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DATE/ 2017.11.20

ICL(眼内永久コンタクトレンズ)のデメリットとは?

 短時間の手術で劇的に視力が向上する。メガネが手放せなかった近視の人も裸眼で生活できるようになる、と人気を集めていたレーシック。ピーク時に比べ手術件数が9分の1にまで減ったという報道もありましたが、実は今、レーシックに代わってある視力矯正手術が人気を集めています。

眼の中にコンタクトを入れる手術!?

 その名もICLです。眼内永久コンタクトレンズと呼ぶクリニックもあるようです。レーシックとは何が違うのか?それぞれ原理から説明していきます。

 まずレーシックとは、日本眼科医会のサイトの表現によると「角膜をエキシマレーザーで削り、角膜のカーブを変えることによって屈折異常を矯正する手術方法の一つ」です。近視や遠視、乱視は裸眼で見た時にピントが合わない症状ですが、レーシックは角膜を加工することでピントが合うようになる、という仕組みです。

 一方ICLは、眼内永久コンタクトレンズの名の通り、コンタクトレンズに似たレンズを眼内に挿入する手術です。新宿近視クリニックのサイトに掲載されたデータによると、1997年に欧州で認可されてから手術件数はほぼ右肩上がりで、2015年までに60万件以上の手術が行われたそうです。角膜を削るレーシックに比べ必要に応じてレンズを取り出すこともできることや、レーシックよりまぶしく感じる症状が少ない、視力が元に戻りにくいなどのメリットがあるとのことです。

デメリットは費用…レーシックの数倍に

 最近ICLの手術を受けたという人に感想を聞いてみました。視力は0.1未満から1.5になったそうです。「見え方はコンタクトレンズに似ているが、コンタクトの着用感はない。まだ手術をしてから日が浅いからか、夜寝る頃には目が疲れているように感じるかも。見え過ぎているせい?今後老眼鏡をかけなければいけない日は来るかもしれないけれど、近眼のためにメガネをかけたりコンタクトをしなければいけないわずらわしさから解放されてハッピー」と、非常に満足しているようでした。

 ICLの良い面ばかりを強調してきましたが、最大のデメリットは費用です。レーシックは10~20万円で受けられるクリニックが多いのに対し、ICLは50~70万円(両眼ともに)が中心の価格帯です。今後普及し続ければより安く手術を受けられるようになるかもしれませんが、現時点ではなかなかのお値段と言えそうです。

 自分の症状に合っているか、メガネとコンタクトと比べてどうか、財布と相談して、専門医の意見も聞いて―。一生つきあっていく自分の体に関わる手術ですから、じっくり考えて判断するようにしましょう。

<参考サイト>
・公益社団法人日本眼科医会:レーシックを受けることをお考えの皆様へ
http://www.gankaikai.or.jp/important/lasik.html
・新宿近視クリニック:ICL(眼内永久コンタクトレンズ)
https://www.sbc-lasik.jp/icl/
・齋藤眼科:ICL
http://www.saitoganka.net/menu/icl.html
(10MTV編集部)