10MTVオピニオン|有識者による1話10分のオンライン講義
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哲学

哲学
 「哲学」(philosophy)は、ギリシア語で「知を愛する」を意味するフィロソフィアが語源。「まだ持っていない知」を愛し、憧れの念を持つことをいう。「古代ギリシアでは学問一般を意味し、近代における諸科学の分化・独立によって、新カント派・論理実証主義・現象学など諸科学の基礎づけを目ざす学問、生の哲学、実存主義など世界・人生の根本原理を追及する学問となる。認識論・倫理学・存在論などを部門として含む」(広辞苑第五版)とあるように、前近代では科学も含む学問の総称だった。日本では、江戸後期から明治初期にかけて、西洋流の学問一般を「窮理学」と呼んでいたが、明治初期、西周により「哲学」の語が考案され、普及した。  哲学にはさまざまな分類法があり、主題による区分では、科学哲学、論理学哲学、分析哲学、倫理学、声明倫理学、美学、法哲学、政治哲学、戦争哲学、宗教哲学、教育哲学などがある。「10MTVオピニオン」で哲学シリーズ講義を行う貫成人氏(専修大学教授)は、「絶対的存在の想定」型、「主観と客観の対峙」型、「全体的なシステムの想定」型の三つに哲学を分類している。貫氏は「西洋哲学史の10人」講義で、ソクラテス以下、古代から近代に及ぶ哲学の変遷を紹介している。また、東京大学大学院人文社会系研究科教授の納富信留氏は「プラトンの哲学を読む」講義で、「対話」から導かれる哲学への気づきの重要性を述べている。東京女子大学名誉教授大久保喬樹氏は岡倉天心の『茶の本』を取り上げ、日本文化の奥に潜む世界観を解説する。

「儒教・仏教・道教・禅・神道」の基本的な考え方とは

人生に活かす東洋思想(3)「儒・仏・道・禅・神道」
日本では、「儒教・仏教・道教・禅・仏教、神道」という思想が育まれ、現在でも根強く息づいている。田口佳史氏は日本にはこれらの教えがあるがゆえに、何か困ったことが起きてもなんらかの教えが導いてくれるの...
収録日:2019/06/14
追加日:2019/08/31

「ただ1つの哲学を持ち、その哲学に命を懸ける人間」を育てよ

読書と人生(3)「笑顔のファシズム」を越えてゆけ!
日本では、たとえば「戦争肯定」の話をすると、それだけで吊し上げられてしまう。だが、これは「ファシズム」であり、スターリンの所業と、その本質において変わらないのではないか。実はイギリスのジェントルマ...
収録日:2019/05/14
追加日:2019/08/30

「世界哲学」の可能性を日本から追求していく

西洋文明の起源から見るグローバル化(6)「世界哲学」
西洋文明の起源をたどりつつ世界のグローバル化を考えてきたが、現代の位置付けを探るには、ここにいたる全プロセスを俯瞰する必要がある。また、ギリシア・ローマの古典を現代にどう生かすかについても検討が必...
収録日:2019/05/29
追加日:2019/08/01
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科教授

「本質主義」に陥らないよう、いかにして日本を語るのか

世界の語り方、日本の語り方(2)日本の語り方
都合よく本質を立て物事を容易に理解する「本質主義」は、ここ半世紀の間、問い直されている。真に本質を捉えるために、われわれはどう語るべきなのか。(2019年2月14日開催日本ビジネス協会JBCインタラクティブ...
収録日:2019/02/14
追加日:2019/07/25
中島隆博
東京大学東洋文化研究所 教授

今後身に付けるべき知性として「新しい語り方」を考える

世界の語り方、日本の語り方(1)なぜ「語り方」なのか
時代の転換に伴い、日本哲学の復権が叫ばれている。AIの時代に直面する日本人が今後身に付けるべき知性としての「語り方」とは何だろうか。シリーズ第一話の今回は、中島隆博氏の近著『世界の語り方』と『日本を...
収録日:2019/02/14
追加日:2019/07/25
中島隆博
東京大学東洋文化研究所 教授

