社会人向け教養サービス 『テンミニッツ・アカデミー』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
公務員、2018年の夏のボーナスはどうなる?
GWが過ぎて、待ち遠しいのは夏休み!サラリーマンにとって、それ以上に楽しみなのは夏の賞与、いわゆるボーナスではないでしょうか。気になるのは業界ごとの支給額、景気や業績によって左右される一般企業はさておき、親方日の丸といわれる公務員はいかほどか、調べてみました。
国家公務員一般職については、例年8月に公表される人事院勧告によって、給与と賞与の改定指針を知ることができます。ちなみに、国家公務員58.3万人のうち、27.5万人が「一般職の職員の給与に関する法律(給与法)の対象となります。
地方公務員についても、条例による地域差はありながら、人事院勧告にそった国家公務員に連動させる地方自治体が多いことが知られています。
2018年4月に発表されたみずほ総合研究所の予測も、2017年の人事院勧告を元にしています。結果、地方と国家を合わせた公務員の一人当たりボーナス支給額は、前年から伸びは縮小しつつも、前年比+2.4%とプラスを維持する見込みであるとのこと。
結果、2017年の勧告では前年より0.1月分引き上げられ。ボーナス4.4月の支給が定められました。4.4月の支給は、夏2.125月、冬2.275月に分割されることから、2018年の夏のボーナスは2.125月は確約されているといってよいでしょう。
国家公務員/平均年齢43.2歳、平均給与416,969円
地方公務員/平均年齢42.3歳、平均給与402,147円
上記、人事院と総務省の平均値から概算した、2018年夏のボーナス予測額は、
国家公務員:886,059円
地方公務員:854,562円
支給の推移をみても、以下の通り、過去5年上昇傾向にあります。
2013年 3.95月分
2014年 4.1月分
2015年 4.2月分
2016年 4.3月分
2017年 4.4月分
民間の連動する、2018年の人事院勧告がどうなるか気になるところですが、やはり高値安定が期待できる公務員は魅力的であるといってよいでしょう。
人事院勧告から支給額は前年比プラス傾向
ひとくちに公務員といっても、国家公務員と地方公務員では事情が違っています。国家公務員は法律で、地方公務員は条例で定められていることはご存じでしょうか。国家公務員一般職については、例年8月に公表される人事院勧告によって、給与と賞与の改定指針を知ることができます。ちなみに、国家公務員58.3万人のうち、27.5万人が「一般職の職員の給与に関する法律(給与法)の対象となります。
地方公務員についても、条例による地域差はありながら、人事院勧告にそった国家公務員に連動させる地方自治体が多いことが知られています。
2018年4月に発表されたみずほ総合研究所の予測も、2017年の人事院勧告を元にしています。結果、地方と国家を合わせた公務員の一人当たりボーナス支給額は、前年から伸びは縮小しつつも、前年比+2.4%とプラスを維持する見込みであるとのこと。
人事院勧告からの予測額は?
