戦後復興~“奇跡”の真実
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
ベンチャーの本質として、3つの重要な要素がある
戦後復興~“奇跡”の真実(16)奇跡の本質とこれから
島田晴雄(慶應義塾大学名誉教授/テンミニッツ・アカデミー副座長)
日米安保の幻想化などの環境要因に加えて、成功体験による組織や思考の硬直化という主体要因によって、現在の日本経済は大きく低迷している。しかし、島田晴雄氏によれば、確かに環境要因は良いとはいえないものの、戦後の占領下の状況に比べればはるかに良く、主体要因次第で立て直しは可能であると議論する。これまで見てきた4人の起業家の半生から、ベンチャー精神、リーダーシップ、経営力という3つの重要な要因を持つ人材を、これからの日本社会は育てていかなければならない。(2019年7月23日開催島田塾会長講演「戦後復興:“奇跡”の真実」より、第16話)
時間:13分23秒
収録日:2019年7月23日
追加日:2019年9月24日
≪全文≫
※以下、本文は講演資料に基づいた形になっております。動画と合わせてご利用ください。

●奇跡の本質:主体要因

1.ベンチャー精神と力
ー強い興味と着想。
ー執着と粘り強さ。
ー実現する力、諦めぬ力。
2.リーダーシップ
ー未来を読む感性と力。
ー判断力と決断力。
ー人を惹きつける力、説得力、感化力。
3.経営力
ー変化を読み、大胆な戦略と立案、果断に実行。

1. ベンチャー精神と力:
(1)強い興味と着想
ー電気の可能性に魅せられる(幸之助)。
ー自動車に興味(喜一郎)。
ー通信に興味(井深大まさる)。
ー無類の機械好き(本田宗一郎)。

(2)執着、粘り強さ
ー豊田喜一郎は財閥も尻込みする自動車に挑戦。
ー井深大はあくまで通信を追求。

(3)実現する力、諦めぬ力
ー松下幸之助は市場ニーズを捉えて成長。
ー豊田喜一郎は周囲の同意を確保して前進。
ー井深大は戦後の焦土から夢を追求。
ー井深大のトランジスタへの挑戦。
ー本田宗一郎は夜学でものつくりの基本を学ぶ。


2.リーダーシップ:
(1)未来を読む感性・力
ー豊田喜一郎は大震災から未来を読む。
ー豊田喜一郎は「両利き」、「ハイブリッド」経営の先駆。
・KはP社の売り出し状況と視察、さらに欧州2ヶ月、前年9月のアメリカとあわせ7ヶ月の大規模視察。KはP社の急速な没落を見て危機感↑。これがKに繊維機械メーカーの将来性への疑念↑、さらに自動車への進出を考えさせる契機に??
・牧野義司「時代刺激人コラム」307号。
ー井深大は録音機に着眼。

(2)判断力、決断力
ー豊田喜一郎の判断。大型乗用車の商機狙う。
ー豊田喜一郎の本格専用工場の決断。
ー井深大のトランジスタへの挑戦。

(3)人を惹きつける力、説得力、感化力
ーM:水道哲学:1932。
ーPHP研究所と松下政経塾の理念。


3.経営力
(1)経営戦略:変化を読み、果断に戦略立案・実行
ー松下幸之助の大不況下の人材経営。
・無解雇、雇用維持は戦後のこと。労働者を配置換えで雇用維持は前代未聞。
ー松下幸之助の事業部制と人材育成。
ー松下幸之助による労組の説得。
ー豊田喜一郎は完全自動化機で苦境を活用。
ー豊田喜一郎のジャスト・イン・タイム。
ー本田宗一郎の世界情勢の認識。
・1951頃、輸出振興と会わせて輸入防止を政府に頼むための民間業者の会合。参加しなかった。輸入防止まで、に反発。
ー苦境が...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「歴史と社会」でまず見るべき講義シリーズ
天下人・織田信長の実像に迫る(1)戦国時代の日本のすがた
近年の研究で変わってきた織田信長の実像
柴裕之
ローマ史に学ぶ戦略思考~ローマ史講座Ⅳ(1)古代の持つ意義と重み
一神教もアルファベットも貨幣も全て古代に生まれた
本村凌二
「武士の誕生」の真実(1)10世紀の東アジア情勢と「王朝国家」
「王朝国家」と「武士」が誕生した理由は大唐帝国の解体
関幸彦
最初の日本列島人~3万年前の航海(1)日本への移住 3つのルート
最初の日本列島人はいつ、どうやって日本に渡ってきたのか
海部陽介
近現代史に学ぶ、日本の成功・失敗の本質(1)「無任所大臣」が生まれた経緯
現代の「担当大臣」の是非は戦前の「無任所大臣」でわかる
片山杜秀
本当のことがわかる昭和史《1》誰が東アジアに戦乱を呼び込んだのか(1)「客観的かつ科学的な歴史」という偽り
半藤一利氏のベストセラー『昭和史』が持つ危険な面とは?
渡部昇一

人気の講義ランキングTOP10
内側から見たアメリカと日本(1)ラストベルトをつくったのは誰か
日本でも中国でもない…ラストベルトをつくった張本人は?
島田晴雄
エネルギーと医学から考える空海が拓く未来(3)医療の大転換と日本の可能性
近代医学はもはや賞味期限…日本が担うべき新しい医療へ
鎌田東二
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(3)認知バイアスとの正しい向き合い方
知ってるつもり、過大評価…バイアス解決の鍵は「謙虚さ」
今井むつみ
経験学習を促すリーダーシップ(1)経験学習の基本
成長を促す「3つの経験」とは?経験学習の基本を学ぶ
松尾睦
「宇宙の創生」の仕組みと宇宙物理学の歴史(1)宇宙の階層構造
「宇宙の階層構造」誕生の謎に迫るのが宇宙物理学のテーマ
岡朋治
デカルトの感情論に学ぶ(1)愛に現れる身体のメカニズム
デカルトが注目した心と体の条件づけのメカニズム
津崎良典
編集部ラジオ2025(27)なぜ何回説明しても伝わらない?
なぜ伝わらない?理解の壁の正体を今井むつみ先生に学ぶ
テンミニッツ・アカデミー編集部
歴史の探り方、活かし方(1)歴史小説と史料探索の基本
日本は素晴らしい歴史史料の宝庫…よい史料の見つけ方とは
中村彰彦
習近平中国の真実…米中関係・台湾問題(7)不動産暴落と企業倒産の内実
不動産暴落、大企業倒産危機…中国経済の苦境の実態とは?
垂秀夫
学力喪失の危機~言語習得と理解の本質(2)言葉を理解するプロセスとスキーマ
なぜ子どもは教えられても理解できないのか?鍵はスキーマ
今井むつみ