枢軸時代に世界史の中で重要な思想家たちが登場

教養としての世界史とローマ史(3)神々の沈黙と枢軸時代
紀元前1,000年を迎えると、人間の世界は「神々のささやく世界」から「神々の沈黙」へと変化する。またこの時代は、世界史において非常に重要な思想家がさまざまな地域で登場した、「枢軸時代」でもあった。このよ...
収録日:2018/11/28
追加日:2019/07/20
本村凌二
東京大学名誉教授

「負い目」と「克己心」こそが「良きもの」をつくる

人間的魅力とは何か(8)すべてを「自分のせい」にせよ
マイケル・ヤングの『メリトクラシー』という本を読んで、なぜビクトリア朝が素晴らしかったのかがわかった。あの時代は、皆が「負い目」を持っていたというのだ。たしかに、「負い目」を持って、なおかつすべて...
収録日:2019/04/05
追加日:2019/07/12

「リヴァイアサン」の下での安全とはいかなるものか

国家の利益(4)「リヴァイアサン」を考える
「リヴァイアサン」は、旧約聖書に登場する海の怪獣である。ホッブズは、その身体を無数の人民からなると考え、国家の象徴とした。「正当化された暴力の独占」を国家に見たのは後世のマックス・ウェーバーである...
収録日:2019/03/28
追加日:2019/06/30
小原雅博
東京大学大学院 法学政治学研究科 教授

マキャベリが禁書にもなった『君主論』で説いた思想とは

国家の利益(3)マキャベリとホッブズによる新「国家」観
16世紀のヨーロッパに国益の概念をよみがえらせたのは、マキャベリの『君主論』である。キリスト教的正義や倫理よりも政争に勝つ理性を尊ぶ論は、発表当時は恐れられたが、100年後にはフランスで実践されて、「レ...
収録日:2019/03/28
追加日:2019/06/30
小原雅博
東京大学大学院 法学政治学研究科 教授

損切りをする勇気が、新しい幸運を招き寄せる

人間的魅力とは何か(6)捨てることの大切さ
損切りをするのは、とても難しい。特に、まだ「完全な失敗」だと決まってはいないものを捨てる決断をするのは至難の業である。だが、そこで勇気を出して損切りをすればこそ、新しい幸運を招き寄せることができる...
収録日:2019/04/05
追加日:2019/06/28

人間は、生存に満足したら、それで終わりである

人間的魅力とは何か(5)渇望する魂に叫べ
ダグラス・マレーというイギリスのジャーナリストが書いた『西洋の自死』という本には、「人間から渇望感がなくなったから、経済や世界がダメになった」ということが書いてある。本当に素晴らしいものになろうと...
収録日:2019/04/05
追加日:2019/06/21

無限経済成長を目指すなんて、おかしい

人間的魅力とは何か(3)日本人は、今や我利我利亡者だ
今、日本人は「幸福病」になってしまった。どこまでも経済成長したい、成功したいという欲望ばかりで生きているように見える。しかし、かつて宗教者たちは、「自我を捨てよ」と説いてきた。なぜ「自我を捨てるの...
収録日:2019/04/05
追加日:2019/06/07

村松剛に聞いた日常の話

人間的魅力とは何か(2)世間話がおもしろい人の魅力
村松剛は身内や家族をとても大切にしていた人で、だからこそ、その世間話は絶品におもしろく、新鮮だった。女性も、昔はとても強い存在だった。いずれも、きれいごとをいわず、本音で生きていたからである。本音...
収録日:2019/04/05
追加日:2019/05/31

死を前にしたソクラテスの最後のことば

プラトン『ソクラテスの弁明』を読む(6)裁判の帰趨
有罪の判決に続いて、量刑の票決が行われるが、ここでもソクラテスは裁判員を怒らせ、死刑の判決が下った。判決後に、ソクラテスは死を前にして愛弟子たちに最後のセリフを述べるが、それは納富信留氏いわく、「...
収録日:2019/01/23
追加日:2019/05/26
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科教授

小林秀雄の語った「知性は勇気のしもべ」とは?