人事院勧告によると、国家公務員一般職の給与決定が民間の一般企業とのバランスを取るようになされていることがよく分かります。2017年8月の勧告では、民間給与との較差(0.15%)を埋めるために、調整手当の引き上げが報告されています。結果、2017年の勧告では前年より0.1月分引き上げられ。ボーナス4.4月の支給が定められました。4.4月の支給は、夏2.125月、冬2.275月に分割されることから、2018年の夏のボーナスは2.125月は確約されているといってよいでしょう。
国家公務員/平均年齢43.2歳、平均給与416,969円
地方公務員/平均年齢42.3歳、平均給与402,147円
上記、人事院と総務省の平均値から概算した、2018年夏のボーナス予測額は、
国家公務員:886,059円
地方公務員:854,562円
ボーナスも安定した公務員
一般企業と比較すると、50人以上の民間事業所の平均値に近く、上場している大手企業と比べれば公務員のほうが低く、50人未満の企業と比ベれば公務員のほうが高くなるというポジショニングになります。支給の推移をみても、以下の通り、過去5年上昇傾向にあります。
2013年 3.95月分
2014年 4.1月分
2015年 4.2月分
2016年 4.3月分
2017年 4.4月分
民間の連動する、2018年の人事院勧告がどうなるか気になるところですが、やはり高値安定が期待できる公務員は魅力的であるといってよいでしょう。
<参考サイト>
・みずほ総合研究所:
https://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/insight/jp180410.pdf
・人事院:平成29年国家公務員給与等実態調査の結果
http://www.jinji.go.jp/kankoku/kokkou/29kokkou.htm
・総務省:平成29年地方公務員給与実態調査結果等の概要
http://www.soumu.go.jp/main_content/000524203.pdf
・人事院:給与勧告の仕組みと本年の勧告のポイント(平成29年8月)
http://www.jinji.go.jp/kankoku/h29/pdf/29point.pdf
・みずほ総合研究所:
https://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/insight/jp180410.pdf
・人事院:平成29年国家公務員給与等実態調査の結果
http://www.jinji.go.jp/kankoku/kokkou/29kokkou.htm
・総務省:平成29年地方公務員給与実態調査結果等の概要
http://www.soumu.go.jp/main_content/000524203.pdf
・人事院:給与勧告の仕組みと本年の勧告のポイント(平成29年8月)
http://www.jinji.go.jp/kankoku/h29/pdf/29point.pdf
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
「学ぶことが楽しい」方には 『テンミニッツTV』 がオススメです。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。
『テンミニッツ・アカデミー』 で人気の教養講義をご紹介します。
日本でも中国でもない…ラストベルトをつくった張本人は?
内側から見たアメリカと日本(1)ラストベルトをつくったのは誰か
アメリカは一体どうなってしまったのか。今後どうなるのか。重要な同盟国として緊密な関係を結んできた日本にとって、避けては通れない問題である。このシリーズ講義では、ほぼ1世紀にわたるアメリカ近現代史の中で大きな結節点...
収録日:2025/09/02
追加日:2025/11/10
知ってるつもり、過大評価…バイアス解決の鍵は「謙虚さ」
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(3)認知バイアスとの正しい向き合い方
人間がこの世界を生きていく上で、バイアスは避けられない。しかし、そこに居直って自分を過大評価してしまうと、それは傲慢になる。よって、どんな仕事においてももっとも大切なことは「謙虚さ」だと言う今井氏。ただそれは、...
収録日:2025/05/12
追加日:2025/11/16
「宇宙の階層構造」誕生の謎に迫るのが宇宙物理学のテーマ
「宇宙の創生」の仕組みと宇宙物理学の歴史(1)宇宙の階層構造
宇宙とは何かを考えるうえで中国の古典である『荘子』・『淮南子(えなんじ)』に由来する「宇宙」という言葉が意味から考えてみたい。続いて、地球から始まり、太陽系、天の川銀河(銀河系)、局所銀河群、超銀河団、そして大...
収録日:2020/08/25
追加日:2020/12/13
日本は素晴らしい歴史史料の宝庫…よい史料の見つけ方とは
歴史の探り方、活かし方(1)歴史小説と史料探索の基本
「歴史を探索していく」とは、どういうことなのだろうか。また、「歴史を活かしていく」とはどういうことなのだろうか。歴史作家の中村彰彦氏に、歴史を探り、活かしていく方法論を、具体的に教えてもらう本講義。第一話は、歴...
収録日:2025/04/26
追加日:2025/11/14
なぜ空海が現代社会に重要か――新しい社会の創造のために
エネルギーと医学から考える空海が拓く未来(1)サイバー・フィジカル融合と心身一如
現代社会にとって空海の思想がいかに重要か。AIが仕事の仕組みを変え、超高齢社会が医療の仕組みを変え、高度化する情報・通信ネットワークが生活の仕組みを変えたが、それらによって急激な変化を遂げた現代社会に将来不安が増...
収録日:2025/03/03
追加日:2025/11/12


