生き続ける松下幸之助の経営観
この講義は登録不要で無料視聴できます!
▶ 無料視聴する
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
松下幸之助の経営の土台にあるのは人生観や人間観
生き続ける松下幸之助の経営観(2)人生観と人間観
江口克彦(株式会社江口オフィス代表取締役社長 /元参議院議員/PHP総合研究所元社長)
松下幸之助は、経営者であるとともに思想家であり、人間観や人生観に裏打ちされた経営観を持つと、株式会社江口オフィス代表取締役社長の江口克彦氏は語る。彼が亡くなって30年たった今でも語られ続けているのは、それが土台となっているからである。(2018年5月31日開催日本ビジネス協会JBCインタラクティブセミナー講演「生き続ける松下幸之助の経営観」より、全12話中第2話)
時間:10分34秒
収録日:2018年5月31日
追加日:2018年10月14日
≪全文≫

●松下幸之助は、経営者であるとともに、哲学者・思想家でもある


 皆さんは、松下幸之助さんは経営者だと考えていると思います。しかし松下幸之助さんは、実は哲学者であり、思想家です。それはなぜかということを、経歴から考えてみます。松下幸之助さんは、和歌山県の海草郡というところの、ちょっとした子金持ちの家に生まれました。父親は村会議員でした。しかし、父親が米相場に手を出して失敗し、持っている田畑を全部売り払って、4歳の時に一家離散状態になってしまいました。

 松下幸之助さんの家族は両親と8人の兄弟でした。松下幸之助さんは、三男であり8人兄弟の末っ子でした。しかし、4歳の時にこの家がつぶれてしまい、兄弟のそれぞれが和歌山市内や大阪市内の方向に出て、離散状態になってしまいます。

 そして一族は、その離散の前に結核にかかっていたと思われます。当時は、結核にかかると、それはすなわちほとんど死を意味していました。実は松下幸之助さんは、10代の時に、次から次へと家族が亡くなってしまいました。お姉さんの一人は20代の頃ですが、お父さんが亡くなり、お母さんが亡くなり、お姉さんがなくなり、お兄さんが亡くなると、1年のうちに2回お葬式を行うということが数回あるような状態でした。

 松下幸之助さん自身は9歳で大阪船場の火鉢屋に奉公に出されます。そこがすぐにつぶれたので、その後は自転車に奉公にいきました。その時、家族のお葬式に出たのか、私は聞いたことがあるのですが、あまり記憶にないとおっしゃっていました。おそらく出られなかったのだろうと思います。それにしても、離散した家族が亡くなったという話が次から次へと入ってくるわけです。そのような知らせが、多感な10代の幸之助少年に何を考えさせたかといえば、それは、死とは何か、生とは何か、人間とは何か、人生とは何か、そういうことだったのだと思います。でっち奉公をしながらも、そういったことに関心が強かったのだと思います。


●松下幸之助の経営の土台にあるのは人生観や人間観


 そのことに関するエピソードは数多くあります。

 松下幸之助さんは23歳から事業を始めたのですが、昔のことを知っている人たちと何人か話したことがあります。その方たちの中には、松下幸之助さんと道ばたですれ違うのが嫌だったという話をする人がいます。その人は、向こうから松下幸之助さんが来ると...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
営業から考える企業戦略(1)成功するブランド戦略とは?
ブランド力を高めるために「自社の強み」を徹底的に聞け
田村潤
認知バイアス~その仕組みと可能性(1)認知バイアス入門
誰もが陥る「認知バイアス」…その例とメカニズム
鈴木宏昭
本質から考えるコンプライアンスと内部統制(1)「法令遵守」でリスクは管理できない
「コンプライアンス=法令遵守」ではない…実例が示す本質
國廣正
チームパフォーマンスを高める心理的安全性(1)心理的安全性が注目される理由
なぜ今「心理的安全性」なのか、注目を集める背景に迫る
青島未佳
Microsoft Copilot~AIで仕事はどう変わるか(1)「生成AI」の画期性
「生成AI」実装の衝撃…人工知能の歴史と特長
渡辺宣彦
組織心理学~若者とのコミュニケーション(1)「Z世代」の特徴と接し方
Z世代は傷つきやすい!?…昔の世代との相違点、共通点とは
山浦一保

人気の講義ランキングTOP10
核DNAからさぐる日本のルーツ(1)人類の起源と広がり
核DNAデータで日本人のルーツを探る…アフリカから日本まで来た行程と時期は?
斎藤成也
「満洲」から考える日本とアジア(5)ロシアのシベリア征服と日清日露戦争
「満洲利権」はなぜ日本の手に渡ったか?…ロシアの極東征服、そして朝鮮の混乱が日本を日清・日露戦争へ
宮脇淳子
『オデュッセイア』で読み解く神話の秘密(1)物語の構造を読み解くおもしろさ
『オデュッセイア』の面白さの秘密を神話の構造から読み解く…なぜ波乱万丈の神話が人間の創作の源泉になったか
松村一男
編集部ラジオ2026(33)鎌田東二先生の法華経講義解説-2
【10min名作探訪】大丈夫だよと励ましてくれる『法華経』…鎌田東二先生の講義
テンミニッツ・アカデミー編集部
仏教とキリスト教が照らし出す日本の宗教(1)神とは何か、そして天皇とは?
日本と世界の「神と信仰」の違いは?…そして天皇の大切な役割
橋爪大三郎
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ
ギリシア神話の基本を知る(1)「ゼウス以前」の神々の戦い
ギリシア神話…ゼウスの「父親殺し」とオリュンポス十二神
鎌田東二
日本人が知らない自由主義の歴史~前編(1)そもそも「自由主義」とは何か
消極的自由と積極的自由?…なぜ自由主義がわかりづらいか
柿埜真吾
モンゴル帝国の世界史(1)日本の世界史教育の大問題
なぜ日本の「世界史」はいびつなのか…東洋史と西洋史の違い
宮脇淳子
ピアノでたどる西洋音楽史(1)ヴィヴァルディとバッハ
クラシック音楽の歴史をピアノ演奏で辿る~ヴィヴァルディ四季
野本由紀夫