人間的魅力とは何か(1)魅力ある人がなぜ消えたか
人間が何かを成し遂げる上で最も重要で本質的なのは、勇気である。それを教えてくれた小林秀雄を中心に、1980年代頃の知識人はみな魅力があった。知識人のみならず、正直に生き、仕事に命を懸ける市井の人々も、...
収録日:2019/04/05
追加日:2019/05/24

プラトンのイデア論は、ソクラテスの問いかけへの答え

プラトン『ソクラテスの弁明』を読む(5)魂の配慮
ソクラテスは、メレトスとの対話を通じて、裁判でも自らの哲学を遂行する。そして、お金でもなく、名誉でもなく、肉体でもなく、魂に配慮せよ、という。「魂を配慮する」とは何かについて、ソクラテス自身は答え...
収録日:2019/01/23
追加日:2019/05/19
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科教授

「無知の知」はソクラテスの哲学ではない

プラトン『ソクラテスの弁明』を読む(4)不知の自覚
アポロンの命令によって人々と対話したソクラテスは、不知を自覚するという哲学を持っていた。これは「無知の知」という俗説とは似て全く非なるものである。対話相手の無知を暴く傲慢な人物ではなく、自分が知ら...
収録日:2019/01/23
追加日:2019/05/08
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科教授

ソクラテスのいう「真実のすべて」とは何か?

プラトン『ソクラテスの弁明』を読む(3)真実のすべて
ソクラテスの裁判は、「真実のすべて」を明らかにするという構造を持つ。ソクラテスはいろいろな人のところに出かけては彼らの無知を明らかにし、それによって人々の憎悪をためてきた。この裁判では、自分が憎ま...
収録日:2019/01/23
追加日:2019/05/05
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科教授

裁判でのソクラテスの冒頭のセリフを読みとく

プラトン『ソクラテスの弁明』を読む(2)挑発を語る裁判
アテナイの裁判は、被告自身が自分の無実を述べなくてはならなかった。これを「弁明」という。壇上に立ったソクラテスは、裁判員に向かって、挑発とも取れるような弁明を始める。裁くものが、実は魂のレベルでど...
収録日:2019/01/23
追加日:2019/05/01
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科教授

『ソクラテスの弁明』は謎の多い作品

プラトン『ソクラテスの弁明』を読む(1)真実の創作
哲学の古典として最も重要な作品ともいわれる、プラトンの『ソクラテスの弁明』。この傑作に何が書かれているのか、6回にかけて解釈していくことで、哲学者とは何かを考える。まず今回は、『弁明』の執筆背景とな...
収録日:2019/01/23
追加日:2019/04/28
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科教授

人間的に生きるためには「不幸になる」のがいい

崇高と松下幸之助(8)現代人と執行草舟
現代人の脳は、既にAIよりも劣っているかもしれないと執行先生は指摘する。また、そのような現代人に必要なものは、武士道精神であり、「不幸になる」ことが大切だと語る。その本当の意味と、武士道精神を貫いて...
収録日:2019/02/06
追加日:2019/04/26

不良とは「損を覚悟の人生を送ることができる人」

崇高と松下幸之助(5)不良性とコンプレックス
「不良性」とは悪い意味だけではない。また、今の時代の金髪でロックンローラーはなぜ不良とは言わないのか。時代によって変わるそれぞれの価値観について、19世紀のヴィクトリア朝と明治の日本について考察を加...
収録日:2019/02/06
追加日:2019/04/17

松下幸之助は、成功しすぎて身動きがとれなくなった

崇高と松下幸之助(4)偉大すぎた松下幸之助
偉大になりすぎた松下幸之助は、国家の看板になり、「良い人」としてしか振舞うことができなかった。一方で、「崇高」を求めた彼は、孤独でもあった。そのことは、松下幸之助と魂で触れ合うことができる執行先生...
収録日:2019/02/06
追加日:2019/04/14

松下幸之助が求めたものは「崇高さ」

崇高と松下幸之助(3)崇高さと人間とは何か
松下幸之助が求めたものは「崇高さ」であり、「崇高さ」の一番分かりやすい例は原始キリスト教だと執行先生は指摘する。原始キリスト教は、「自分の命よりも大切なものがある」という考え方が根本にある。では、...
収録日:2019/02/06
追加日:2019/04/11

命よりも大切な掟のために自分の命を捧げることが文明

崇高と松下幸之助(2)文明と原始キリスト教
人類は今の文明の崩壊を迎えようとしている。松下幸之助はこのことをPHP理念の中で予言していた。では、なぜ崩壊してしまうのか。また、そもそも文明を創った正体とは何であったのか。ギリシャの哲学者であるソロ...
収録日:2019/02/06
追加日:2019/04/08

