佐久間象山に学ぶ
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
日本の歴史を顧みれば、国家の構想係の重要性が見えてくる
佐久間象山に学ぶ(5)国家の構想係の重要性
佐久間象山はその後の日本を背負った多くの人物を育てたが、国家の構想係としてみると、彼が暗殺されなければ日本はどうなっていたのだろうか。その意味でも、根源的かつ長期的にものを考えることはとても大事である。(全5話中第5話)。
※インタビュアー:神藏孝之(テンミニッツTV論説主幹)
時間:5分54秒
収録日:2020年1月24日
追加日:2020年4月1日
≪全文≫

●横井小楠が考えた日本の役割


――佐久間象山は本当にすごいですね。この門下から勝海舟も、坂本龍馬も、陸奥宗光も出てくるし、その系譜がすごいですね。

田口 その後の日本を背負った人がたくさん出ているというのは、すごいことです。

―― やはり、この人たちが主軸にさえなっていれば、という意味では非常に惜しかったですよね。岩倉具視らがいない間に、西郷隆盛に廃藩置県などの難しいことを片っ端からやっておいてもらいましたが、その後、佐久間象山や横井小楠という構想係と、西洋から戻ってきた人たちが協力して進めれば、ずいぶん違ったでしょう。

田口 全然違ったでしょう。佐久間や横井といった構想係がおり、大久保利通と伊藤博文のようなすこぶる優秀な実行係がいました。この4者が力を合わせつつ、西郷なども協力しつつ全体の責任者として岩倉がいる、というような布陣であれば、もっと凄まじい、優秀な国になっていたでしょう。言ってみれば、地球の上を非常に発展・繁栄させることができるような、国家構想を引いたでしょう。

 横井は、世界に大義を引くということが、日本の基本的な役割だと考えました。要するに、「なぜ地球はあるのか」「なぜ地球の上に人類はいるのか」ということに対する大義です。そうしたものを地球上の人間に示すというのが日本の役割なのだと、彼は言いました。そういうことを考えても、彼を失ったのは残念でならないのです。


●日本の優秀さを理解する構想係がいれば、日本は脱線しなかった


―― 少なくとも日露戦争の頃までは、まだそれなりに、江戸で別選の教育を受けた人たちが残っていたから、なんとかうまくいったのでしょう。しかし、その後は、そうした武士の末裔の将官たちが消えて、そこからはダッチロールのような動きが始まりますね。

 しかし、そこで佐久間や横井のような構想係がいて、枠をしっかり決め、そして自分の頭で考える人たちがいたら、脱線しなかったでしょう。

田口 脱線しなかったでしょう。それから、日本の優秀さも知りつつ、日本人が陥りがちな間違いもよく知っていたというのも大きいでしょう。全て心得ているような人が、構想係として上にいなかったということも残念です。

―― そうですね。失敗の研究のような本もたくさん出ていますが、もっと根っこのところが間違っているんじゃないかと私は思っています。例えば、太平洋...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「哲学と生き方」でまず見るべき講義シリーズ
道徳と多様性~道徳のメカニズム(1)既存の道徳の問題点
多様性の時代に必要な道徳とは…科学的アプローチで考える
鄭雄一
法隆寺は聖徳太子と共にあり(1)無条件の「和」の精神
聖徳太子が提唱した「和」と中国の「和」の大きな違いとは
大野玄妙
ヒトはなぜ罪を犯すのか(1)「善と悪の生物学」として
ヒトが罪を犯す理由…脳の働きから考える「善と悪」
長谷川眞理子
折口信夫が語った日本文化の核心(1)「まれびと」と日本の「おもてなし」
「まれびと」とは何か?折口信夫が考えた日本文化の根源
上野誠
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIでは「思考の三位一体」が成立しない…考えるとは?
中島隆博
逆境に対峙する哲学(1)日常性が「破れ」て思考が始まる
逆境にどう対峙するか…西洋哲学×東洋哲学で問う知的ライブ
津崎良典

人気の講義ランキングTOP10
編集部ラジオ2026(4)門田隆将先生「Fukushima50」の真実
【10分解説】福島第一原発事故…吉田昌郎氏と現場の底力
テンミニッツ・アカデミー編集部
ドンロー・ドクトリンの台頭(2)モンロー・ドクトリンの系譜
モンロー・ドクトリン進化の歴史…始まりは「ただ乗り」!?
東秀敏
「Fukushima50」の真実…その素顔と誇り(1)なぜ日本人は突入できたのか?
福島第一原発事故…日本の危機と闘った吉田昌郎と現場の人々
門田隆将
大谷翔平の育て方・育ち方(1)花巻東高校までの歩み
大谷翔平の育ち方…「自分を高めてゆく考え方」の秘密とは
桑原晃弥
高市政権の進むべき道…可能性と課題(2)財政戦略3つの問題点
高市政権の財政政策の課題は…ポピュリズム政策をどうする?
島田晴雄
プロジェクトマネジメントの基本(9)リーダーシップとモチベーション
マズローの欲求階層説を発展させたアルダーファの理論とは
大塚有希子
こどもと学ぶ戦争と平和(4)人間はなぜ戦争をするのか
人間はなぜ戦争をするのか?2つの要因から問う平和の条件
小原雅博
これから必要な人材と人材教育とは?(1)人手の供給不足とマクロ経済への影響
ごく一部の人手不足が「致命的」になる…Oリング・セオリー
柳川範之
豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る(9)秀吉が作った公武統一政権と歴史のif
公武統一政権を作った秀吉の狙いとその歴史的意味
黒田基樹
インフレの行方…歴史から将来を予測する(6)高市政権誕生の影響
ポイントは財政悪化よりインフレ?…高市政権でどうなるか
養田功一郎