世界最強の「傭兵組織」3選
傭兵とは国の軍隊とは異なり、報酬をもらって戦闘行為を行う兵隊のことです。この傭兵部隊を運営するのは民間軍事会社(Private Military Company=PMC)。日本で一般的な生活をしているとあまりリアリティがないかもしれませんが、世界中にいくつもの民間軍事会社があります。所属しているのは元軍人や元警察官など、その道の経験を重ねたスペシャリストです。また民間軍事会社は戦闘に参加するだけではなく、拠点防衛や要人警護、警備、軍事訓練・教育、兵站(軍事作戦の支援)といった多方面の軍事サービスを行ないます。もちろん顧客も国家に限らず、企業や個人が顧客となることもあるようです。
その後も主にアメリカ軍と共に、イラク、アフガニスタン、ペルー、コロンビア、ソマリア、コソボ、クウェート、ボリビア、ハイチなどで活動しています。これまでにも96%はアメリカ政府から請け負った仕事を担っています。ただし、ボスニアでは未成年への性的虐待などの人権侵害があったという批判もあるようです。
この会社はアメリカ国内に広大な訓練施設を所持し、さまざまな訓練を行なっている他、CIAからテロリストの暗殺を請け負ったり、ドローンを駆使して戦ったりするなど多方面で活動しています。2022年のウクライナでも活動しているようです。ただし、まだ社名が「ブラックウォーター」だった頃、イラクにおいて民間人を殺傷するという不祥事を起こしています。このことでイラク政府やアメリカ政府の信頼を失い、経営陣の退陣と社名の刷新が行われたようです。
またこの「イージス・ディフェンス・サービス」は2016年にはイラクでの米軍施設の警備を委託されていますが、当時経営合理化の一環としてアフリカから多くの傭兵を採用しました。このときシエラレオネから採用した兵士の中に元少年兵がいたことは、大きな問題となりました。
傭兵は戦う場所やスキル次第で報酬が変わります。さらに途上国の傭兵などは状況によっては無給状態となることも珍しくないようです。一方、フランス軍の外人部隊は比較的待遇が良いという話もあります。また民間軍事会社における傭兵の平均年収は、500万円から1000万円とする情報もあります。こうみてみるとハイリスクの割には、日本国内の企業における給与とそこまで大きくは変わらないのかもしれません。意外と安いといっていいのではないでしょうか。
ダインコープ・インターナショナル(アメリカ)
いくつか世界的に有名な民間軍事会社を見てみましょう。現代の形での民間軍事会社の元祖と言われているのが、1946年に退役飛行士が設立したアメリカの「ダインコープ・インターナショナル」です。米軍の航空作戦支援を請け負う「カリフォルニア・イースタン・エアウェイズ」として誕生し、朝鮮戦争やベトナム戦争に参加したのち1987年に現会社名となります。その後も主にアメリカ軍と共に、イラク、アフガニスタン、ペルー、コロンビア、ソマリア、コソボ、クウェート、ボリビア、ハイチなどで活動しています。これまでにも96%はアメリカ政府から請け負った仕事を担っています。ただし、ボスニアでは未成年への性的虐待などの人権侵害があったという批判もあるようです。
アカデミ(アメリカ)
続いて同じくアメリカの「アカデミ」。歴史的に古くはありませんが、かなり知名度も高く有力な民間軍事会社です。1997年にアメリカ海軍特殊部隊SEALsを退役したエリック・プリンスという人物により設立され、もともとは「ブラックウォーター」という名前でした。のちに改名して「Xe Services」となり、買収を経て現在の名前「アカデミ」となっています。この会社はアメリカ国内に広大な訓練施設を所持し、さまざまな訓練を行なっている他、CIAからテロリストの暗殺を請け負ったり、ドローンを駆使して戦ったりするなど多方面で活動しています。2022年のウクライナでも活動しているようです。ただし、まだ社名が「ブラックウォーター」だった頃、イラクにおいて民間人を殺傷するという不祥事を起こしています。このことでイラク政府やアメリカ政府の信頼を失い、経営陣の退陣と社名の刷新が行われたようです。
ガルダ・ワールド(カナダ)
カナダの「ガルダ・ワールド」は、他の民間軍事会社を買収しながら規模を拡大してきた会社です。2022年の段階で従業員数は12万人を超えているようです。傘下の民間軍事会社が世界中のさまざまな地域で活動しています。特に2015年にはイギリスの有力な民間軍事会社「イージス・ディフェンス・サービス」を買収しています。この「イージス・ディフェンス・サービス」は2005年に民間人を銃撃する不祥事を起こしたことが買収されるきっかけとなったようです。またこの「イージス・ディフェンス・サービス」は2016年にはイラクでの米軍施設の警備を委託されていますが、当時経営合理化の一環としてアフリカから多くの傭兵を採用しました。このときシエラレオネから採用した兵士の中に元少年兵がいたことは、大きな問題となりました。
傭兵の平均給与は?