人類をつくった哲学や宗教が崩壊してしまった現代

崇高と松下幸之助(1)崩壊した哲学、宗教、国家
世界で一番頭が良いと言われているマルクス・ガブリエルの考え方は、間違っているのか。また、我々の宗教への理解は間違っているのか。人間と哲学、宗教、国家との歴史的な関わりを紐解きながら「崩壊した哲学、...
収録日:2019/02/06
追加日:2019/04/05

デカルトが述べた、恐怖を取り除く方法

デカルトの感情論に学ぶ(2)感情をコントロールするには
恐怖は消そうと思っても、消えるものではない。デカルトの感情論の特徴は、恐怖を別の感情でコントロールするというものである。そのためには何が重要となるのか。デカルトの『情念論』から読み解く。(全2話中第...
収録日:2018/09/27
追加日:2019/04/04
津崎良典
筑波大学人文社会系准教授

孔子の経験を現代風に考え直すことが重要である

人の資本主義(8)質疑応答2~中国古典と新しい資本主義
中島隆博氏は、現代中国の経営者が最近中国古典を参照することで経営のヒントを探求していることを指摘した。このことは、「人の資本主義」という新しい資本主義形態において求められる姿勢をまさに体現している...
収録日:2018/05/15
追加日:2019/04/03
中島隆博
東京大学東洋文化研究所 教授

デカルトが注目した心と体の条件づけのメカニズム

デカルトの感情論に学ぶ(1)愛に現れる身体のメカニズム
初めて会った人なのになぜか好意を抱いてしまうことがある。だが、なぜそうした衝動が生じるのかは疑問である。デカルトが友人シャニュに宛てた「愛についての書簡」から話を起こし、愛をめぐる精神と身体の関係...
収録日:2018/09/27
追加日:2019/03/31
津崎良典
筑波大学人文社会系准教授

知られざるデカルトの科学者としての功績

デカルトの科学論に学ぶ(2)デカルトの功績と科学革命
17世紀は「科学革命」の時代であるとも言われる。ガリレオやニュートンによる科学的発見など、実験や観察による進展が多くの分野で見られたが、デカルトもまた、物理学、医学や天文学において多くの科学的な発見...
収録日:2018/09/27
追加日:2019/03/28
津崎良典
筑波大学人文社会系准教授

「人の資本主義」が到来してもモノやコトは不要にならない

人の資本主義(7)質疑応答1~「人間とは何か」
「人の資本主義」という状況においても、モノやコトといったこれまでの資本が消失されるわけではないと、中島隆博氏は説く。この状況下ではさらに、現代の宗教的・精神的要素であるスピリチュアリティが、重要な...
収録日:2018/05/15
追加日:2019/03/27
中島隆博
東京大学東洋文化研究所 教授

図と数を対話させた「デカルト座標軸」

デカルトの科学論に学ぶ(1)解析幾何学の発明
「解析幾何学」と言われてもピンとこないかもしれないが、X軸とY軸のグラフと言われれば、中学校で習ったことを思い出す人も多いだろう。それは実は、デカルトの発明である。あまり知られていないデカルトの科学...
収録日:2018/09/27
追加日:2019/03/24
津崎良典
筑波大学人文社会系准教授

うまくいかないことは最も納得がいく視点から眺めて諦める

デカルトの哲学的処世術(3)長い修練と熟考の必要性
人には、納得がいかない出来事というものがある。一年たっても二年たっても飲み込めないことはあるだろう。ではどうすればよいのか。デカルトは処世術の習得について、長い修練と熟考の必要性を説く。(全3話中第...
収録日:2018/09/27
追加日:2019/03/21
津崎良典
筑波大学人文社会系准教授

礼の実践の対極にあるのはカントの定言命法である

人の資本主義(6)「かのように」の世界
前近代中国における礼は、「かのように」という仮定法の世界である。この「かのように」の世界が、壊れつつある世界を再構築し、「人の資本主義」的状況において「人間的な」人間を創り上げていくための、重要な...
収録日:2018/05/15
追加日:2019/03/20
中島隆博
東京大学東洋文化研究所 教授

デカルトが説いた「当座の道徳」とは何か?

