テンミニッツTV|有識者による1話10分のオンライン講義
会員登録 テンミニッツTVとは
社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
DATE/ 2016.10.05

永久脱毛してもまた毛が生えてくるってホント?

 いつでもキレイでいたい女性にとって、ムダ毛はやっかいなもの。だからではないですが、永久脱毛の広告がよく目に入るのではないでしょうか。永久というからにはずっと生えてこない?お手入れから解放される?と思いがちですが、実はそうではないようです。

 アメリカにAEA(米国電気脱毛協会)という団体があるのですが、そこでは、脱毛を行ってから一カ月後、毛の再生率が20パーセント以下であるということを「永久脱毛」として定義づけているとのこと。つまり、「永久」とはありますが、「絶対」ではないということです。二カ月もすると、生えやすい人は生えてきてしまうのだとか。

毛の生え変わる周期が影響する

 毛には、毛周期と呼ばれるサイクルがあります。成長期、退行期、休止期、そしてまた成長期という周期があり、それを繰り返します。つまり、毛はつねに生まれ変わっているのです。

 そしてこれらは、ひとところに生えている毛でも一本一本にその差があり、すべてが同じというわけではありません。フラッシュやレーザーは成長期の毛に反応するため、脱毛処理の段階で休止期だった毛が後から生えてくる、ということです。

フラッシュ脱毛とレーザー脱毛

 主流のフラッシュ脱毛は、肌にやさしく痛みが少ないのが特徴だといいますが、一方でつるつるになるために何回も照射をうけなくてはなりません。毛根などのメラニン色素にダメージを与えることで毛が生えなくなるので、ダメージを与えきれない場合はまた生えてきてしまうのです。

 一方、レーザーによる脱毛はより威力が強いものになります。しかも費用も高くなりますから、それだけの効果が期待できるということです。

ホルモンバランスの影響?

 ここで覚えておきたいのは、ホルモンバランスが毛に大きく影響してくるということです。脱毛をしても、生活習慣や体質、ストレスなどで、ホルモンバランスが乱れると、せっかく休止していた毛根の活動が活発になってしまうことがあるのだといいます。体の外側からの治療だけでなく、内側のケアも大事だということですね。

硬毛化、多毛化

 また、まれにフラッシュ、レーザー脱毛を行った部分の毛がかえって太くなる、または増えるといった現象があるそうです。これが硬毛化、多毛化といわれるもので、原因はまだ科学的に解明されていないそうですが、脱毛のときの熱量が毛の細胞に伝わることで、細胞が元気になって、余分な毛を生やしてしまうことがあるとか。こうなった場合、続けて行っていた脱毛自体をいったん中断することで、それが抑えられる可能性もあるそうですが、いずれにしても心配のある方は、施術の際などに一度ご相談されるといいでしょう。

理解することが大事

 改めていえるのは、脱毛後どれくらいで毛が生えてくるのか、あるいはどれくらい生えてこないのかは、個人差があるということです。せっかく脱毛したのにわずらわしい毛がまたすぐに生えてきてしまう、ということになると、お金がかかっていることですし、余計にがっかりしてしまいますよね。ということで、脱毛する前によく説明を受け、理解した上で受けたほうがいいといえるでしょう。いずれにしても、この悩み、完全には抜けないのかもしれませんね。
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
物知りもいいけど知的な教養人も“あり”だと思います。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。 『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
1

田沼意次とは?再評価で注目の人物像と時代背景に迫る

田沼意次とは?再評価で注目の人物像と時代背景に迫る

田沼意次の革新力~産業・流通・貨幣経済(1)田沼意次の生い立ちとその時代

田沼意次の人物像と政策を通して、江戸時代の転換期を振り返る今シリーズ。農産物・工産物の流通・発展、また貨幣経済の拡大など、田沼時代の特徴を振り返る。まずは、田沼意次の生涯である。田沼意次の父は一説には浪人だった...
収録日:2025/01/28
追加日:2025/05/30
養田功一郎
元三井住友DSアセットマネジメント執行役員
2

あなたは縄文系?弥生系?…弥生時代の実態に迫る

あなたは縄文系?弥生系?…弥生時代の実態に迫る

編集部ラジオ2025(10)弥生人の遺伝子、生活、文化

「自分は縄文系だろうか? それとも弥生系だろうか?」。そんなことを、ふと考えたことはありませんか。

日本は、縄文系の遺伝子や文化がいまなお色濃く残りつつ、そこに弥生系の遺伝子・文化が絶妙に混交して、独...
収録日:2024/04/03
追加日:2025/05/29
テンミニッツTV編集部
教養動画メディア
3

その後の余命が変わる!続けるべき良い生活習慣とは

その後の余命が変わる!続けるべき良い生活習慣とは

健診結果から考える健康管理・新5カ条(7)良い生活習慣が健康寿命を延ばす

健康診断の結果に一喜一憂するだけではなく、そのデータを活用し、生活習慣を見直すことが大切である。今回は、内臓脂肪の管理が健康維持に直結する理由や、体重増加と糖尿病リスクの関係、さらには良い生活習慣が寿命に与える...
収録日:2025/01/10
追加日:2025/05/27
野口緑
大阪大学大学院医学系研究科 公衆衛生学 特任准教授
4

なぜ日本の医療はテロに対応できないのか?三つの理由

なぜ日本の医療はテロに対応できないのか?三つの理由

医療から考える国家安全保障上の脅威(5)日本の医療の問題点と提言

残念なことだが、現在の日本の医療はテロ攻撃には対応できない。その理由として、テロの悪意に対して無防備なこと、時代遅れの教科書的知識しか持っていないこと、テロで想定される健康被害に対応できる医療体制にないこと、が...
収録日:2024/09/20
追加日:2025/05/29
山口芳裕
杏林大学医学部教授
5

人生100年時代の生き方と日本の3つの課題

人生100年時代の生き方と日本の3つの課題

長寿社会の課題と可能性(1)個人・社会・産業の課題

東京大学高齢社会総合研究機構の秋山弘子特任教授が、人生100年時代を迎えた日本の課題について解説する。高齢化が急速に進み、健康で長生きできるようになった現在の日本では、それまでの人生50年時代の生き方やインフラ、産業...
収録日:2017/04/12
追加日:2017/05/01
秋山弘子
東京大学名誉教授