社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
働き盛り世代は要注意「スマホ認知症」とは
「スマホ認知症」という言葉をご存じですか? 今や生活の必需品として手放せなくなったスマホですが、一方ではスマホの使いすぎが私たちの心身に影響を及ぼすこともあり社会問題にもなっています。日常的にスマホを長時間使用していて、物忘れが増えた、集中力が低下したという症状が出ている場合には、スマホ認知症になっている恐れがあります。
しかし、発症のメカニズムは大きく異なっています。認知症は、脳の障害や病気、加齢などで脳の神経細胞が壊れることで発症し、多くは高齢者に見られる症状です。一方、スマホ認知症はスマホの使いすぎによる脳疲労によって引き起こされるもので、若年層から高齢層まで幅広い年代に見られるものになります。
また、スマホ認知症は一時的なものがほとんどなので、多くの場合は症状を改善することができます。ただし、若い頃からスマホ認知症の状態が続くと、高齢になってから認知症を発症しやすくなるといわれているので、決して放置しないことが大切です。
私たちの脳は情報が入ってくると、インプット→整理→アウトプット、という一連の流れを行っています。適切な量であればこの過程を問題なく行えるのですが、情報が過剰になると脳での処理が追いつかなくなって脳が疲れてしまいます。そうなると、情報を正しくインプットできなくなったり、必要なときに情報をアウトプットできなくなってしまうのです。これが脳の疲労が蓄積し、スマホ認知症が起こってしまうメカニズムだと考えられています。
ひとつめは「スマホを使う時間を決める」こと。スマホを肌身離さずにトイレやお風呂にまでスマホを持ち込んでしまう人もいますが、スマホを使う時間と使わない時間の境目が曖昧になっているとそれだけ脳疲労が蓄積されやすい状況になってしまいます。1日の中でスマホと離れて脳を休める時間をつくるなど、スマホを使う時間を決めるようにしましょう。
ふたつめは「すぐスマホに頼らない」こと。何かわからないことがあったり、ちょっと忘れたことがあるとすぐスマホで調べてしまう人が多いと思いますが、この習慣は脳が考える機会を奪ってしまい脳の機能の低下につながってしまいます。まずは自分の頭で考えるくせをつけるようにしましょう。
最後に、「人と話す機会をつくる」こと。今やSNSやメッセージアプリで会話をすることが多くなっていますが、直接人と会って会話をすることは脳の活性化にもつながります。スマホから離れる時間を作ることもできるので、ぜひ人と話す時間を大切にしてみてください。
いかがでしたか? スマホの使いすぎで現れる症状は、スマホを持つ誰しもにリスクがあるものでもあります。スマホと離れて脳の休息時間をつくること、それを心がけてスマホ認知症にならないよう気をつけましょう。
スマホ認知症とは?
スマホ認知症は、認知症とは異なりスマホの使いすぎによって引き起こされるものです。おもな症状が、物事を実行する能力やコミュニケーション能力、企画力・想像力の低下、生活意欲の減退、心身の不調など、認知症とよく似ているため、スマホ認知症という名前がつけられているのです。しかし、発症のメカニズムは大きく異なっています。認知症は、脳の障害や病気、加齢などで脳の神経細胞が壊れることで発症し、多くは高齢者に見られる症状です。一方、スマホ認知症はスマホの使いすぎによる脳疲労によって引き起こされるもので、若年層から高齢層まで幅広い年代に見られるものになります。
また、スマホ認知症は一時的なものがほとんどなので、多くの場合は症状を改善することができます。ただし、若い頃からスマホ認知症の状態が続くと、高齢になってから認知症を発症しやすくなるといわれているので、決して放置しないことが大切です。
発症する原因
スマホを使いすぎるとなぜスマホ認知症になっていくのか、そのメカニズムを説明します。そもそも、スマホ認知症のおもな原因は「脳疲労」です。スマホが手元にあることで、私たちは簡単に情報収集を行うことができます。ニュースサイトやSNSなど、スマホから膨大な量の情報が発信されていて、私たちはその情報をものすごい速さで追っていますが、これが私たちの脳に大きな負担をかけてしまっているのです。私たちの脳は情報が入ってくると、インプット→整理→アウトプット、という一連の流れを行っています。適切な量であればこの過程を問題なく行えるのですが、情報が過剰になると脳での処理が追いつかなくなって脳が疲れてしまいます。そうなると、情報を正しくインプットできなくなったり、必要なときに情報をアウトプットできなくなってしまうのです。これが脳の疲労が蓄積し、スマホ認知症が起こってしまうメカニズムだと考えられています。