デカルトの哲学的処世術(2)穏健に生きるための格律
デカルトが説く「当座の道徳」は、穏健に生きるためのヒントが詰まっている。津崎良典氏によれば、デカルトは三つないし四つの格律に従えば穏健な生活が送れるという。その格律とは。(全3話中第2話)
収録日:2018/09/27
追加日:2019/03/17
津崎良典
筑波大学人文社会系准教授

政治や教育の改革よりも、自分の思想を改革する

デカルトの哲学的処世術(1)『方法序説』の巧みな比喩
『方法序説』第二部冒頭で、デカルトは「自分の思想を改革する」と述べている。それは時として自分や社会の偏見を疑うことにもなり、そうすると人間関係に波風が立つ。このジレンマをどのように解決すればよいの...
収録日:2018/09/27
追加日:2019/03/14
津崎良典
筑波大学人文社会系准教授

「人の資本主義」においては、人間的な人間が重要である

人の資本主義(5)『論語』からみる新しい人間
資本主義の最終段階である「人の資本主義」においては、労働や知識獲得ではなく、世界との関連の仕方を変えていかなければならない。その場合、中国哲学における「仁」が手掛かりになると、中島隆博氏は言う。(2...
収録日:2018/05/15
追加日:2019/03/13
中島隆博
東京大学東洋文化研究所 教授

デカルトのオリジナリティは思考の過程にある

デカルトの存在論に学ぶ(3)疑う《私》の有限性
デカルトの「我思う、ゆえに我在り」は、同時代の人からアウグスティヌスの焼き直しであるとの批判を受けた。しかし、言葉自体は同じでも、その意味は異なると津崎良典氏は言う。それはどういうことなのか。彼の...
収録日:2018/09/27
追加日:2019/03/10
津崎良典
筑波大学人文社会系准教授

デカルトは精神と物体とを分けて世界を理解する

デカルトの存在論に学ぶ(2) 心身二元論とは何か
デカルトは方法的懐疑によって、疑う私は存在する、と考えた。では、精神ではなく、物体はどのようなものとして理解すればよいのか。物体と精神との関係、そして「心身二元論」について解説する。(全3話中第2話)
収録日:2018/09/27
追加日:2019/03/07
津崎良典
筑波大学人文社会系准教授

「我思う、ゆえに我在り」はデカルトの専売特許ではない

デカルトの存在論に学ぶ(1) 「我思う、ゆえに我在り」
哲学者デカルトの最も有名なフレーズ「我思う、ゆえに我在り」。しかし、津崎良典氏によれば、これがデカルトの専売特許であるというのは正しくないという。それはどういうことか。デカルトはいったい一体何を語...
収録日:2018/09/27
追加日:2019/03/03
津崎良典
筑波大学人文社会系准教授

「方法は、理論よりも実践に存するのです」

デカルトの方法論に学ぶ(2)規則が四つしかない意味
方法(method)という言葉は、古代ギリシャ語では「道を沿って」という意味になる。道に沿っていくことが、どのようにして難題を解決する糸口になるのだろうか。それは私たちにどのような教訓を与えるのだろうか...
収録日:2018/09/27
追加日:2019/02/28
津崎良典
筑波大学人文社会系准教授

フーコーの「人間概念の消失」議論の背景にあったのは?

人の資本主義(3)人間という概念の変遷
フーコーの「人間概念の消滅」という議論は、それぞれの時代において、異なる経済構造が駆動していたことから理解することができると、中島隆博氏は考える。では人間という概念、その本質に関するイメージは、ど...
収録日:2018/05/15
追加日:2019/02/27
中島隆博
東京大学東洋文化研究所 教授

デカルトが完成できなかった『精神指導の規則』

デカルトの方法論に学ぶ(1)精神能力を鍛えるための方法
人は誰しも、困難にぶつかることがある。では困難を乗り越えるためにはどうすればよいのか。デカルトによれば、そのための方法はたった四つしかないという。それぞれどのようなものなのか。(全2話中第1話)
収録日:2018/09/27
追加日:2019/02/24
津崎良典
筑波大学人文社会系准教授

『方法序説』を上回るデカルトの破格な著作

デカルトの著作に学ぶ(2)『省察』『哲学原理』『情念論』
デカルトは生前、『方法序説』以外にも『省察』『哲学原理』『情念論』の三冊を公刊している。いずれもデカルトを理解するうえでは重要な著作ばかりだが、それぞれ誰に向けて、そしてどのように書かれているのか...
収録日:2018/09/27
追加日:2019/02/21
津崎良典
筑波大学人文社会系准教授

