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DATE/ 2017.12.31

大賞はあの会社!「ブラック企業大賞」受賞企業

 2018年12月23日、第7回となる「ブラック企業大賞」が発表され、都内で授賞式とシンポジウムが開かれました。2018年度の大賞は「三菱電機」に決定。ほかの受賞企業は以下のとおりです。

・特別賞:株式会社日立製作所、株式会社日立プラントサービス
・有給ちゃんと取らせま賞:株式会社ジャパンビバレッジ東京
・市民投票賞:財務省

「三菱電機」が大賞に選ばれた理由は?

 三菱電機では、男性社員5人が長時間労働によって精神障害や脳疾患を発症し、相次いで労災認定されました。このうち3人には裁量労働制が適用されており、その内の2人は過労自殺に追い込まれていました。2014年~17年という短期間で 労災認定された人数、そのペースの異常さが、日本有数の大企業で起こっていたことが選出の理由となっているようです。

パワハラ、セクハラ、日本の異常な労働事情

 「特別賞」の株式会社日立製作所、株式会社日立プラントサービスでは、月に100~160時間もの時間外労働を余儀なくされ、上司から「いらない」「目障りだから帰れ」「仕事辞めてしまえ」などのパワハラを受けた20代社員が精神疾患を患っていたという事例から。加えて、数百人のフィリピン人技能実習生を不正に働かせていたことも明らかになっています。

 一般市民が選ぶ「市民投票賞」は、財務省に。2018年4月、福田淳一前事務次官がテレビ朝日の女性記者に対して行ったセクハラ発言という事例から。テレビでも連日報道されていたので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。

 今回新設された「有給ちゃんと取らせま賞」が授与されたのは、株式会社ジャパンビバレッジ東京。ネット上で話題となった“有給チャンス”がその発端となっています。ある支店の支店長がクイズを出し、正解者のみに有給休暇の取得を認めるという前代未聞のパワハラで、後に「事業場外みなし労働時間制度」の違法適用、社員に月間100時間を超える時間外労働を課していたことも明かとなっています。

ブラック企業に命を奪われたくなければ、労働環境を要チェック!

 今回「選」に漏れたノミネート企業は以下の5社ですが、ブラックであることにかわりはありません。

・株式会社ジャパンビジネスラボ

 近年増加している、出産した女性正社員を短期契約の契約社員などに転換させ、契約期限をもって雇止めにするという事例から。

・株式会社モンテローザ

 外食産業で繰り返される長時間労働、サービス残業や休日出勤、休憩なしの結果、過労死という事例から。

・ゴンチャロフ製菓株式会社

 長時間労働とパワーハラスメントによって20代社員が自殺という事例から。

・スルガ銀行株式会社

 不正融資事件から、過大なノルマを押し付け、達成できない人に対しては凄絶なパワーハラスメントの放置・励行という実態が明らかになったという事例から。

・野村不動産株式会社

 実態に見合わない裁量労働制導入が違法な長時間労働の温床とななり、過労自殺という最悪の労災事故を引き起こしたという事例から。

 まずは、こうした事例を知ることからはじめましょう。パワハラ、長時間労働、制度の悪用・乱用など、誰にも相談できずに過酷な労働を強いられ自死を選ぶという最悪の結果になる前の対策を講じましょう。

<参考サイト>
・ブラック企業大賞
http://blackcorpaward.blogspot.com/2018/12/2018.html
(10MTV編集部)

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