テンミニッツTV|有識者による1話10分のオンライン講義
会員登録 テンミニッツTVとは
社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
DATE/ 2023.10.04

目の下のクマは老化が原因?改善方法とは

 目の下にクマがあると疲れて見えたり、老けて見えたり、不健康そうに見えたりするので、老若男女問わずにクマが気になるという人は多いでしょう。そもそも目元のクマの原因は何なのでしょうか、どうすればクマをなくすことができるのでしょうか。多くの人が悩む目の下のクマについて調べてみました。

種類によって違う、クマができる原因

 目の下のクマは「青クマ」「茶クマ」「黒クマ」の3種類に分けることができます。

 「青クマ」は、目の周りの血行が悪くなることで血の色が黒っぽくなり、毛細血管の色が透けて見えている状態です。血の巡りが悪くなるのはスマホやパソコンなどで長時間目を使っていたり、寝不足、疲れ、運動不足などが原因とされています。目尻を少しひっぱって色が薄くなったら青クマである可能性が高いです。

 「茶クマ」は皮膚がダメージを受けてシミや色素沈着が起こり、茶色くくすんで見える状態。目の下の皮膚は非常に薄いため、目元をこする刺激、紫外線、乾燥などからダメージを受けやすい部位になっています。目尻を少しひっぱってクマが皮膚と一緒に動くなら色素沈着している茶クマになっている可能性が高いです。

 「黒クマ」は皮膚のたるみやむくみ、目の下に脂肪がつくことによって目の下に影ができて黒っぽく見えている状態です。加齢によって目の周りの筋肉が衰え、肌のハリがなくなることで生じるといわれています。鏡を持って顔を上に向けたら薄く、下に向けたら濃く見える場合には黒クマの可能性が高いでしょう。

目の下のクマの対策

 上記の通りそれぞれのクマによって異なる原因を取り除くことが大切です。青クマであれば血行不良が大きな原因となるため、目元をあたためたり、目の周りのマッサージをおこなったりなど、目元の血行を良くすることが効果的です。また、血の巡りを良くするために寝不足、運動不足などの生活習慣を改善することも大切です。

 茶クマの対策としては、目元をこすらない、日焼け止めやサングラスなどでUVケアをするなど、肌へのダメージを軽減するのと同時に、目元の皮膚のターンオーバーを促すために保湿ケアをしっかり行うようにしましょう。ターンオーバーのサイクルが正常であればメラニンが自然と落ちて茶クマになるのを防ぐことができます。

 黒クマはたるみやシワが原因となるため、目の周りの筋肉を鍛えることや十分な保湿ケアやUVケアを行って肌にハリを与えることで対策ができます。むくみが原因になることもあるため、むくみが気になる人は塩分や冷たいものを控える、適度な運動を取り入れることも効果が期待できるでしょう。

メイクでクマを目立たなくする方法も

 自分のクマに対応したケアを続けることでクマの改善も期待できますが、なかなかクマが消えないとお悩みの方も少なくないでしょう。そんな時にはメイクでクマを目立たなくするのもひとつの対処法として覚えておくのが良いでしょう。青クマにはオレンジ系、ピンク系のコンシーラーを、茶クマには自分の肌と同じくらいのイエロー系のコンシーラーを、黒クマには目の下にホワイトパールなどを乗せることで、クマの存在感を薄くする効果が期待できます。

 目のクマは老化だけでなく生活習慣や肌ダメージなどさまざまな原因によって引き起こされるものです。それぞれのクマの対策を紹介しましたが、生活習慣を整えることは体のあちこちにでる不調の対策にもなりますし、肌ダメージを軽減することやシミやたるみなどの対策にもなります。さらに、目の周りの筋肉を鍛えることでドライアイや目の疲れも改善できるなど、クマを対策することは、体の他の部分にも良い影響を与えてくれます。目の下のクマはひとつのバロメーターと考え、ぜひ健康に過ごすためのアイデアとして活用してみてください。

<参考サイト>
・目元のくまを治すには? ~くまの種類と原因を知って対策しよう~ | │日本オリーブ公式通販
https://www.nippon-olive.co.jp/contents/cosmetics/%e7%9b%ae%e3%80%80%e3%81%8f%e3%81%be/
・【美容皮膚科医監修】目のクマを解消したい!種類別の原因・対策・予防法とは - OZmall
https://www.ozmall.co.jp/healthcare/saggy/article/24769/
・目の下のクマがひどい原因や改善方法は?形成外科医が解説します|NES駒沢クリニック
https://nes-komazawa-prs.com/blog/823/
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
雑学から一段上の「大人の教養」はいかがですか?
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,500本以上。 『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
1

『法華経』と「神道」はアバター!?通底する世界観とは

『法華経』と「神道」はアバター!?通底する世界観とは

おもしろき『法華経』の世界(2)『法華経』と「神道」の共通性

聖徳太子、最澄、空海、日蓮、宮沢賢治など多くの人に多大な影響を与えてきた『法華経』は長い年月にわたり日本宗教史を貫いてきた存在である。『法華経』は、苦悩を前提としつつ、むしろそうであるがゆえに明るい未来や救済の...
収録日:2025/01/27
追加日:2025/05/11
鎌田東二
京都大学名誉教授
2

ブレーキなき極右ポピュリズム…文化戦争を重視し経済軽視

ブレーキなき極右ポピュリズム…文化戦争を重視し経済軽視

第2次トランプ政権の危険性と本質(1)実は「経済重視」ではない?

「第二次トランプ政権は、第一次政権とは全く別の政権である」――そう見たほうが良いのだと、柿埜氏は語る。ついつい「第1次は経済重視の政権だった」と考えてしまいがちだが、実は第2次政権では「経済」の優先順位は低いのだと...
収録日:2025/04/07
追加日:2025/05/10
柿埜真吾
経済学者
3

健康診断の結果が悪い人が絶対にやってはいけないこと

健康診断の結果が悪い人が絶対にやってはいけないこと

健診結果から考える健康管理・新5カ条(1)血管をより長く守ることが重要な時代

健康診断の結果を現在の「病気の有無」だけに注目するのは、健康管理において不十分である。大事なことは、糖尿病、認知症、脳卒中、心筋梗塞など重篤な病気につながる共通点に着目していくこと。キーワードは「血管」である。...
収録日:2025/01/10
追加日:2025/04/15
野口緑
大阪大学大学院医学系研究科 公衆衛生学 特任准教授
4

現代日本人の中に縄文遺伝子!? 弥生人の核ゲノムで判明

現代日本人の中に縄文遺伝子!? 弥生人の核ゲノムで判明

弥生人の実態~研究結果が明かす生活と文化(8)弥生人の核ゲノム

渡来系弥生人のルーツを分析していくと、朝鮮半島ですでに混血していた人が渡ってきた可能性が高い。ただ、不思議なことにその痕跡が九州や近畿を飛ばして名古屋近郊の朝日遺跡で検出されている。その他にも、日本列島に渡って...
収録日:2024/07/29
追加日:2025/05/07
藤尾慎一郎
国立歴史民俗博物館 名誉教授
5

全体主義の暴力とは集団のアイデンティティで人を扱うこと

全体主義の暴力とは集団のアイデンティティで人を扱うこと

デモクラシーの基盤とは何か(1)全体主義の暴力

ハンナ・アーレントが批判した全体主義の本質とは何か。その答えは、アーレントが「ユダヤの娘として」考えるよう批判された際の応答に詰まっている。全体主義の暴力の本質とは、「集団的アイデンティティによって人を扱う」こ...
収録日:2024/09/11
追加日:2025/05/09