経済現象を理解するには、歴史的な観点が欠かせない

人の資本主義(2)経済史と人間という概念
「人の資本主義」というこれから訪れる経済構造を考えるためには、歴史的な視座から経済と人間を見ていく必要がある。そこで中島隆博氏は、小野塚知二氏の『経済史』とミシェル・フーコーの『言葉と物』を参照す...
収録日:2018/05/15
追加日:2019/02/20
中島隆博
東京大学東洋文化研究所 教授

デカルトはなぜ『世界論』の出版を断念したのか?

デカルトの著作に学ぶ(1)『世界論』『方法序説』
デカルトが四年の歳月をかけて準備した『世界論』の出版直前に、一つの宗教裁判が衝撃を与えた。地動説を唱えたガリレオの有罪宣告である。結局『世界論』の出版は断念され、『方法序説』公刊への道をたどること...
収録日:2018/09/27
追加日:2019/02/17
津崎良典
筑波大学人文社会系准教授

盗まれたデカルトの頭蓋骨の行方

デカルトの生涯に学ぶ(2)死後の事件とデカルトの骨
デカルトは死後も、事件に巻き込まれる。最初、スウェーデンの首都ストックホルムにある共同墓地に葬られた遺骨が、その後、フランスへ移送されることになり、その移送中、なんと頭蓋骨が盗難されてしまったのだ...
収録日:2018/09/27
追加日:2019/02/14
津崎良典
筑波大学人文社会系准教授

フィクションの力が社会的想像力を変え、技術革新を促す

人の資本主義(1)フィクションから見た未来社会
資本主義は単なる経済活動に見えるが、実際には哲学や宗教の問題がかなり反映されている。それではテクノロジーがますます進展していく時代において、新しい資本主義をどのように考えていけば良いのだろうか。東...
収録日:2018/05/15
追加日:2019/02/13
中島隆博
東京大学東洋文化研究所 教授

デカルトは暗殺されたという新説と時代背景

デカルトの生涯に学ぶ(1)デカルトの死と宗教戦争
西洋哲学史上にその名を燦然と残すデカルト。だが私たちは、彼がどのような生涯を送ったのか、あまり知らない。筑波大学人文社会系准教授の津崎良典氏が、彼が晩年にスウェーデンに向かった動機や、実は暗殺され...
収録日:2018/09/27
追加日:2019/02/10
津崎良典
筑波大学人文社会系准教授

哲学とは、私たちの魂とプラトンの魂との対話

プラトンの哲学を読む(6)問われているものへ
対話とは、言葉によって2つの魂が出会うことである。一方が問いを発し、もう一方が応答する。プラトンの発した問いは時を超え、現代へと続いている。そして、対話こそ哲学だという。では、プラトン対話篇を読む私...
収録日:2018/07/11
追加日:2018/10/06
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科教授

ソクラテスは相手を論駁し、不知を自覚させる

プラトンの哲学を読む(5)対話篇を読む私たち
ソクラテスの議論には特徴的な方法がある。正義とは何か、というように、主題を直接ズバッと聞くことだ。そして、ソクラテスは相手を論駁し、不知を自覚させる。東京大学大学院人文社会系研究科教授の納富信留氏...
収録日:2018/07/11
追加日:2018/10/05
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科教授

対話篇のソクラテスはプラトンの想像による産物

プラトンの哲学を読む(4)ソクラテス対話篇
プラトンの描くソクラテスは何者なのか。東京大学大学院人文社会系研究科教授の納富信留氏は、当時ソクラテスを描く対話篇が多く書かれたことを挙げ、複数のソクラテス像が存在したと述べる。その中で、プラトン...
収録日:2018/07/11
追加日:2018/10/04
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科教授

プラトン対話篇の鍵はソクラテスの理解にある

プラトンの哲学を読む(3)2つの誤解
ソクラテスは何も書かなかった哲学者である。今日、私たちはプラトンのソクラテス像を通じて彼を理解することも多い。そこで流布してきたのは、本人の発言を忠実に再現しているという説と、プラトンの代弁者とい...
収録日:2018/07/11
追加日:2018/10/03
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科教授

