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DATE/ 2015.01.18

「お父さん、くさい」加齢臭の原因は…


 小さい頃「お父さん、臭い~」といっていたセリフを今、夫に向かって言っている方も多いのではないだろうか?「あなた、臭いわよ…」と。男性からすると、これほど言われてショックな言葉はそうない。

 加齢臭というと中高年男性というイメージが強いが、必ずしも男性に限ったことではないという。ではこの加齢臭、原因は一体何なのだろうか?また臭いを抑える対策はあるのだろうか?

 順天堂大学泌尿器科の堀江重郎氏によると、加齢臭の原因は「活性酸素によって脂肪分が酸化すること」だという。分かりやすい例えとして、マヨネーズを皿において、2~3日経過すると加齢臭に非常に似た臭いがするらしい。

 活性酸素は、体内のミトコンドリアという細胞の中でエネルギーが作られる際に出てくる仕組みになっている。赤ちゃんの時はこの活性酸素が瞬間的に分解されるらしいのだが、年齢とともに分解する速度が遅くなっていくという。赤ちゃんがにおわないのに、年齢とともに臭いが強くなるのはそのためだ。

 加齢臭への対策として堀江氏は、「体の酸化ストレスを減らす食事法」をすすめている。まず「小食」によりカロリーを控えること。次に、抗酸化力のある食べものを食べることが重要だという。

 抗酸化力の高い食材として果物や野菜をすすめているが、特に「鳥が食べる実」は抗酸化力が高いという。鳥は小さな体で羽をたくさん動かしているので活性酸素が莫大にでる動物。ブルーベリーなどは抗酸化力が非常に高いという。

 臭いお父さんや旦那様がいるご家庭では、明日からの食事やレシピのひとつの参考にしてみてはいかがだろうか。

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