Beyond5G・6Gで進む情報通信の民主化
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
「今後の6Gはローカル6Gから始まる」とはどういうことか
Beyond5G・6Gで進む情報通信の民主化(3)ローカル6Gと民主化のアプローチ
中尾彰宏(東京大学 大学院工学系研究科 教授)
「今後の6Gはローカル6Gから始まる」と中尾氏は言う。これは一体どういうことか。自営網の制度化によって、一般の事業者が免許を取得してローカル5Gの整備が可能となった。そこで現場発の仕様によってカスタム化が行われ、そのことがローカル6Gの技術へとつながっていく。そうしてできた共通仕様が公衆網の6Gへと取り入れられていく。ここで重要なのは現場発の仕様策定だ。そこに、通常のアプローチとは異なる「民主化のアプローチ」のポイントがある。(全9話中第3話)
時間:8分25秒
収録日:2021年1月27日
追加日:2021年3月30日
≪全文≫

●今後の6Gはローカル6Gから始まる


 こちらのスライドも私がいろいろなところでお話をしているチャートになります。今後の6Gはローカル6G(Local6G)から始まると考えています。このローカル6Gとは何か。ローカル5Gの誤植ではなくて、ローカル6Gから始まっていくということです。

 通常5Gから6Gはこれまでの1Gから4G、第1世代から第4世代、第5世代へと進化してきたのとまったく同じように、通常の進化によって公衆網5Gから6Gへと進化を遂げていくことになるでしょう。

 しかし、実は自営網の制度化がなされて、一般の事業者が免許を取得してローカル5Gを課題ドリブン(課題駆動型)で整備することが可能となりました。ローカル5Gの中では、現場発の仕様によってカスタム化がどんどん行われていくことが予想されます。現場発で課題解決にちょうど必要なカスタム化が行われて(そのカスタム化というものは課題によってそれぞれ異なるのですが)、そうした現場発の進化を遂げた結果がそれぞれの地域での局所的な改革、つまりローカル6Gの技術につながり、これの共通仕様が6Gへと取り入れられていくことが予想されます。

 したがって、スライドが示しているように、通常の進化で進んで行く世代間の革新、これに現場発の進化が加わって、6Gがより現場の課題解決に役立つような共通仕様が決められていくことが期待されます。

 ここでいっている「現場発の進化」とは何か。「現場発の仕様が革新を起こす」と書いています。われわれ大学の研究室が情報通信の提供側になることによって、いろいろな革新を起こすアイデアが醸成されています。ここに挙げたリストはわれわれが進めている研究になります。全てを紹介することはできませんが、例えば「価格破壊・自営網展開キット」ですが、一つキットを買ってくれば、ローカル5Gがその場で展開できるようなものです。あるいは「低消費電力基地局」ですが、今後カーボンニュートラル、それからエコなシステムを作っていかなくてはいけないことを考えると、基地局の低消費電力化、特に高周波を使う基地局に関していうと、低消費電力であることが望ましいのです。

 他には衛星とローカル5Gの通信連携、アプリケーションスライシング、カスタムセキュリティ、AIによる運用自動化、ローカル5GのFederation Roamingといった、複数のローカル...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「科学と技術」でまず見るべき講義シリーズ
Beyond5G・6Gで進む情報通信の民主化(1)情報通信の民主化と「協創」
6Gの研究開発を推進する情報通信の民主化
中尾彰宏
「進化」への誤解…本当は何か?(1)進化の意味と生物学としての歴史
実は生物の「進化」とは「物事が良くなる」ことではない
長谷川眞理子
社会はAIでいかに読み解けるのか(1)経済学理論の役割
AIやディープラーニングによって社会分析の方法が変わる
柳川範之
生成AI・大規模言語モデルのしくみ(1)生成AIとは何か
10年で劇的な進歩を遂げた生成AIと日本の開発事情
岡野原大輔
もっと知りたいイヌのこと(1)イヌの歴史を振り返る
オオカミはいつイヌになったか…犬の起源と家畜化の歴史
長谷川眞理子
進化的人間考~ヒトの性質と異様な現代社会(1)進化のスパンと現在の人間生活
ヒトの進化史を文明の発展の時間軸から考える
長谷川眞理子

人気の講義ランキングTOP10
編集部ラジオ2026(14)小宮山宏先生:知識の構造化のために
【10min名作探訪】テンミニッツ・アカデミーの意義と発想法
テンミニッツ・アカデミー編集部
イラン戦争と終末論(1)イラン戦争の戦略的背景と米国の政策
なぜイラン戦争がこのタイミングなのか?戦略的背景に迫る
東秀敏
昭和の名将・樋口季一郎…ユダヤ人救出編(5)陸軍悪玉論の中の名将たち
武力を持ったエリート官僚たち…陸軍悪玉論と個々人の決断
門田隆将
知識の構造化のために(1)テンミニッツTVの問題意識
「知識の爆発」の時代、不可欠なのは世界の全体像の把握
小宮山宏
ロシアのハイブリッド戦争と旧ソ連諸国(1)ロシアの勢力圏構想とNATO拡大
「ハイブリッド戦争」の実像…ロシアが考えていることとは何か?
廣瀬陽子
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(2)厳格な一神教と選民思想
一神教とは、選民思想の真相とは…ユダヤ教の「最終目的」を考える
鶴見太郎
人の行動の「なぜ」を読み解く行動分析学(1)随伴性
三日坊主、部屋が片付かない…なぜできないか行動分析学で考える
島宗理
ウェルビーイングを高めるDE&I(1)人と組織を取り巻く環境変化:前編
人材はコストではない!人的資本経営が注目されている背景
青島未佳
イラン戦争とトランプ大統領の戦争指導(1)米軍式戦略リーダーシップによる評価
イラン戦争…トランプ大統領の戦争指導のどこが問題なのか?
東秀敏
こどもと学ぶ戦争と平和(1)私たちに必要な想像力と戦争体験
なぜ戦争が起こるのだろう…大切なのは想像力と生の声
小原雅博