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DATE/ 2017.12.05

「大人のズル休み」をする為の5つの方法

 大人になり、社会人として仕事に明け暮れる日々。しかし、よい仕事をするためには息抜きも必要です。とはいえ、その息抜きをするには、日本社会はまだまだ「休み」というものに理解がないのが現状ですよね。休みをとるどころか、法律で定められた最低限の休みもとれず、仕事だけでなく体調にも支障が出てしまうということもあります。

 ときにはちょっとズルをして休むことも必要かもしれませんね。今回はそんな休みたくても休めない大人のための、5つのズル休みの方法をまとめました。

大人のためのズル休み5選

1:自分の病気

 ズル休みの王道といえば「病気」です。子どものころ、学校に行きたくなくて熱を計った方も多いことと思います。しかし、大人になった今、熱を計りに来る保護者はいません。すべては自分のさじ加減です。

 病欠は後述する冠婚葬祭とは違い、あらかじめこれを理由に予定を合わせることは難しいでしょう。また、例えば結婚式の場合はあらかじめ周囲にも「この日は休み」という認識が生まれますが、病気の場合は急に休みをとることになります。納期が近かったり、繁忙期に使ってしまうと周囲に迷惑をかけてしまうこともあります。病欠は、前後のスケジュールや対応、仕事の穴埋め方法なども考えながら使う必要があるでしょう。

2:家族の病気

 自分の病気を理由にすると、病み上がりの演技も考えなくてはいけません。そこで「家族の病気」という理由もあげられます。残念ながら、自身の微熱であれば、出社をさせようとする会社も存在していますが、家族の事情となると風当たりも多少やわらぐこともあるでしょう。

 その場合はあまり大げさな理由をつけてはいけません。例えば癌や脳梗塞など、深刻な病名を口にしてしまうと、嘘に嘘を塗り重ねていくことになります。風邪や食中毒など、無難な理由を考えておくようにしましょう。

3:役所まわりの手続き

 役所まわりの理由を使うのもおすすめです。例えば、転居届けをださなくてはいけない、年金の手続き、税務署への申告なども理由になります。しかし、この場合はまる1日休むことは難しいでしょう。

 また、こうした公の手続き関係であれば、マンションなどのガス点検で部屋を離れられないなどの理由も使えます。

4:葬式への参列

 とはいえ、少なからずズル休みは罪悪感を伴うもの。その罪悪感がもっとも強いと思われる理由が「葬式への参列」でしょう。頻繁に起きるとは考えずらい理由ですし、また、少なからず周囲に気づかいや、沈んだ空気を生んでしまいます。例えば親兄弟など、家族の不幸となってしまうと、ときには香典を用意されてしまうことも…。誰とは言わず、「親しい人のお葬式に」という理由が無難かもしれません。

 とはいえ、嘘から出た真ということもあります。どうしても休まなくてはならない時に、やむなく使う理由にとどめておいた方がよさそうです。

5:結婚式への参列

 最後は、あらかじめ予定を決めてズル休みができる方法として「結婚式への参列」を挙げておきましょう。祝い事の席ですし、相手の夫婦にとっては一生に一度のイベントのため、参列すること自体を否定されたり、無理矢理引き留められるようなことはないでしょう。この段階で休みがとれない会社であれば、その場合は会社自体に大きな問題があると思われます。

 ただ、結婚式の多くは土日に開かれます。平日に設定すると疑われてしまうかもしれません。また、月に何度も使える手段ではありませんし、ここぞというタイミングで使うようにしましょう。

休むことも仕事のうち

 いかがでしたでしょうか?社会人に大切なのは、きちんと任された責務を果たし、責任をもって仕事をおこなうことです。しかし、仕事は必ずしもデスクワークや、外回りだけではありません。「休むことも仕事のうち」です。

 きちんと休み、仕事をこなす。まわりに配慮もしながらズル休みを上手に使い、心身を整えて仕事をこなしましょう。
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