生き続ける松下幸之助の経営観
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
松下幸之助の経営者としての「喜び」とは何か?
生き続ける松下幸之助の経営観(3)経営者の喜び
江口克彦(株式会社江口オフィス代表取締役社長 /元参議院議員/PHP総合研究所元社長)
自分を喜ばせることよりも他人を喜ばせることが、松下幸之助の考える経営者の喜びであった―株式会社江口オフィス代表取締役社長の江口克彦氏はそのように語る。昭和の時代には優れたリーダーが多かったが、松下幸之助はそう考えて経営を行った代表的な人物であった。(2018年5月31日開催日本ビジネス協会JBCインタラクティブセミナー講演「生き続ける松下幸之助の経営観」より、全12話中第3話)
時間:8分08秒
収録日:2018年5月31日
追加日:2018年10月15日
≪全文≫

●昭和のリーダーは国民や従業員のことを一生懸命に考えていた


 昭和の経営者には、非常に優れた方がきら星のごとくたくさんいました。対して、平成の偉大な経営者を挙げようとしても、専門ごとに何人かは挙げられるかもしれませんが、誰もが思いつく共通の人物を挙げることは難しいと思います。それはなぜかといえば、昭和の経営者は、官僚や政治家でもそうですが、絶対的ではなく相対的な意味において、今よりももっと、日本の国や国民、あるいは従業員のことを、自分のことよりもよく考えていたからだと思います。

 日本は、大東亜戦争が終わった昭和20年には、灰燼(かいじん)に帰してしまいました。町は荒れ果てていて、食べる物も着る物も住む家もありませんでした。「バラック建て」という言葉がありましたが、そういった仮設の建物があるくらいでした。当時の政治家や官僚、あるいは経営者の人たちは、そういった日本の状況を見ていました。そして、そういう日本のリーダーの人たちは、「日本を何とかしなければならない」「日本国民の生活を何とかしなければいけない」「社員に何とかいい生活をさせてあげなければならない」、そういったことを考えていました。このことは、城山三郎さんの書いた『官僚たちの夏』を読んでいただければお分かりになると思います。

 当時の日本のリーダーたちは、言ってみれば、天下国家、日本の国のこと、あるいは国民のこと、あるいは従業員のことを、自分のことよりも一生懸命に考えていたと私は思います。アメリカに追いつき追い越すという言葉が、今でも皆さんの記憶の中にはあると思います。そうした考えの下で、自分のことよりも国民のことを、自分のことよりも従業員のことを考えるリーダーが数多くいたと思います。


●松下幸之助は質素な暮らしをしていた


 これに関しては、一つエピソードがあります。私は27歳の時に松下幸之助さんのそばで仕事をするようになりましたが、正直なところ初めは緊張していました。そして2年や3年がたった時、今夜自分の寝室に来てほしいと言われたのですが、まだ29歳や30歳の頃でしたから、一番最初に行ったときには非常に緊張しました。松下幸之助さんは、松下病院の4階をマンション代わりに使っていて、平日は常時そこで横になっているということでした。私は、松下幸之助さんのそばで23年間ほど仕事をしていましたが、松下幸之助とい...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
メンタルヘルスの現在地とこれから(1)「心を病む」とはどういうことか
なぜ「心の病」が増えている?メンタルヘルスの実態に迫る
斎藤環
本質から考えるコンプライアンスと内部統制(1)「法令遵守」でリスクは管理できない
「コンプライアンス=法令遵守」ではない…実例が示す本質
國廣正
プロティアン~最先端の自律的キャリア形成(1)変幻自在のキャリア論
なぜ第二の人生のためにキャリアの棚卸しが必要か~組織から自律へ
田中研之輔
野獣の経営、家畜の経営(1)経営センスが育つ土壌
ファーストリテイリングで経営者が育つ理由
楠木建
ハラスメント防止に向けた風土づくり(1)ハラスメントの概要
増え続けるハラスメント…その背景としての職場の特徴
青島未佳
会社人生「50代の壁」(1)“9の坂”とまさかの坂
サラリーマン人生「50代の壁」を乗り越える生き方
江上剛

人気の講義ランキングTOP10
逆境に対峙する哲学(9)先人の知恵という友
本居宣長も白隠もハイデガーも友となる――大切なのは?
津崎良典
「進化」への誤解…本当は何か?(4)ダーウィンの進化論と自然淘汰の理論
『種の起源』…ダーウィンとウォレスの自然淘汰の理論
長谷川眞理子
「幸福とは何か」を考えてみよう(1)なぜ幸せになりたいのですか
「幸福」について語り合う「哲学カフェ」を再現
津崎良典
歌舞伎はスゴイ(2)市川團十郎の何がスゴイか(後編)
歌舞伎十八番を定めた七代目市川團十郎、一番モテた八代目
堀口茉純
豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る(6)秀吉との信頼関係と秀長の軍事能力
文武両道の名将…大大名たちを魅了した秀長の器量とは?
黒田基樹
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ
「徳」から生まれる「感謝の人間関係」
「徳」の本質とは「自己の最善を他者に尽くしきる」こと
田口佳史
過激化した米国~MAGA内戦と民主党の逆襲(1)米国の過激化とそのプロセス
トランプ政権と過激化した米国…MAGA内戦、DSAの台頭
東秀敏
平和の追求~哲学者たちの構想(1)強力な世界政府?ホッブズの思想
平和の実現を哲学的に追求する…どんな平和でもいいのか?
川出良枝
戦略的資本主義と日本~アメリカの復活に学ぶ5つの提言
戦略的資本主義とは?日本再生へアメリカに学ぶ5つの提言
片瀬裕文