スマホ認知症にならないためには
スマホ認知症にならないためには、脳疲労の状態を回避することが大切です。そのためにはスマホと適切な距離を置くために次のポイントを意識するようにしましょう。ひとつめは「スマホを使う時間を決める」こと。スマホを肌身離さずにトイレやお風呂にまでスマホを持ち込んでしまう人もいますが、スマホを使う時間と使わない時間の境目が曖昧になっているとそれだけ脳疲労が蓄積されやすい状況になってしまいます。1日の中でスマホと離れて脳を休める時間をつくるなど、スマホを使う時間を決めるようにしましょう。
ふたつめは「すぐスマホに頼らない」こと。何かわからないことがあったり、ちょっと忘れたことがあるとすぐスマホで調べてしまう人が多いと思いますが、この習慣は脳が考える機会を奪ってしまい脳の機能の低下につながってしまいます。まずは自分の頭で考えるくせをつけるようにしましょう。
最後に、「人と話す機会をつくる」こと。今やSNSやメッセージアプリで会話をすることが多くなっていますが、直接人と会って会話をすることは脳の活性化にもつながります。スマホから離れる時間を作ることもできるので、ぜひ人と話す時間を大切にしてみてください。
いかがでしたか? スマホの使いすぎで現れる症状は、スマホを持つ誰しもにリスクがあるものでもあります。スマホと離れて脳の休息時間をつくること、それを心がけてスマホ認知症にならないよう気をつけましょう。
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
より深い大人の教養が身に付く 『テンミニッツTV』 をオススメします。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。
『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
ロシア資源依存からの脱却へ…ヨーロッパに課せられた難問
地政学入門 ヨーロッパ編(8)未解決の紛争とロシア資源依存
ソ連が解体されるとともに起こった民族紛争の中には、いまだに解決されていないものがいくつもある。それはソ連が抑え込んできた多民族性に端を発する地域的な背景があった。資源のロシア依存というヨーロッパ諸国の課題ととも...
収録日:2025/02/28
追加日:2025/06/23
ガザの悲劇…ハマスがいなくなることで起こる逆説
トランプ2.0と中東(4)ガザの悲劇と『マカーマート』
ネタニヤフ首相による戦闘再開はイスラエル社会の分断を強化した。首相は自分の政治生命を延命するために住民たちの命を捨て駒として扱ったわけだが、ガザ住民は同様の仕打ちをハマスからも受けている。親子が生死を分けるさま...
収録日:2025/04/10
追加日:2025/06/22
「言論の自由の侵害」と「移民排斥」はあまりに不合理
第2次トランプ政権の危険性と本質(7)言論の自由の侵害と移民排斥
多様性を尊重するリベラリズムとは逆行するトランプ大統領の動きは、人々の自由や司法の独立性を脅かすような横暴に向かっている。そのトランプが強く押し出す移民排斥の指針にも問題点が多い。経済、治安の観点から移民に関す...
収録日:2025/04/07
追加日:2025/06/21
なぜ「やる気のある社員」が日本では6%しかいないのか?
営業の勝敗、キリンの教訓(1)やる気のない社員になる理由
ベストセラー『キリンビール高知支店の奇跡』の著者で元キリンビール副社長であった田村潤氏に、キリンでの経験と営業の勝敗を分けるポイントを聞く。田村氏がかつて高知支店に配属された1995年は、キリンビールがまさに窮地に...
収録日:2020/09/25
追加日:2021/01/25
世界の宗教は死をどう考えるか…科学では死はわからない
死と宗教~教養としての「死の講義」(1)「自分が死ぬ」ということ
生き物はみな死ぬが、死ぬそのときまで、死ぬと思っていない。人間は死ぬとわかっているが、死は体験できない。科学でも歯が立たない。では、どうすれば死に向き合えるのだろうか。有史以来、営々と重ねられてきた「死」の思索...
収録日:2022/03/03
追加日:2022/04/11