社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
定年間近の60代、そのボーナス事情とは?
ボーナスシーズン到来ということで、ここ数年、前年比越えで順調に推移していることから額面への期待に胸が膨らむところです。今回は、サラリーマンにとっての終盤、60代におけるボーナス事情を調べてみました。
年金の支給までに数年あることから、働くことを希望する人は再雇用制度や勤務延長制度で仕事を続けることになります。再雇用制度を採用する企業では正社員からパートや嘱託社員などに雇用形態が変わることから、ボーナス面では大きく減額されます。
平成30年の賃金構造基本統計調査で具体的な数値を見ていくと、
・45~49歳:119.3万円
・50~54歳:128.7万円(+9.4万円)
・55~59歳:122.3万円(-6.4万円)
・60~64歳:64.3万円(-58.0万円)
・65~69歳:33.3万円(-31.0万円)
・70歳~:25.6万円(-7.7万円)
このように、50代前半をピークに下降し、60代前半に大きな減額となります。さらに、男性と女性を比較すると、
・60~64歳:72.1万円(男性)/44.7万円(女性)
・65~69歳:34.1万円(男性)/31.4万円(女性)
・70歳~:23.9万円(男性)/30.4万円(女性)
加齢とともに、差が縮まり女性が男性を上回ることも興味深いところ。
[60代で多くのボーナスがもらえる産業]
1位:教育,学習支援業:167.0万円
2位:金融業,保険業:82.8万円
3位:電気・ガス・熱供給・水道業:79.6万円
4位:学術研究,専門・技術サービス業:75.7万円
5位:建設業:58.6万円
[60代のボーナス支給が少ない産業]
1位:宿泊業,飲食サービス業:17.1万円
2位:生活関連サービス業,娯楽業:19.8万円
3位:運輸業,郵便業:23.9万円
4位:サービス業(他に分類されないもの):24.7万円
5位:複合サービス事業:32.3万円
やはり、知識、情報系産業においては60代でも十分な雇用価値があることを裏付けているランキングとなりました。
平均値としてボーナスは一気に下降
60代ともなれば、役職定年を迎えた後の、リアルな定年退職もあることから極めて変化の大きい年代になります。年金の支給までに数年あることから、働くことを希望する人は再雇用制度や勤務延長制度で仕事を続けることになります。再雇用制度を採用する企業では正社員からパートや嘱託社員などに雇用形態が変わることから、ボーナス面では大きく減額されます。
平成30年の賃金構造基本統計調査で具体的な数値を見ていくと、
・45~49歳:119.3万円
・50~54歳:128.7万円(+9.4万円)
・55~59歳:122.3万円(-6.4万円)
・60~64歳:64.3万円(-58.0万円)
・65~69歳:33.3万円(-31.0万円)
・70歳~:25.6万円(-7.7万円)
このように、50代前半をピークに下降し、60代前半に大きな減額となります。さらに、男性と女性を比較すると、
・60~64歳:72.1万円(男性)/44.7万円(女性)
・65~69歳:34.1万円(男性)/31.4万円(女性)
・70歳~:23.9万円(男性)/30.4万円(女性)
加齢とともに、差が縮まり女性が男性を上回ることも興味深いところ。
60代でボーナス支給の多い産業、少ない産業は?
厚生省の分類による16の産業種別で、60代がどのくらいのボーナスをもらえるのかを調べてみました(額面は60代平均年間支給額)。[60代で多くのボーナスがもらえる産業]
1位:教育,学習支援業:167.0万円
2位:金融業,保険業:82.8万円
3位:電気・ガス・熱供給・水道業:79.6万円
4位:学術研究,専門・技術サービス業:75.7万円
5位:建設業:58.6万円
[60代のボーナス支給が少ない産業]
1位:宿泊業,飲食サービス業:17.1万円
2位:生活関連サービス業,娯楽業:19.8万円
3位:運輸業,郵便業:23.9万円
4位:サービス業(他に分類されないもの):24.7万円
5位:複合サービス事業:32.3万円
やはり、知識、情報系産業においては60代でも十分な雇用価値があることを裏付けているランキングとなりました。
60代は人生のボーナス期
子どもが独立し、終活に向かう60代。消費欲と可処分所得のバランスが安定するこの世代においては、健康を維持し、働きつづけられることが、人生にとってのボーナス期とも言えるのではないでしょうか。人生100年のライフシフト、60代からの経済的な充実にむけて、しっかりとした資産管理を目指したいところです。<参考サイト>
・厚生労働省:平成30年賃金構造基本統計調査
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00450091&tstat=000001011429&cycle=0&tclass1=000001113395&tclass2=000001113397&tclass3=000001113412
・厚生労働省:平成30年賃金構造基本統計調査
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00450091&tstat=000001011429&cycle=0&tclass1=000001113395&tclass2=000001113397&tclass3=000001113412
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
より深い大人の教養が身に付く 『テンミニッツTV』 をオススメします。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。
『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
マネへの強烈なライバル意識…セザンヌ作品にみる現代性
作風と評論からみた印象派の画期性と発展(1)セザンヌの個性と現代性
印象派の最長老として多くの画家に影響を与えたピサロ。その影響を多分に受けてきた画家の中でも最大の1人がセザンヌだが、その才覚は第1回の印象派展から発揮されていた。画面構成や現代性による解釈から、セザンヌ作品の特徴...
収録日:2023/12/28
追加日:2025/07/10
AI時代の「真のリアル」は文芸評論の練達の手法にあり!
編集部ラジオ2025(14)なぜAI時代に文芸評論が甦るのか
どんどんと進む社会のAI化。この大激流のなかで、人間の仕事や暮らしの姿もどんどん変わっていっています。では、AI時代に「人間がやるべきこと」とはいったい、何なのでしょうか? さらにAIが、驚くほど便利に何でも教えてく...
収録日:2025/05/28
追加日:2025/07/10
なぜ思春期は大事なのか?コホート研究10年の成果に迫る
今どきの若者たちのからだ、心、社会(1)ライフヒストリーからみた思春期
なぜ思春期に注目するのか。この十年来、10歳だった子どもたちのその後を10年追跡する「コホート研究」を行っている長谷川氏。離乳後の子どもが性成熟しておとなになるための準備期間にあたるこの時期が、ヒトという生物のライ...
収録日:2024/11/27
追加日:2025/07/05
正岡子規と高浜虚子の論争、その軍配と江藤淳暦年のテーマ
AI時代に甦る文芸評論~江藤淳と加藤典洋(3)正岡子規と高浜虚子の「リアリズム」
正岡子規の死後、高浜虚子が回想で述べた師・子規との論争。そこに「リアリズムとは何か」のヒントが隠されていると江藤淳氏は言う。子規と虚子、それぞれの「リアル」とは何か、そしてどちらが本当の「リアル」なのか。近代小...
収録日:2025/04/10
追加日:2025/07/09
グリーンランドに米国の軍事拠点…北極圏の地政学的意味
地政学入門 ヨーロッパ編(10)グリーンランドと北極海
北極圏に位置する世界最大の島グリーンランド。ここはデンマークの領土なのだが、アメリカの軍事拠点でもあり、アメリカ、カナダとヨーロッパ、ロシアの間という地政学的にも重要な位置にある。また、気候変動によってその軍事...
収録日:2025/02/28
追加日:2025/07/07