テンミニッツ・アカデミー|有識者による1話10分のオンライン講義
会員登録 テンミニッツ・アカデミーとは
社会人向け教養サービス 『テンミニッツ・アカデミー』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
DATE/ 2016.08.08

低反発と高反発!マットレスはどっちが良いのか?メーカーに聞いてみた

 人生の3分の1は睡眠なのだから、寝具はいいものを買わなきゃ、なんて売り文句もありますが、ベッドマットを選ぶ時に直面するのが「低反発マットレス(以下低反発)と高反発マットレス(以下高反発)はどっちがいいのか」問題。その名の通り正反対の特徴を持つ2つのマットレス、どちらが良いのか比較検討してみたいと思います。

心地よい柔らかさVS寝返り重視の固さ

 低反発とは、反発力が低い、言い換えれば柔らかいマットレスのことです。代表的な低反発の商品であるトゥルースリーパーの特長は「適度なカタさで、心地よいフィット」「十分な厚みで体への負担を軽減」「体圧を吸収し、みんなグッスリ」。体が自然と沈み込む心地よさが売りとなっています。

 一方、高反発は、反発力が強い、つまり固めのマットレスです。こちらの代表的なメーカーであるエアウィーヴのサイトを見てみると「体重を押し返す力が強いため、身動き・睡眠時の寝返りが楽に」「通気性抜群で、夏は蒸れにくい。冬は暖かい」と謳っています。

 メリットがあれば、もちろんデメリットもあります。低反発はフィットする感触が売りである一方で、通気性があまり良くないため夏場は寝苦しさを感じるかもしれません。また、体が沈み込むことで寝返りが打ちづらいという指摘もあります。高反発の場合、通気性は良いのですが、メリットである固さが仇となり身をゆだねたときの快適さという点では低反発に劣る傾向があります。つまりどちらもメリット、デメリットが表裏一体と言えるでしょう。

双方に長所、短所を聞いてみると…

 また、価格面で見ると、最もスタンダードな商品のシングルサイズを比較した際にメーカーによって差はあるものの、全般的に低反発の方がリーズナブルです。

 そこで、トゥルースリーパー、エアウィーヴに、それぞれ低反発、高反発のメリット、デメリットを聞いてみました。

<トゥルースリーパー>
「低反発-筋肉量が少なく(普通・やせ型)、寝返りが少ない方にお勧めです。高反発-大柄や筋肉質の方、寝返りが多い方にお勧めです。通気性については、高反発だと季節に応じて裏と表で使い分けでき便利です」

<エアウィーヴ>
「高反発は適度に押し返す復元性があるため寝返りが打ちやすいです。柔らかな感触を寝具に求める方には固く感じるかもしれません。低反発は体全体を包み込む柔らかさがありますが、寝返りが打ちづらく血行が悪くなる場合もあります」

 まとめてみると、横たわった時の気持ち良さと価格を重視するなら低反発、寝返りの打ちやすさと通気性を重視するなら高反発と言ったところでしょうか。とは言え、実際に寝てみないと良さはわからないもの。トゥルースリーパー、エアウィーヴともにお試し期間をもうけているので、何週間か使ってみて比較するのも良いですね。次に寝具を買い替えるときの参考にしてみてください。
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
「学ぶことが楽しい」方には 『テンミニッツTV』 がオススメです。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,500本以上。 『テンミニッツ・アカデミー』 で人気の教養講義をご紹介します。
1

米長邦雄のアンラーニング、弟子の弟子になってV字成長

米長邦雄のアンラーニング、弟子の弟子になってV字成長

経験学習を促すリーダーシップ(2)経験から学ぶ力

人が成長していくために重要な経験学習。その学習サイクルを適切に回していくためには、「経験から学ぶ力」が必要になる。ではそこにはどのような要素があるのか。ストレッチ、リフレクション、エンジョイメントという3要素と、...
収録日:2025/06/27
追加日:2025/09/17
松尾睦
青山学院大学 経営学部経営学科 教授
2

日本と各国の比較…税負担は低いが社会保障の負担は高い

日本と各国の比較…税負担は低いが社会保障の負担は高い

続・日本人の「所得の謎」徹底分析(1)各国の財政と国民負担

国民の税負担を増やすか、政府の財政支出を増やすか。前回の講義《日本人の「所得の謎」徹底分析》に続き、見解の分かれる日本の財政に関する議論を今一度整理し、見通しを与える当講義。まずは日本の財政と国民の負担の現在地...
収録日:2025/07/10
追加日:2025/09/17
養田功一郎
元三井住友DSアセットマネジメント執行役員 YODA LAB代表 金融・経済・歴史研究者
3

地球上の火山活動の8割を占める「中央海嶺」とは何か

地球上の火山活動の8割を占める「中央海嶺」とは何か

海底の仕組みと地球のメカニズム(1)海底の生まれるところ

海底はどうやってできるのか。なぜ火山ができるのか。プレートが動くのは地球だけなのか。またそれはどうしてか。ではプレートは海底の動きの全てを説明できるのか。地球史規模の海底の動きについて、海底調査の実態から最新の...
収録日:2020/10/22
追加日:2021/05/02
沖野郷子
東京大学大気海洋研究所教授 理学博士
4

外交とは何か…いかに軍事・内政と連動し国益を最大化するか

外交とは何か…いかに軍事・内政と連動し国益を最大化するか

外交とは何か~不戦不敗の要諦を問う(1)著書『外交とは何か』に込めた思い

外交とは国益を最大化しなければいけないのだが……。35年にもわたる外交官経験を持つ小原氏が8年がかりで書き上げた著書『外交とは何か 不戦不敗の要諦』(中公新書)。小原氏曰く、外交とは「つかみどころのないほど裾野が広い...
収録日:2025/04/15
追加日:2025/09/05
小原雅博
東京大学名誉教授
5

「国際月探査」とは?アルテミス合意と月探査の意味

「国際月探査」とは?アルテミス合意と月探査の意味

未来を知るための宇宙開発の歴史(9)宇宙開発を継続するための国際月探査

現在の宇宙開発は「国際月探査」を合言葉に掲げている。だが月は人類の移住先にも適さず、探査にさほどメリットがない。にもかかわらずなぜ「月探査」が目標として掲げられているのか。それは冷戦後、宇宙開発の目標を失った各...
収録日:2024/11/14
追加日:2025/09/16
川口淳一郎
宇宙工学者 工学博士