生き続ける松下幸之助の経営観
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
商売というものは「正売」であり「正買」である
生き続ける松下幸之助の経営観(8)正しい商売をする
江口克彦(株式会社江口オフィス代表取締役社長 /元参議院議員/PHP総合研究所元社長)
松下幸之助は、人々を救う正しい商売をしていたと、株式会社江口オフィス代表取締役社長の江口克彦氏は述べる。江口氏の解釈では、松下幸之助の経営の根底には、正しく売り買いすることの重要性があったという。誠実な商売をして、それによって信用を築き上げることが大事だと考えていたのである。(2018年5月31日開催日本ビジネス協会JBCインタラクティブセミナー講演「生き続ける松下幸之助の経営観」より、全12話中第8話)
時間:5分39秒
収録日:2018年5月31日
追加日:2018年11月14日
≪全文≫

●経世済民という考え方


 皆さんご存じだと思いますけれども、経営というものを考える際には、「経世済民」という言葉が重要です。

 この経世済民とは要するに、世のため人のためということを意味します。つまり、経済というものは民の救済のためにあるという考え方です。松下幸之助さんは別にこれを意識していたわけではないと思いますが、まさに経営をしながら、民を救うことが経済なのだと思います。


●正しく売り買いすることが商売である


 これは私の解釈になりますが、松下幸之助さんは、商売というものは「正売(しょうばい)」であり「正買(しょうばい)」であると、こういう考え方をしていたと思います。この言葉は、松下幸之助さん自身が言っていたわけではありませんが、商売とは正売ないし正買であり、正しく売り買いをすることが大事だという考え方です。また、この正売、正買を行うということは、誠実さを意味しています。そして、誠実であることは信用につながるわけです。

 松下幸之助さんの経営の仕方はまさに、正しい売り買いをする、誠実な売り買いをする、そういうものでした。要するに商売というものは、信用を築き上げていかなければ成り立たないという考え方をしていました。

 このような考え方を、松下幸之助という人は持っていました。そして、この誠実とは、うそをつかない、だまさない、裏切らない、この3つを要素としています。こういうことが、客観的に、あるいは学問的に言えるのかは、分かりません。ですが、松下幸之助さんを見ていると、このような考え方を持っていたと私は思います。


●国民の立場に立つ正しい商売・経営


 松下幸之助さんが全くうそをついたことがないかというと、これは私には自信がありません。しかし、私の知る限りでは、うそを言ったことはありません。また、だますということはなかったし、人を裏切るということもなかったのです。私自身も、23年間で裏切られたことは一度もありませんでした。

 こういったものが、松下幸之助さんの商売や経営というものの考え方の根底にあったのではないかと、私は思います。いずれにしても、松下幸之助という人は実際に、勝てば官軍という考え方はせず、正しい商売をしていました。

 そしてまた、多くの国民の人たちの救済、あるいは国民、消費者の人たちの立場に立ちながら商売や経営をやっていたのが...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
営業の勝敗、キリンの教訓(1)やる気のない社員になる理由
なぜ「やる気のある社員」が日本では6%しかいないのか?
田村潤
本質から考えるコンプライアンスと内部統制(1)「法令遵守」でリスクは管理できない
「コンプライアンス=法令遵守」ではない…実例が示す本質
國廣正
チームパフォーマンスを高める心理的安全性(1)心理的安全性が注目される理由
なぜ今「心理的安全性」なのか、注目を集める背景に迫る
青島未佳
メンタルヘルスの現在地とこれから(1)「心を病む」とはどういうことか
なぜ「心の病」が増えている?メンタルヘルスの実態に迫る
斎藤環
不便益システムデザインの魅力と可能性(1)「便利・不便」「益・害」の関係
便利を求めるだけのいいの?…「不便益」で発見できる新たな魅力
川上浩司
ハラスメント防止に向けた風土づくり(1)ハラスメントの概要
増え続けるハラスメント…その背景としての職場の特徴
青島未佳

人気の講義ランキングTOP10
「満洲」から考える日本とアジア(1)「満洲」を知る意義とは
「満洲史」はなぜ現代日本でタブー視されるのか?…王道楽土の夢とアヘンなどの裏面から見えてくる現代への教訓
宮脇淳子
『オデュッセイア』で読み解く神話の秘密(1)物語の構造を読み解くおもしろさ
『オデュッセイア』の面白さの秘密を神話の構造から読み解く…なぜ波乱万丈の神話が人間の創作の源泉になったか
松村一男
モンゴル帝国の世界史(1)日本の世界史教育の大問題
なぜ日本の「世界史」はいびつなのか…東洋史と西洋史の違い
宮脇淳子
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ
経験学習を促すリーダーシップ(1)経験学習の基本
成長を促す「3つの経験」とは?経験学習の基本を学ぶ
松尾睦
ギリシア悲劇への誘い(1)ギリシア悲劇を観る
二千年の時を超えて読めるギリシア「三大悲劇詩人」の作品
納富信留
日本人とメンタルヘルス…心のあり方(1)米を食べる日本人と『分裂病と人類』
日本人の生きづらさの特徴は?~中井久夫著『分裂病と人類』
與那覇潤
Microsoft Copilot~AIで仕事はどう変わるか(1)「生成AI」の画期性
「生成AI」実装の衝撃…人工知能の歴史と特長
渡辺宣彦
ギリシア神話の基本を知る(1)「ゼウス以前」の神々の戦い
ギリシア神話…ゼウスの「父親殺し」とオリュンポス十二神
鎌田東二
企業改革の核心は何か(1)組織の危機をいかに克服するか
V字回復のためには社員に「個人の痛み」を迫る覚悟を持て
三枝匡