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DATE/ 2016.09.03

現役探偵に聞いた!「浮気・不倫調査」事情

 パートナーの浮気を疑ったとき、あなたはどうしますか?こっそり相手の鞄やスマートフォンをチェックしたり、直接カマをかけたり問いただしたりという手段に出る人もいます。それでも疑惑が消えないときは「探偵を雇いたい」と思ったことのある人もいるはず。

 今回はそんな浮気・不倫調査を検討中の人にも役に立つお話しを、探偵の方に詳しく伺ってきました。

探偵依頼のトップは、女性からの浮気・不倫調査

 2016年の探偵依頼内容の約9割は、やはり浮気・不倫調査だといいます。最近では女性の浮気も増加傾向にあると話題になっていますが、調査依頼してくる男女比は、女性側からのものが8~9割。男性からの依頼も増えてきたそうですが、まだまだ少ないとのこと。

 また、浮気調査以外で多いのは人探し。その他、入居を検討している介護施設などの、企業の実態調査も増えてきているといいます。

ここが気になる! 探偵に聞いた3つのポイント

 では、実際の浮気・不倫調査はどのように行われているのでしょう。気になるポイントを3つ聞いてみました。

Q1:費用はどのくらいかかるの?
 浮気に関しては、数日にわたり複数体制で尾行調査を行い、浮気が確定となると、50ページほどの証拠資料を作成するため高額。少なくとも30万円以上は覚悟してください。

Q2:調査がバレそうなときはどうするの?
 少しでも怪しまれたら、その後の対象者の行動に影響するため、その日はすぐに撤退。日を改めます。体格が良く目立つタイプの調査員は尾行しません。

Q3:「こんなところもチェックしている」、そんな意外なポイントはあるの?
 対象者たちが、どんなレストランで何を注文したか、費用も全てチェック。ホテルも同様に、その格や使った金額で、相手との関係の深さや重さを推し量ることができるので重要です。

男が探偵を雇うとき、そのとき女性は100%「クロ」!?

 女性からの依頼が圧倒的に多い浮気・不倫調査ですが、実際に調査をして夫や彼氏が「クロ」だと判明する的中率はどのくらいなのかというと、「浮気の事実はない」という結果に終わることが3割もあるそうです。対して、男性側からのものは、ほぼ100パーセント相手の女性は「クロ」、つまり浮気しているとのこと。

 なぜこんなことが起こるのかというと、男性はそれなりの確信があって探偵に相談する手段に出るからだそう。そのため、依頼の時点で別れるか別れないのか覚悟をしており、裁判や離婚の材料、また関係を再構築するか否かの最終判断としての調査が多くなっています。一方、女性は、思い込みや感情の高ぶりのまま探偵社に飛び込んでくるケースが多いそうなのです。

浮気・不倫しやすいのは男女どちら?

 実際に浮気調査の仕事を始めて、改めて納得したことがある、と探偵の方は言います。それは、浮気はひとりでは出来ないということ。女性は「男性は浮気する生き物」だという既成概念が強く作用しており、それが依頼数にも比例しています。しかし、男性が浮気をするときには必ず相手の女性が対になっているわけです。

 つまり、浮気や不倫をする人は男女同数。よって、男性の方が浮気や不倫をしやすいという証明はできないのです。

話題の探偵カフェ・バーにも行ってみました

 そんな当然のことも、疑心暗鬼になると見えなくなり、探偵調査を考える人もいますが、費用は高額。

 どうしようかと迷っているなら、都心に数店ある最近話題の「探偵カフェ」や「探偵バー」に足を運んでみるのもおすすめです。実際に行ってみたのですが、お店には現役の探偵の方がおり、個別の相談はできないけれど、お茶やお酒を飲みながら浮気をチェックするポイントや依頼例などを聞くことができました。また、個人情報を伏せた上で実際の浮気調査の資料なども見せてくれたりするので、浮気・不倫問題を解決する糸口が見えてくる可能性もありそう。そこで情報収集をしてから、探偵調査を考えてみるのも悪くないのではないでしょうか。

 探偵調査を依頼するなら、別れるのか・別れたくないのか、方向性を決めてから相談にきてほしいと探偵の方は言います。相手が何をしていても、どうするのかを決めるのは自分自身。その決断を手伝うのが探偵の仕事だ、という言葉が印象的でした。
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
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