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DATE/ 2017.12.28

専門商社と総合商社の差…驚きの年収ランキング

 2017年、実質GDP成長率が1.8%となり、景気が良くなったと報じられる年末ですが、その実感はつかめたでしょうか?2017年の業界別の平均年収ランキングが、求人情報・転職サイトのDODA(以下デューダ)から発表されています。簡単にご紹介しましょう。

平均年収418万円、業界間で119万円の格差あり

 まず、2017年の平均年収は418万円。これは2016年9月~2017年8月の1年間に、DODAエージェントサービスに登録した約29万人のデータを元に、正社員として就業している20~59歳までのビジネスパーソンの平均年収として割り出したものです。

 業種別で2017年の平均年収ランキングを見ると、6つの業種が全体の平均年収をあげています。

1位 総合商社:478万円
2位 IT/通信:466万円
3位 メーカー:465万円
4位 メディカル:453万円
5位 金融:450万円
6位 建設/プラント/不動産:419万円

逆に平均年収に達していない業界も気になりますね。

1位 小売/外食:359万円
2位 サービス:379万円
3位 専門商社:406万円
4位 インターネット/広告/メディア:413万円

 1位の総合商社とワーストの小売/外食業界では、年間に119万円もの格差がついています。

何が業界間の明暗を分けたのか?

 デューダの分析によると、総合商社では年収1,000万円以上の層が多く、特に50代では43.9%を占めたことが平均年収を押し上げた、とのこと。ちなみに総合商社全体で見た年収1,000万円以上の比率も7.3%の堂々1位で、続く金融4.7%に大きく差をつけています。

 業界別2位となった「IT/通信」の中で平均年収が高い職種は、システムの企画から構築・運用までを担う「システムインテグレータ」と「ハードウェア/ソフトウェア/パッケージベンダ」。ともに474万円の平均年収をマークしています。3位にはITコンサルティング472万円が入り、通信/ISP/データセンターでも425万円と、IT業界のイキの良さを示しています。

 3位のメーカーは明暗が分かれます。景気がいいのは「たばこ」620万円、総合電機メーカー572万円、家電/モバイル/ネットワーク機器/プリンタメーカー538万円、トイレタリー530万円、電子/電機部品メーカー501万円など。平均年収に及ばないのは、日用品/文具/オフィス用品メーカー、繊維メーカーと家具/インテリア/生活雑貨の386万円、受託加工業(各種加工/表面処理)387万円、紙/パルプメーカー405万円などです。

やっぱり強いコンサル系の専門職は平均年収609万円

 デューダでは、業界分類のほかに11の職種による分類も行っています。こちらの動向も上から順に見ていきましょう。

1位 専門職(コンサルティングファーム・専門事務所・監査法人):609万円
2位 企画/管理系:520万円
3位 技術系(電気/電子/機械):484万円
4位 技術系(IT/通信):463万円
5位 営業系:443万円
6位 金融系専門職:425万円

 ここまでが、「ドヤ顏」のできる平均年収を得た職種。明日に望みをつなぐか、いっそ転職を考える人もいそうなのは以下の5つになります。

1位 販売/サービス系:326万円
2位 事務/アシスタント系:329万円
3位 クリエイティブ:380万円
4位 技術系(メディカル/化学/食品):404万円
5位 技術系(建築/土木):414万円

投資関連絶好調、メーカーではたばこがダントツ

 さて、業種や職種をもっと細分化してみると、どんな人にお金が流れているのがわかります。業種別ランキングの5位までをのぞいてみましょう。

1位 投資/投資顧問(金融):741万円
2位 財務/会計アドバイザー(FAS・サービス): 633万円
3位 たばこ(メーカー):620万円
4位 医薬品メーカー(メディカル):601万円
5位 総合電機メーカー(メーカー):572万円

 職種別では、どうなるでしょうか。

1位 投資銀行業務(金融系専門職):855万円
2位 運用(ファンドマネジャー/ディーラー/アナリスト・金融系専門職):837万円
3位 戦略・経営コンサルタント(専門職<コンサルティングファーム・専門事務所・監査法人>):722万円
4位 プロジェクトマネジャー(技術系<IT/通信>):670万円
5位 内部監査(企画/管理系):663万円

女性が稼げるのは金融かメディカルの2択と判明!

 デューダでは、女性だけのランキングも実施しています。2017年の正社員女性の平均年収は380万円となっています。男女合わせた平均年収418万円以上をゲットできる職種は、専門職(コンサルティングファーム・専門事務所・監査法人)の536万円、企画/管理系の439万円だけ。しかし、さらに細分化していくと、女性が最も稼いだ職種が見えてきます。

1位 投資銀行業務(金融系専門職):672万円
2位 運用(ファンドマネジャー/ディーラー/アナリスト・金融系専門職):600万円
3位 戦略・経営コンサルタント(専門/コンサルティングファーム・専門事務所・監査法人):588万円
4位 営業ーCRO/SMO/CSO(営業系):579万円
5位 会計専門職・会計士(専門/コンサルティングファーム・専門事務所・監査法人):571万円

 営業系のCRO/SMO/CSOは、総合では11位ながら女性では4位。CROは製薬会社や行政機関などから治験業務を受託・代行する機関、SMOは治験実施医療機関から委託を受けて、医療機関の治験業務を支援する機関、CSOは製薬会社にMRを派遣したり、医薬品の営業・マーケティング活動のアウトソーシングサービスを提供したりする機関。いずれもメディカル系で活躍している女性の姿が分かります。

 2018年における名目雇用者報酬の伸び率について、みずほ総研では前年度比2%の予測を出しています(2017年は2.2%)。2018年は新天地で冒険すべきか、それともその場で実力を鍛えるべきか。改めてじっくりと考えてみるのもいいかもしれません。

<参考サイト>
・DODA:平均年収ランキング2017
https://doda.jp/guide/heikin/
・DODA:女性の平均年収ランキング2017
https://doda.jp/woman/guide/heikin/
(10MTV編集部)