社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
結局、最も「住みたい街」はどこなのか?
不動産ポータルサイトのSUUMOやLIFULL HOME'S、雑誌やテレビで頻繁に発表される住みたい街ランキングですが、それぞれのメディアごとに調査結果が相当異なります。結局のところ、最も「住みたい街」はどこなのでしょうか。
他方、LIFULL HOME'Sの2018年版は、「借りて住みたい」と「買って住みたい」に分かれていて、「買って住みたい」が戸塚、目黒、八王子、流山おおたかの森、ひばりヶ丘。「借りて住みたい」が池袋、川崎、中野、高円寺、大宮の順になっています。
意外にも埼玉県勢が力を伸ばしていて、大宮はSUUMOとLIFULL HOME'Sの「借りて住みたい」と「買って住みたい」のすべてにランクイン。また、浦和はSUUMOとLIFULL HOME'Sの「買って住みたい」にランクインしました。
総合的に見て、恵比寿、吉祥寺、池袋、大宮、浦和がいま人気の街なのでしょう。
SUUMOはシンプルに住みたい街をアンケートで集計しているのに対して、LIFULL HOME'Sは当サイトのユーザーを対象にサイトに掲載された物件のなかで問い合わせが多かったものを集計しているのです。
つまり、SUUMOのほうは個人の理想が大きく反映されます。そのぶん、ランキングがイメージや知名度に影響されやすいことを「SUUMOジャーナル」は自発的に発信しています。
一方、LIFULL HOME'Sは問い合わせの件数なのでわりと現実的な欲望を反映していると言えます。どちらが正しいとは言えませんが、こうした違いがあることは認識しておくと良いでしょう。
戸塚はLIFULL HOME'Sの「買って住みたい」にランクインしていましたが、その他はかなり異色のメンツが揃いました。こうした結果になったのには、やはり調査方法に特徴があるからです。「本当に住みやすい街大賞」はユーザーではなく不動産の専門家が選定しているのです。
ただ、ランキングはあくまでランキング。どうやって活用するかがポイントです。活用する目的を決めて、ランキングの調査方法を確認し、できたら他のランキングと比較してみると、自分なりの活用方法が見つかるのではないでしょうか。
住みたい街ランキングベスト5
住みたい街ランキングといえば、SUUMOとLIFULL HOME'S。でも、ランキング結果はかなり違います。実際にみてみると、SUUMOの2018年版では、1位から順に横浜、恵比寿、吉祥寺、品川、池袋。他方、LIFULL HOME'Sの2018年版は、「借りて住みたい」と「買って住みたい」に分かれていて、「買って住みたい」が戸塚、目黒、八王子、流山おおたかの森、ひばりヶ丘。「借りて住みたい」が池袋、川崎、中野、高円寺、大宮の順になっています。
いま、注目されている埼玉
SUUMOは常連の恵比寿や吉祥寺がランクイン、池袋はSUUMOでもLIFULL HOME'Sでもベスト5に入っています。ベスト10まで見ていくと、恵比寿と吉祥寺はLIFULL HOME'Sの「借りて住みたい」にもベスト10入りしています。意外にも埼玉県勢が力を伸ばしていて、大宮はSUUMOとLIFULL HOME'Sの「借りて住みたい」と「買って住みたい」のすべてにランクイン。また、浦和はSUUMOとLIFULL HOME'Sの「買って住みたい」にランクインしました。
総合的に見て、恵比寿、吉祥寺、池袋、大宮、浦和がいま人気の街なのでしょう。
なぜランキング結果は異なるのか
それにしても二つのランキングはなぜこれほどに異なるのでしょうか。その理由は、調査方法の違いにあります。SUUMOはシンプルに住みたい街をアンケートで集計しているのに対して、LIFULL HOME'Sは当サイトのユーザーを対象にサイトに掲載された物件のなかで問い合わせが多かったものを集計しているのです。
つまり、SUUMOのほうは個人の理想が大きく反映されます。そのぶん、ランキングがイメージや知名度に影響されやすいことを「SUUMOジャーナル」は自発的に発信しています。
一方、LIFULL HOME'Sは問い合わせの件数なのでわりと現実的な欲望を反映していると言えます。どちらが正しいとは言えませんが、こうした違いがあることは認識しておくと良いでしょう。
本当に住みやすい街大賞
ランキングを発表しているのはSUUMOとLIFULL HOME'Sだけではありません。たとえば、アルヒ株式会社は「本当に住みやすい街大賞」を発表しています。2017年12月に発表された結果は、1位から順に、南阿佐ケ谷、勝どき、赤羽、三郷中央、戸塚、南千住というようなランキングになっています。戸塚はLIFULL HOME'Sの「買って住みたい」にランクインしていましたが、その他はかなり異色のメンツが揃いました。こうした結果になったのには、やはり調査方法に特徴があるからです。「本当に住みやすい街大賞」はユーザーではなく不動産の専門家が選定しているのです。
ただ、ランキングはあくまでランキング。どうやって活用するかがポイントです。活用する目的を決めて、ランキングの調査方法を確認し、できたら他のランキングと比較してみると、自分なりの活用方法が見つかるのではないでしょうか。
<参考サイト>
・LIFULL HOME’S:住みたい街ランキング
https://www.homes.co.jp/cont/s_ranking/shutoken/
・suumoジャーナル:2018年「住みたい街ランキング」1位は、東京都ではないあの街に!?
