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老荘思想

老荘思想
老荘思想とは、老子、荘子に代表される道家の思想であり、孔子儒家思想と並び称される中国古典の二大思想の一つ。道家で説く「道」とは宇宙の根源を意味するダイナミックな思想だが、その基本は過度を戒めるもの。実力が伴わないのに過度に求めることや、名前や肩書きに踊らされ、実態以上の自慢をすることなど、徹底して過度であることの恐さを説いている。ダイナミックでありながら、程をわきまえた軽さを尊ぶ思想である。このような思想を象徴する存在として、老荘思想では「水の精神」を掲げている。むやみに争わず周囲から吸収して自らを豊かにする。水滴が石に穴をあけるようにやり続けることで比類ない強さを見せる。無形でありどこでも入っていける。これほどの存在でありながら、決して過度に陥ることなく謙虚に低い方へ流れていく水。この水の精神を、老荘思想は根幹としている。 「10MTVオピニオン」では、老荘思想研究の第一人者である田口佳史氏が、人類の指針となる教えとして、さまざまな事例も交え、老荘思想を解説している。世界のいたるところで、「自国ファースト」が横行する中、人類はもう一度宇宙の根源を見つめ直す必要がある。

「石門心学」に「儒・仏・道・禅・神道」を使い切るヒントがある

人生に活かす東洋思想(8)東洋古典と石門心学
8回の連続講義を経て、東洋古典は難解で遠い存在から、現実に使えて役立ちそうなものに変わってきただろうか。そのような先達に石田梅岩の「石門心学」がある。哲学・思想を使い切って、「生きているだけで100点...
収録日:2019/06/14
追加日:2019/09/06

最大の秘訣は「感動のある人」になることだ

人生に活かす東洋思想(4)感動、尚友、孤高
日本人の土台である「儒・仏・道・禅・神道」が示すことは一つであるという。それは、天(=道=神)のような絶対的存在と同行できる人になることだ。そのために、「感動人間になること」「尚友を求めること」「...
収録日:2019/06/14
追加日:2019/08/31

「儒教・仏教・道教・禅・神道」の違いと基本的な考え方

人生に活かす東洋思想(3)「儒・仏・道・禅・神道」
日本では、「儒教・仏教・道教・禅・仏教、神道」という思想が育まれ、現在でも根強く息づいている。田口佳史氏は日本にはこれらの教えがあるがゆえに、何か困ったことが起きてもなんらかの教えが導いてくれるの...
収録日:2019/06/14
追加日:2019/08/31

なぜ「生きているだけで100点」と思えるのか

人生に活かす東洋思想(2)絶対的存在と絶対的孤独
田口佳史氏は、大学卒業後、映画会社に入社し、ドキュメンタリー映画の映画監督を務めるが、25歳の折、タイで撮影中に二頭の水牛に襲われ、角で刺されて内臓が飛び出すほどの大けがを負ってしまう。その治療でタ...
収録日:2019/06/14
追加日:2019/08/31

東洋思想の「徳」や「道」をわかりやすくいうと?

人生に活かす東洋思想(1)人生の成功とは何か
古文や漢文が高校の必修科目でなくなり、漢文の素養を持たない世代が増えている。漢文を読めなければ、日本文化の源泉であるさまざまな思想にふれる機会は激減する。儒教・仏教・道教・禅・神道が目指すものやそ...
収録日:2019/06/14
追加日:2019/08/31

茶の哲学のベースにある老荘思想

岡倉天心『茶の本』と日本文化(3)茶の歴史と老荘思想
東京女子大学名誉教授の大久保喬樹氏が明治の美術運動家・岡倉天心と著書『茶の本』について解説。第3話では『茶の本』の第2章と第3章を取り上げる。茶の文化は禅僧により中国から日本に渡り、室町期に大きく発展...
収録日:2018/05/22
追加日:2018/07/01
大久保喬樹
東京女子大学名誉教授

物事を相対論で見るときにはその本質を見失っている

老荘思想に学ぶ(5)「陰陽論」からリーダーシップへ
老荘思想は、上司と部下のあり方を知るためにも、世の人の忘れがちなことを思い出すのにも役に立つ。皆さんは出世や楽しみのために、自分や他人の「命」をおろそかにしていないだろうか。価値観の礎となる陰陽論...
収録日:2016/12/05
追加日:2017/07/08
田口佳史
東洋思想研究家

「老子」を理論と実践で理解するための2冊の本

老子学と老子道~2冊の著書に込めた思い
老荘思想研究者・田口佳史氏は、50年来の念願であった2冊の新著を上梓した。25歳の時に生死をさまよった田口氏を救った『老子』について、『道徳経』を分かりやすく解説した書物と、その実践に関する書物である。...
収録日:2017/05/16
追加日:2017/06/22
田口佳史
東洋思想研究家

言葉より現場へ行くのが勉強になるという老子の言葉

老荘思想に学ぶ(4)「生命論」をビジネスシーンに活かす
 老荘思想が若者の間で流行しているという。しかし、「足るを知る」を単なる消極性礼賛や様子見の言い訳としているようでは嘆かわしく、根が浅い。本来の「老子」には、ビジネスシーンで戦うための方法がさまざ...
収録日:2016/12/05
追加日:2017/06/19
田口佳史
東洋思想研究家

実力、実質を伴わずにやり過ぎるのは愚の骨頂である

老荘思想に学ぶ(3)「過度」を戒める「道」の思想
老荘思想研究者・田口佳史氏が老荘思想の真髄を語る連続講義。3回目の今回は、老子の数々の言葉を例に「過度」であることの危うさを説く。実力、実質を伴わずにやり過ぎるのは愚の骨頂。「程を知って、あとは宇宙...
収録日:2016/12/05
追加日:2017/06/05
田口佳史
東洋思想研究家

現代人が学ぶべき老荘思想の基本「水の精神」

老荘思想に学ぶ(2)水の精神
老荘思想研究者・田口佳史氏が、老荘思想をひも解き、現代を生きる私たちが学ぶべきことについて語る。今回、取り上げたのは老荘思想の基本となる「水の精神」。大変に身近で、あって当たり前の水。そこにはどん...
収録日:2016/12/05
追加日:2017/05/22
田口佳史
東洋思想研究家

老荘思想は今の時代に人類の指針となる

老荘思想に学ぶ(1)力のメカニズム
老荘思想研究者・田口佳史氏が、今の時代に人類の指針となるような教えとしての老荘思想について語る。日本は明治維新以降、西洋近代思想に、そして特に戦後はアメリカの思想や文化にリードされてきたが、今、人...
収録日:2016/12/05
追加日:2017/05/08
田口佳史
東洋思想研究家