他にも世界各国にさまざまな民間軍事会社が存在しています。ではこういった組織で働く傭兵の収入はどうなっているのでしょうか。命をかけているわけなので、当然高額になると思われますが、実際はそうでもないかもしれません。この点についてダ・ヴィンチの記事では、実際に傭兵としてアフガニスタンへ渡った高部正樹さんが著した『日本人傭兵の危険でおかしい戦場暮らし』が紹介されています。これによると、アフガニスタンでもらっていた給料は毎月8000円とのこと。驚きの安さですが、内戦中の国では使い道もなかったとのことです。傭兵は戦う場所やスキル次第で報酬が変わります。さらに途上国の傭兵などは状況によっては無給状態となることも珍しくないようです。一方、フランス軍の外人部隊は比較的待遇が良いという話もあります。また民間軍事会社における傭兵の平均年収は、500万円から1000万円とする情報もあります。こうみてみるとハイリスクの割には、日本国内の企業における給与とそこまで大きくは変わらないのかもしれません。意外と安いといっていいのではないでしょうか。
<参考サイト>
戦闘技術に長けた選りすぐりの傭兵を派遣する、世界的に有名な軍事企業10社+1社|カラパイア
https://karapaia.com/archives/52282959.html
「傭兵の給料はどれくらい?」「戦場では何を食べている?」──傭兵経験者が語るリアルな傭兵ライフとは!?│ダ・ヴィンチWEB
https://ddnavi.com/review/720794/a/
黒井文太郎 ウクライナでも暗躍する民間軍事会社の実態|中央公論.jp
https://chuokoron.jp/politics/121105.html
UK firm 'employed former child soldiers' as mercenaries in Iraq|The Guardian
https://www.theguardian.com/global-development/2016/apr/17/uk-firm-employed-former-child-soldiers-as-mercenaries-in-iraq
傭兵の給与・年収は?死と隣り合わせのミッションをした対価である報酬額を徹底解説|JOBZUKAN
https://job-zukan.jp/mercenary/1613/
傭兵の給料・年収|キャリアガーデン
https://careergarden.jp/youhei/salary/
戦闘技術に長けた選りすぐりの傭兵を派遣する、世界的に有名な軍事企業10社+1社|カラパイア
https://karapaia.com/archives/52282959.html
「傭兵の給料はどれくらい?」「戦場では何を食べている?」──傭兵経験者が語るリアルな傭兵ライフとは!?│ダ・ヴィンチWEB
https://ddnavi.com/review/720794/a/
黒井文太郎 ウクライナでも暗躍する民間軍事会社の実態|中央公論.jp
https://chuokoron.jp/politics/121105.html
UK firm 'employed former child soldiers' as mercenaries in Iraq|The Guardian
https://www.theguardian.com/global-development/2016/apr/17/uk-firm-employed-former-child-soldiers-as-mercenaries-in-iraq
傭兵の給与・年収は?死と隣り合わせのミッションをした対価である報酬額を徹底解説|JOBZUKAN
https://job-zukan.jp/mercenary/1613/
傭兵の給料・年収|キャリアガーデン
https://careergarden.jp/youhei/salary/