http://suumo.jp/journal/2018/02/28/150139/
・ARUHI:本当に住みやすい街大賞
https://www.aruhi-corp.co.jp/cp/town_ranking/
・LIFULL HOME’S:住みたい街ランキング
https://www.homes.co.jp/cont/s_ranking/shutoken/
・suumoジャーナル:2018年「住みたい街ランキング」1位は、東京都ではないあの街に!?
http://suumo.jp/journal/2018/02/28/150139/
・ARUHI:本当に住みやすい街大賞
https://www.aruhi-corp.co.jp/cp/town_ranking/
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
「学ぶことが楽しい」方には 『テンミニッツTV』 がオススメです。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。
『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
陀羅尼品…あらゆるものが暗号であり、メタファーである
おもしろき『法華経』の世界(6)「陀羅尼品」とエニグマ
『法華経』下巻の「陀羅尼品」を読めば、それが真言宗の真言(=マントラ)と同様の構造を持っていることが分かる。天台教学における「諸法実相」や「本覚思想」という形而上学も、華厳経の「重々帝網」という次元世界も、全て...
収録日:2025/01/27
追加日:2025/07/06
なぜ思春期は大事なのか?コホート研究10年の成果に迫る
今どきの若者たちのからだ、心、社会(1)ライフヒストリーからみた思春期
なぜ思春期に注目するのか。この十年来、10歳だった子どもたちのその後を10年追跡する「コホート研究」を行っている長谷川氏。離乳後の子どもが性成熟しておとなになるための準備期間にあたるこの時期が、ヒトという生物のライ...
収録日:2024/11/27
追加日:2025/07/05
「言論の自由の侵害」と「移民排斥」はあまりに不合理
第2次トランプ政権の危険性と本質(7)言論の自由の侵害と移民排斥
多様性を尊重するリベラリズムとは逆行するトランプ大統領の動きは、人々の自由や司法の独立性を脅かすような横暴に向かっている。そのトランプが強く押し出す移民排斥の指針にも問題点が多い。経済、治安の観点から移民に関す...
収録日:2025/04/07
追加日:2025/06/21
シフトワークによる脱同調に要注意…時差ボケへの対策は?
睡眠と健康~その驚きの影響(5)時差ボケと脱同調
シフト勤務者にとって避けて通れない問題がある。それは、時差ボケによる睡眠のリズムである。現在、日本では労働者の何割かがシフトワークに就いているが、この働き方では睡眠のリズムが崩れ、健康を大きく害する危険がある。...
収録日:2025/03/05
追加日:2025/07/03
ヨーロッパとは?地図で読み解く地政学と国際政治の関係
地政学入門 ヨーロッパ編(1)地図で読むヨーロッパ
国際政治の戦略を考える上で今やかかせない地政学の視座。今回のシリーズではヨーロッパに焦点を当て、地政学の観点から情勢分析をする。第1話目では、まず地政学の要点をおさらいし、常に揺れ動いてきた「ヨーロッパ」という領...
収録日:2025/02/28
追加日:2025/05/05