プラトン対話篇にみる5つの特徴

プラトンの哲学を読む(2)対話篇の特徴
メインキャラクターがソクラテス、舞台はアテナイの日常、使われる言葉も難解ではなく、さながら歴史小説のようで、しかも著者プラトン自身は登場しない。こうしたプラトン対話篇の特徴について、東京大学大学院...
収録日:2018/07/11
追加日:2018/10/02
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科教授

ヨーロッパ哲学の伝統はプラトン哲学の脚注だ

プラトンの哲学を読む(1)対話篇という形式の哲学
古代ギリシャのアテナイに生まれたプラトン。彼の哲学が分からなければ、現代の西洋、東洋、さらには日本の哲学や自然科学は根本的には理解できない。そういえるほど、プラトンは重要な哲学者である。そのプラト...
収録日:2018/07/11
追加日:2018/10/01
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科教授

岡倉天心の思想は現代でどういう意味を持つか?

岡倉天心『茶の本』と日本文化(6)岡倉天心の現代性
『茶の本』を通過したわれわれは、岡倉天心の思想を現代にどう生かすかを考えねばならない。東京女子大学名誉教授の大久保喬樹氏は、天心が最後に残したオペラ「白狐」をもとに、天心の最晩年の思想とその現代に...
収録日:2018/05/22
追加日:2018/07/01
大久保喬樹
東京女子大学名誉教授

東洋では西洋と違い、自然の力を重視する

岡倉天心『茶の本』と日本文化(5)自然にゆだねる
『茶の本』第五章は「芸術鑑賞」、第六章は「花」である。ここに共通するテーマは「相手」。芸術や華道において、相手に自分を預けて委ねる大切さとは、どういうことなのだろう。東京女子大学名誉教授の大久保喬...
収録日:2018/05/22
追加日:2018/07/01
大久保喬樹
東京女子大学名誉教授

茶室建築「数寄屋」にある三つの意味

岡倉天心『茶の本』と日本文化(4)茶室と茶会
岡倉天心の『茶の本』第四章は、「茶室」と題されている。茶室の構造が持つ趣向は、西洋建築が持つ壮麗さとも日本の寺院建築の重厚さとも正反対の極致を示す。その真髄について、東京女子大学名誉教授の大久保喬...
収録日:2018/05/22
追加日:2018/07/01
大久保喬樹
東京女子大学名誉教授

茶の哲学のベースにある老荘思想

岡倉天心『茶の本』と日本文化(3)茶の歴史と老荘思想
東京女子大学名誉教授の大久保喬樹氏が明治の美術運動家・岡倉天心と著書『茶の本』について解説。第3話では『茶の本』の第2章と第3章を取り上げる。茶の文化は禅僧により中国から日本に渡り、室町期に大きく発展...
収録日:2018/05/22
追加日:2018/07/01
大久保喬樹
東京女子大学名誉教授

『茶の本』の背景にあった激動と争いの時代

岡倉天心『茶の本』と日本文化(2)Teaismに見る日本文化
東京女子大学名誉教授の大久保喬樹氏が明治の美術運動家・岡倉天心と著書『茶の本』について解説。第2話では『茶の本』第1章を取り上げる。茶は中国から日本に渡り15世紀に茶道という形に高められた。その世界観...
収録日:2018/05/22
追加日:2018/07/01
大久保喬樹
東京女子大学名誉教授

岡倉天心とはどういう人物だったのか?

岡倉天心『茶の本』と日本文化(1)岡倉天心の生涯
東京女子大学名誉教授の大久保喬樹氏が明治の美術運動家・岡倉天心の世界観、自然観を『茶の本』を通して解説する。天心は、幼少期より外国文化をたしなむ一方で、日本の伝統文化の重要性を説き、欧米の近代文化...
収録日:2018/05/22
追加日:2018/07/01
大久保喬樹
東京女子大学名誉教授

ニーチェの「超人」とはどういうことか?

