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ディープすぎ?日本のおもしろ博物館
現在、博物館は全国で約6,000館あるといいます。博物館といえば、美術品や文化財など国や地球規模の壮大な展示物をイメージしますが、中にはよりマニアック性を追求した、ちょっとディープなテーマを扱う博物館もたくさんあります。
今回は、日本に点在するおもしろ博物館を6館、ご紹介します。
日本の固有種である「ギフチョウ」を発見した名和靖氏が初代館長を務め、身近な昆虫からレアな昆虫まで、世界中のあらゆる昆虫の標本を展示しています。
見どころは、“世界で最も美しいチョウ”といわれる「モルフォチョウ」の標本。青く輝くモルフォチョウが、モザイクタイルのように壁一面にしきつめられているのです。これが思わず足を止めて見とれてしまうほどの美しさ。虫が苦手な人は、これまでのイメージが変わるかもしれません。
博物館ではこのモルフォチョウをはじめとする世界中の“美チョウ”たちを見ることができるほか、珍しい昆虫標本の販売も行っています。
漢字がテーマと聞くと少し堅く感じられますが、館内はポップで明るい雰囲気。漢字に手をかざすと甲骨文字が現れる「踊る甲骨文字テーブル」、タッチパネルを使って四字熟語を完成させる「四字熟語であそぼう」、あの『漢委奴国王』が刻まれた「金印」をスタンプできるといった体験型コーナーが充実しており、お勉強感がありません。
ほかにも毎年12月に清水寺で発表される「今年の漢字®」の展示や、5万字の漢字がびっしりと書かれた圧巻の「漢字タワー」など、見どころ満載です。
博物館を運営する尼崎信用金庫の職員が視察や旅行先で集めたもの、取引先から寄贈されたものなど、世界62か国24,000点以上のコレクションが一堂に会しています。
コレクションの中には、コインを入れるとカラクリが動く貯金箱、おしゃべりする貯金箱、美術品のように精巧に作られた貯金箱など、見ているだけでワクワクするようなものばかり。昔懐かしいレトロ貯金箱が豊富なので、「あ、これ使ってた!」とつい叫びたくなるような貯金箱を発見できるかもしれません。
「御成敗式目」「武家諸法度」といった教科書でおなじみの法令のほか、実際に使われた「十手」や「刺又(さすまた)」などの補導道具、自白を強要するための拷問道具、ヨーロッパで処刑に使われた「ギロチン(複製)」まで展示しています。
ドラマで目にするものとは違う生々しさに、思わずゾッとしてしまうでしょう。人権とは何かを考えさせられる内容です。
エントランスに入ってまず目に飛び込むのは、枝をいっぱいに広げた二十世紀梨の巨木。そして館内は梨をテーマにしたアートギャラリー、梨園を冒険できる「不思議ガーデン」、梨の食べ比べができる「梨のキッチンギャラリー」、世界の梨を展示する「梨と世界の人々」などなど、頭のてっぺんから爪先まで、梨だらけになれる企画が詰め込まれています。
フルーツ好きなら、絶対に行っておきたい博物館です。
特に第2展示室にずらりと並べられた歴代便器・水回り設備の数々は圧巻で、見応え十分。眺めて回るだけでも楽しいですが、ミュージアムショップでのお買い物もおすすめです。「超ミニチュア便器」など水回り製品をモチーフにした遊び心あふれるグッズが豊富で、TOTO職員のトイレ愛を感ぜずにはいられません。
いかがでしたか。日本には、知的好奇心をくすぐるおもしろ博物館がまだまだあります。そのディープな魅力に、あなたもどっぷり浸かってみては。
今回は、日本に点在するおもしろ博物館を6館、ご紹介します。
“美チョウ”たちの輝きに感動「名和昆虫博物館」(岐阜県)
まずご紹介するのは、日本最古の昆虫専門博物館「名和昆虫博物館」です。日本の固有種である「ギフチョウ」を発見した名和靖氏が初代館長を務め、身近な昆虫からレアな昆虫まで、世界中のあらゆる昆虫の標本を展示しています。
見どころは、“世界で最も美しいチョウ”といわれる「モルフォチョウ」の標本。青く輝くモルフォチョウが、モザイクタイルのように壁一面にしきつめられているのです。これが思わず足を止めて見とれてしまうほどの美しさ。虫が苦手な人は、これまでのイメージが変わるかもしれません。
博物館ではこのモルフォチョウをはじめとする世界中の“美チョウ”たちを見ることができるほか、珍しい昆虫標本の販売も行っています。
