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見た目と強度でこんなに違う!虫歯の治療費
虫歯になり、歯を削ったりすると、かつては銀色の詰め物をするのが主流でしたが、最近はセラミック、プラスチックなど様々な素材が使われるようになりました。素材や治療箇所によって保険適用となるか自費診療になるかも含め、特徴はいろいろ。そのメリット、デメリットを見てみましょう。(保険適用の場合の自己負担額は全て3割負担の場合で計算)
小さな虫歯の場合、コンポジットレジンと呼ばれるプラスチックの一種を詰める治療を受けたことがある人も多いでしょう。白っぽい色合いなのでどうしても目立ってしまう銀歯と比べ審美性に優れ、しかも保険適用のため安価で処置を受けられます。一方で時間が経過すると変色しやすく、耐久性の面で比較的弱さもあります。
コンポジットレジンの変色しやすさ、耐久性の弱さという弱点を補ったものがセラミックインレー。ただし保険適用外となるため自己負担額は高額となり、5万円前後は見ておいた方が良さそうです。セラミック素材は小さな虫歯の詰め物だけでなく大きな虫歯を治療した後の詰め物としても使用されますが、やはりデメリットはコスト。内側を金属にしたメタルボンドクラウンは8万円から10万円程度、内側を人工ダイヤモンドにも使われるジルコニアという素材で加工したオールセラミッククラウンは12万円~15万円程度とかなりの負担になってしまいます。
そうした中で2014年4月から、前から4番目、5番目の歯(第一小臼歯、第二小臼歯)の治療でもCAD/CAMハイブリッドセラミックレジン冠という治療法が保険適用となりました。また、2016年4月からは金属アレルギーの患者に限り前から6番目、7番目(第一大臼歯、第二大臼歯)の歯も保険適用となりました。ハイブリッドセラミックレジンは従来使われていたレジンより丈夫なのですが、CAD/CAM装置を持つ歯科医院でしか治療を受けられないため、興味のある方は対応する医療機関を調べてみると良いでしょう。自己負担額は1万円弱となります。
ここまで各種治療法のメリット、デメリットを見てきましたが、目立つ場所の銀歯は避けたいけれど、奥歯だったらいいかな、そんな考え方をする人もいるでしょう。人によって事情は違いますので正解と言える治療法はありませんが、少なくとも様々な選択肢があることは知っておいて損ではないでしょう。
銀歯とセラミックは何が違う?見た目、費用…
まずは誰でも知っている銀歯から。銀歯という名称ながら純銀というわけではなく、金銀パラジウム合金という数種類の金属が含まれた合金で作られています。保険適用となるため、自己負担額が数千円と非常に少なくて済むのが最大のメリットです。ただし口を開けた時に歯の治療跡が目立ってしまう他、歯と銀歯の隙間や、銀歯の下に虫歯ができやすくなってしまうケースも。金属アレルギーが起きてしまう可能性もあります。小さな虫歯の場合、コンポジットレジンと呼ばれるプラスチックの一種を詰める治療を受けたことがある人も多いでしょう。白っぽい色合いなのでどうしても目立ってしまう銀歯と比べ審美性に優れ、しかも保険適用のため安価で処置を受けられます。一方で時間が経過すると変色しやすく、耐久性の面で比較的弱さもあります。
コンポジットレジンの変色しやすさ、耐久性の弱さという弱点を補ったものがセラミックインレー。ただし保険適用外となるため自己負担額は高額となり、5万円前後は見ておいた方が良さそうです。セラミック素材は小さな虫歯の詰め物だけでなく大きな虫歯を治療した後の詰め物としても使用されますが、やはりデメリットはコスト。内側を金属にしたメタルボンドクラウンは8万円から10万円程度、内側を人工ダイヤモンドにも使われるジルコニアという素材で加工したオールセラミッククラウンは12万円~15万円程度とかなりの負担になってしまいます。
見た目もコストも大事!そんなあなたにこれ
保険適用でできるだけ自己負担は減らしたいけれど、見た目と強度を兼ね備えた治療法はないものか。そんな欲張りさんにピッタリなのが硬質レジン前装冠。中身は金属、外から見える部分はレジンでできており、保険適用のため数千円で済みます。ただ、前から3番目(犬歯)の歯までしか使えないのが残念なところです。そうした中で2014年4月から、前から4番目、5番目の歯(第一小臼歯、第二小臼歯)の治療でもCAD/CAMハイブリッドセラミックレジン冠という治療法が保険適用となりました。また、2016年4月からは金属アレルギーの患者に限り前から6番目、7番目(第一大臼歯、第二大臼歯)の歯も保険適用となりました。ハイブリッドセラミックレジンは従来使われていたレジンより丈夫なのですが、CAD/CAM装置を持つ歯科医院でしか治療を受けられないため、興味のある方は対応する医療機関を調べてみると良いでしょう。自己負担額は1万円弱となります。
ここまで各種治療法のメリット、デメリットを見てきましたが、目立つ場所の銀歯は避けたいけれど、奥歯だったらいいかな、そんな考え方をする人もいるでしょう。人によって事情は違いますので正解と言える治療法はありませんが、少なくとも様々な選択肢があることは知っておいて損ではないでしょう。
<参考サイト>
・医療法人社団 伸整会 高木歯科医院
https://www.takagishika.com/
・審美歯科専門サイト きくち歯科クリニック
http://www.kikuchi-shinbi.com/
・医療法人社団 伸整会 高木歯科医院
https://www.takagishika.com/
・審美歯科専門サイト きくち歯科クリニック
http://www.kikuchi-shinbi.com/
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