西洋哲学史の10人(10)ニーチェ 超人
ニーチェは牧師の家庭に生まれつつ、キリスト教の価値を全否定した。そこから見いだされた「強いニヒリズム」は、何が「善い」のかを価値付けするのが困難な中で、いかに現実と向き合うかを教えてくれる。こうし...
収録日:2018/02/09
追加日:2018/06/29
貫成人
専修大学文学部教授

社会主義・共産主義の元祖マルクスの考えの中核

西洋哲学史の10人(9)マルクス 下部構造が上部構造を規定
マルクスは「下部構造が上部構造を規定する」という表現により、これまでの西洋哲学を根本から転倒させた。全世界の社会主義や共産主義にも影響を与えた彼の考えの中核はどのようなものなのか。専修大学文学部の...
収録日:2018/02/09
追加日:2018/06/22
貫成人
専修大学文学部教授

ヘーゲルの弁証法は実際に使える思考テクニック

西洋哲学史の10人(8)ヘーゲル 弁証法
伝統的な西洋哲学を完成したとされるヘーゲルは、弁証法という哲学的手法を用いた。この手法は対立する立場を維持しつつ、上位の解を見つけていくというものであり、実際に使える思考のテクニックである。専修大...
収録日:2018/02/09
追加日:2018/06/15
貫成人
専修大学文学部教授

「批判哲学」と呼ばれているカントの哲学書三冊とは

西洋哲学史の10人(7)カント 近代の基礎
西洋哲学史史上、最重要哲学者の1人とされるカントは、その批判哲学においてあらゆる人間の能力の可能性と限界について論じた。専修大学文学部教授の貫成人氏によれば、これらは人の認識やなすべきこと、美しさを...
収録日:2018/02/09
追加日:2018/06/08
貫成人
専修大学文学部教授

王権神授説に代わるルソー『社会契約論』の考え方

西洋哲学史の10人(6)ルソー 「自然に還れ」
フランス革命の動乱が始まる直前の18世紀に、ルソーは『社会契約論』を著した。それまでの社会においてベースとなっていた王権神授説に代わる、自由とその制限をめぐる新しい考え方とはいかなるものなのか。専修...
収録日:2018/02/09
追加日:2018/06/01
貫成人
専修大学文学部教授

デカルト「我思うゆえに我あり」が意味すること

西洋哲学史の10人(5)デカルト「我思うゆえに我あり」
近世の哲学者デカルトは、教会の権威が動揺していった同時代の状況の中で、疑いの余地がない確実なものとは何かを問題にし、その結果「我思うゆえに我あり」というフレーズに帰着する。専修大学文学部教授の貫成...
収録日:2018/02/09
追加日:2018/05/25
貫成人
専修大学文学部教授

宗教的な哲学を確立したアウグスティヌス

西洋哲学史の10人(4)アウグスティヌス キリスト教の基礎
無味乾燥になりがちな宗教や哲学を、中世の哲学者であるアウグスティヌスは人間味のある文体と赤裸々な心情から論じた。現代キリスト教における教義を確立する中で彼が見いだしたのは、「人間はいかに救われるか...
収録日:2018/02/09
追加日:2018/05/18
貫成人
専修大学文学部教授

アリストテレスは身の回りの現実に目を向けた

西洋哲学史の10人(3)アリストテレス 現実の諸要因
あらゆるものに共通する「イデア説」を考えたプラトンの弟子アリストテレスは、師であるプラトンに反目し、独自の議論を企てる。彼の学問は現実世界に根ざしたものだったが、それはいかなるものか。専修大学文学...
収録日:2018/02/09
追加日:2018/05/11
貫成人
専修大学文学部教授

プラトンが唱えたイデアは単なる定義ではない

西洋哲学史の10人(2)プラトン イデア説
あらゆる人や物事の本質的理想とは何か。ソクラテスの弟子であったプラトンはそれについて考え抜き、「イデア説」を唱える。その意味と、そうしたプラトンの考えから分かることについて、専修大学文学部教授の貫...
収録日:2018/02/09
追加日:2018/05/04
貫成人
専修大学文学部教授

哲学とは「もどかしさからくる知への憧れ」

西洋哲学史の10人(1)ソクラテス 最初の哲学者
昔の人々によって書かれた難解な書物というイメージが先行する、哲学の本当の真髄とは何か。専修大学文学部教授の貫成人氏が西洋の代表的な哲学者10人を取り上げて哲学史について論じるシリーズレクチャー。第1話...
収録日:2018/02/09
追加日:2018/04/27
貫成人
専修大学文学部教授