あの“今年の漢字”も展示「漢字ミュージアム」(京都府)
雅びな京の都にふさわしく、「漢字」専門の博物館が2016年、祇園にオープンしました。漢字がテーマと聞くと少し堅く感じられますが、館内はポップで明るい雰囲気。漢字に手をかざすと甲骨文字が現れる「踊る甲骨文字テーブル」、タッチパネルを使って四字熟語を完成させる「四字熟語であそぼう」、あの『漢委奴国王』が刻まれた「金印」をスタンプできるといった体験型コーナーが充実しており、お勉強感がありません。
ほかにも毎年12月に清水寺で発表される「今年の漢字®」の展示や、5万字の漢字がびっしりと書かれた圧巻の「漢字タワー」など、見どころ満載です。
見ればお金が貯まるかも?「世界の貯金箱博物館」(兵庫県)
兵庫県の尼崎には、世界中の貯金箱が展示されている「世界の貯金箱博物館」があります。博物館を運営する尼崎信用金庫の職員が視察や旅行先で集めたもの、取引先から寄贈されたものなど、世界62か国24,000点以上のコレクションが一堂に会しています。
コレクションの中には、コインを入れるとカラクリが動く貯金箱、おしゃべりする貯金箱、美術品のように精巧に作られた貯金箱など、見ているだけでワクワクするようなものばかり。昔懐かしいレトロ貯金箱が豊富なので、「あ、これ使ってた!」とつい叫びたくなるような貯金箱を発見できるかもしれません。
思わず目を覆いたくなる…「明治大学博物館・刑事部門」(東京都)
明治大学駿河台キャンパスにある明治大学博物館には「刑事部門」という聞き慣れないジャンルの展示室があります。「刑事博物館」という博物館が前身で“未来の法と刑罰を考えるために過去の刑罰を理解する”という理念のもと、各時代の法令や裁判、刑罰関係の道具や資料を展示しています。「御成敗式目」「武家諸法度」といった教科書でおなじみの法令のほか、実際に使われた「十手」や「刺又(さすまた)」などの補導道具、自白を強要するための拷問道具、ヨーロッパで処刑に使われた「ギロチン(複製)」まで展示しています。
ドラマで目にするものとは違う生々しさに、思わずゾッとしてしまうでしょう。人権とは何かを考えさせられる内容です。
梨好きは行って損ナシ!「鳥取二十世紀梨記念館 なしっこ館」(鳥取県)
鳥取県の特産・梨を徹底的にフィーチャーしたのが、「鳥取二十世紀梨記念館 なしっこ館」です。梨のさっぱりしたイメージとは裏腹に、展示内容はかなり濃厚なものとなっています。エントランスに入ってまず目に飛び込むのは、枝をいっぱいに広げた二十世紀梨の巨木。そして館内は梨をテーマにしたアートギャラリー、梨園を冒険できる「不思議ガーデン」、梨の食べ比べができる「梨のキッチンギャラリー」、世界の梨を展示する「梨と世界の人々」などなど、頭のてっぺんから爪先まで、梨だらけになれる企画が詰め込まれています。
フルーツ好きなら、絶対に行っておきたい博物館です。
トイレの神様に愛される「TOTOミュージアム」(福岡県)
日本は世界でもトップクラスのトイレ先進国です。トイレメーカー最大手のTOTO本社にある「TOTOミュージアム」では、日本人と水回り文化、技術の進歩についてたっぷりと展示しており、歴史的に見ても日本人とトイレがいかに深い絆(?)で繋がっていたのかをうかがい知れる内容となっています。特に第2展示室にずらりと並べられた歴代便器・水回り設備の数々は圧巻で、見応え十分。眺めて回るだけでも楽しいですが、ミュージアムショップでのお買い物もおすすめです。「超ミニチュア便器」など水回り製品をモチーフにした遊び心あふれるグッズが豊富で、TOTO職員のトイレ愛を感ぜずにはいられません。
いかがでしたか。日本には、知的好奇心をくすぐるおもしろ博物館がまだまだあります。そのディープな魅力に、あなたもどっぷり浸かってみては。
<参考サイト>
・【全国】変わり種・おもしろミュージアム26選!誰かに教えたくなるスポットが満載!(じゃらんニュース)
https://www.jalan.net/news/article/182767/
・【全国】変わり種・おもしろミュージアム26選!誰かに教えたくなるスポットが満載!(じゃらんニュース)
https://www.jalan.net/news/article/182767/
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