社会人向け教養サービス 『テンミニッツ・アカデミー』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
DATE/ 2018.03.20

花粉症の時期…注意したいメイクのポイントは?

 寒さがやわらいで春の訪れがひしひしと感じる季節になりました。そんなウキウキした気分とは裏腹に、スギ花粉がピークを迎えるために、花粉症の人にとっては憂鬱な気分になる季節でもあります。鼻づまりやくしゃみ、目のかゆみといった代表的な症状に加え、女性の場合には肌が荒れやすい、メイクが崩れやすいといった悩みを抱える人も少なくありません。このシーズン、メイクをする際に抑えておくべきポイントを紹介しましょう。

肌荒れ対策は、とにかく「保湿」!

 女性の中には「花粉症の時期に肌が荒れてしまう」と悩む人も少なくありません。季節の変わり目で肌が荒れやすいということもありますが、もしかしたら「花粉皮膚炎」と呼ばれる花粉症の症状のひとつかもしれません。花粉が肌に付着することでアレルギーが引き起こされてしまい、肌の赤みやかゆみといったトラブルの原因になります。

 こうした肌トラブルはおもに乾燥が原因で起こるため、効果的な対処法は「保湿すること」です。先述の通り、花粉症がピークの頃は季節の変わり目でもあるため、肌はとてもデリケート。乾燥した肌はバリア機能が低下していて、外からの刺激にも敏感になっているため、花粉によるダメージも受けやすい状態になっているのです。そのため、きちんと保湿をすることで肌の状態が安定し、バリア機能の低下を防ぐことができます。

メイクは崩れることを前提に。部位別に見るメイクのポイント

 花粉症の時期のメイクでもっとも多い悩みは「メイクが崩れること」ですが、マスクをつけたり、鼻をかむことが多いために、メイク崩れを防ぐのは簡単ではありません。そのため、むしろ「メイクは崩れる」ということを前提に、直しやすいメイクを心がけることが大切です。ベースメイク、アイメイクをする際にどういった点に気をつければ良いのか、紹介しましょう。

 まずはベースメイクのポイントですが、デリケートになっている肌はきちんと保湿をすることが大切だということは先述の通り。これに加えてベースメイクのポイントは「重ね塗りをあまりしないこと」。持ち歩きのしやすいBBクリームを活用すれば外出先でも手軽に直せますし、下地にパウダーなど控えめのメイクにすれば、鼻をかんだりしてメイクがはげても目立ちにくくなります。

 メイクの時にもっとも力を入れるのがアイメイクという人も多いでしょうが、涙で崩れてしまうと悲惨なことにもなりかねない部分でもあります。この時期のアイメイクは最低限に留めることが大切です。メイクする場合にはマスカラはウォータープルーフやフィルムタイプを使用する、目の下はラインを引かないなど、「涙が出たときに崩れにくいこと」を心がけましょう。また、目のキワぎりぎりにアイラインを引いてしまうと、敏感になっている肌にダメージを与えてしまうため、かゆみなどの症状が出る場合もありますので、なるべく控えるのが良いでしょう。

 この時期はメイク直しが必須になりますが、なんだかうまくいかないという時もあるでしょう。そうした場合にはコットンに乳液をしみこませて拭き取ってから直すとキレイに直せます。

メイクは花粉から肌を守る役割も

 こうして考えると、崩れる前提でメイクするのは大変だと感じるかもしれませんが、肌を何もしないでさらしているよりも、メイクをすることで花粉などから肌をガードして守る役割を果たしているという考え方もできます。思い切ってメイクを薄くして、いつもと違うメイクを楽しんでみる気持ちを持つのも良いかもしれません。
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
雑学から一段上の「大人の教養」はいかがですか?
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。 『テンミニッツ・アカデミー』 で人気の教養講義をご紹介します。
1

深刻化する中国の人権問題…中国共産党の思惑と人権の本質

深刻化する中国の人権問題…中国共産党の思惑と人権の本質

中国共産党と人権問題(1)中国共産党の思惑と歴史的背景

チベット、内モンゴル、新疆ウイグルなど、少数民族に対する深刻な人権侵害をめぐって欧米諸国から強い批判を浴びている中国。しかし、こうした人権問題は今に始まったことではない。中華人民共和国建国の経緯と中国共産党の思...
収録日:2021/10/15
追加日:2021/12/24
橋爪大三郎
社会学者 東京科学大学名誉教授 大学院大学至善館教授
2

ジャパン・アズ・ナンバーワンで満足!?学ばない日本の弊害

ジャパン・アズ・ナンバーワンで満足!?学ばない日本の弊害

内側から見たアメリカと日本(7)ジャパン・アズ・ナンバーワンの弊害

高度成長のために頑張った日本は「ジャパン・アズ・ナンバーワン」の評価を得たが、その後の日本企業の凋落、競争力の低下を考えると、その弊害を感じずにはおられない。読書人口が減っている現状をみると、いつのまにか「世界...
収録日:2025/09/02
追加日:2025/12/01
3

プロジェクトマネジメントとは?国際標準から考える特性

プロジェクトマネジメントとは?国際標準から考える特性

プロジェクトマネジメントの基本(1)国際標準とプロジェクトの定義

プロジェクトマネジメントが世界的に普及し始めたのは1990年代。ソフトウェア産業の発展とともに拡大を続け、時代のニーズを受けて多くのシーンに定着してきた。今回は、その基本に立ち返り、国際標準をもとに、プロジェクトと...
収録日:2025/09/10
追加日:2025/12/03
大塚有希子
法政大学専門職大学院イノベーションマネジメント研究科准教授
4

質疑編…司馬遼太郎の「史料読解」をどう評価する?

質疑編…司馬遼太郎の「史料読解」をどう評価する?

歴史の探り方、活かし方(7)史料の真贋を見極めるために

歴史上の出来事の本質を知るには、その真贋を見定めなければいけない。そのためにはどうすればいいのか。記述の異なる複数の本がある場合、いかにして真実を見極めるか。また、司馬遼太郎の作品が「歴史事実」として認識されて...
収録日:2025/04/26
追加日:2025/12/02
5

ブルーライトは悪者か?近年分かった「第3の眼」との関係

ブルーライトは悪者か?近年分かった「第3の眼」との関係

熟睡できる環境・習慣とは(2)酒、コーヒー、ブルーライトは悪者か

お酒やコーヒーなど世の中には睡眠に良くないのではないかといわれるものがある。また、現代においては特に、スマホの「ブルーライト」が睡眠には大敵だといわれているが、それらは本当に悪者なのか。一般に良い睡眠を妨げると...
収録日:2025/03/05
追加日:2025/11/30
西野精治
スタンフォード大学医学部精神科教授