェード現象」が起きます。また、ブレーキの力を伝達する液体が加熱されて気泡ができることで圧力が伝わらなくなる「ベーパーロック現象」が起きます。これが起きるとブレーキで制御できなくなります。ということで、AT車で「N」を使うのは、あくまで「D」と「R」を切り替えるとき、もしくは故障がおきて牽引されるときや手押しで移動させるとき、と考えておきましょう。
<参考サイト>
シフトレバーとは。種類やbの意味。シフトロックの解除方法|ZURICH
https://www.zurich.co.jp/car/useful/guide/cc-whatis-shiftlever-type/
信号待ちで「P」や「N」に入れちゃダメ!? やりがち操作方法の間違いとは|くるまのニュース
https://kuruma-news.jp/post/232823
意外と知らない!?AT車のシフトにある「N」ってなんであるの?|トヨタユナイテッド静岡
https://toyota-unitedshizuoka.co.jp/shizuokatoyopet_blog/numazu-baipasu-midorigaoka/11983
渋滞で停止した時、Nレンジに入れる? それともDレンジのまま?【みんなの声】|MOTA
https://autoc-one.jp/special/5005115/
【意外と知らない】オートマの「N」ニュートラルは何に使う?|WEB CARTOP
https://www.webcartop.jp/2016/06/44437/
シフトレバーとは。種類やbの意味。シフトロックの解除方法|ZURICH
https://www.zurich.co.jp/car/useful/guide/cc-whatis-shiftlever-type/
信号待ちで「P」や「N」に入れちゃダメ!? やりがち操作方法の間違いとは|くるまのニュース
https://kuruma-news.jp/post/232823
意外と知らない!?AT車のシフトにある「N」ってなんであるの?|トヨタユナイテッド静岡
https://toyota-unitedshizuoka.co.jp/shizuokatoyopet_blog/numazu-baipasu-midorigaoka/11983
渋滞で停止した時、Nレンジに入れる? それともDレンジのまま?【みんなの声】|MOTA
https://autoc-one.jp/special/5005115/
【意外と知らない】オートマの「N」ニュートラルは何に使う?|WEB CARTOP
https://www.webcartop.jp/2016/06/44437/
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
「学ぶことが楽しい」方には 『テンミニッツTV』 がオススメです。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,500本以上。
『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
花粉、炭素、酸素同位体…重複分析で分かる弥生時代の環境
弥生人の実態~研究結果が明かす生活と文化(3)弥生時代の環境と気候
古代の気候を推測するために、研究者はさまざまな方法を駆使してきた。海水面の位置をもとにした「弥生の小海退」説をはじめ、花粉や炭素濃度などから行う分析法には難点もある。その難点を克服した方法によって見えてきた弥生...
収録日:2024/07/29
追加日:2025/04/02
分断進む世界でつなげていく力――ジェトロ「3つの役割」
グローバル環境の変化と日本の課題(5)ジェトロが取り組む企業支援
グローバル経済の中で日本企業がプレゼンスを高めていくための支援を、ジェトロ(日本貿易振興機構)は積極的に行っている。「攻めの経営」の機運が出始めた今、その好循環を促進していくための取り組みの数々を紹介する。(全6...
収録日:2025/01/17
追加日:2025/04/01
なぜやる気が出ないのか…『それから』の主人公の謎に迫る
いま夏目漱石の前期三部作を読む(5)『それから』の謎と偶然の明治維新
前期三部作の2作目『それから』は、裕福な家に生まれ東大を卒業しながらも無気力に生きる主人公の長井代助を描いたものである。代助は友人の妻である三千代への思いを語るが、それが明かされるのは物語の終盤である。そこが『そ...
収録日:2024/12/02
追加日:2025/03/30
きっかけはイチロー、右肩上がりの成長曲線で二刀流完成へ
大谷翔平の育て方・育ち方(5)栗山監督の言葉と二刀流への挑戦
高校を卒業した大谷翔平選手には、選手としての可能性を評価してくれた人、そのための方策を本気で考えてくれた人がいた。それは、ロサンゼルス・ドジャースの日本担当スカウト小島圭市氏と、元日本ハムファイターズ監督で前WBC...
収録日:2024/11/28
追加日:2025/03/31
このように投資にお金を回せば、社会課題も解決できる
お金の回し方…日本の死蔵マネー活用法(6)日本の課題解決にお金を回す
国内でいかにお金を生み、循環させるべきか。既存の大量資金を社会課題解決に向けて循環させるための方策はあるのか。日本の財政・金融政策を振り返りつつ、産業育成や教育投資、助け合う金融の再構築を通した、バランスの取れ...
収録日:2024/12/04
追加日:2025/03/29