社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
「保険見直し屋」のオススメは信用できるのか?
みなさん、「保険見直し屋」をご存知ですか。簡単に言うと、加入している生命保険や医療保険などの診断を、無料で行っている来店型の保険の相談窓口のことを言います。いま、ニーズの高まりにともなって、これらの業者がどんどん店舗を増やしています。
それにしても、保険の見直しはなぜ無料なのか。そして、無料なのにもかかわらず、どうやって利益を上げているのか、保険見直し屋の儲けのカラクリに迫ります。
保険見直し屋のビジネスモデルもそう複雑なものではありません。まず前提として、来店したお客さんからはお金はとりません。これは確かなことです。それならどうやって利益を得ているのかというと、お客さんが契約した保険の会社からキックバックを得られるようにしているのです。
疑うべくは「中立的な立場」という点です。はたして本当に「中立的な立場」から相談に乗ってくれるのか。基本的にはそのような立場であるはずですが、これはあくまで「建前」であるとも言えるでしょう。
なぜなら、保険の見直しも商売だからです。商売の目的は利益をあげることです。すなわち、保険会社からできるだけ多くのキックバックを得たいと考えるのが普通です。場合によっては、会社から課されたノルマもあるかもしれません。「中立的な立場」を守らず、「売上第一」で考える相談員もいるかもしれないのです。
では、保険見直し屋はまったく信用できないのか。そんなことはありません。実際に優秀な相談員は自分にとって都合の悪い質問に対しても誠実に回答し、本当にお客さんが必要な保険を提案して売上に結び付けていくとも聞きます。
しかし結局のところ、自分に合う保険かどうかは、自分が決めることです。「タダより高いものはない」となってしまわないように自分で調べたうえで、保険見直しは「参考情報を得るために」くらいのスタンスで利用すると良いでしょう。
それにしても、保険の見直しはなぜ無料なのか。そして、無料なのにもかかわらず、どうやって利益を上げているのか、保険見直し屋の儲けのカラクリに迫ります。
保険見直し屋のビジネスモデル
無料と聞くと、ついつい手を出してしまうのは誰でも同じこと。けれども「タダより高いものはない」と言われる通り、タダの裏には何かしらカラクリがあるものです。売る側の立場になって考えればすぐに見当のつくことですが、何もかも無償で提供していたら商売になりません。保険見直し屋のビジネスモデルもそう複雑なものではありません。まず前提として、来店したお客さんからはお金はとりません。これは確かなことです。それならどうやって利益を得ているのかというと、お客さんが契約した保険の会社からキックバックを得られるようにしているのです。
建前としての「中立的な立場」
お金はとらずに最適な保険を紹介してくれる。そうか、そういうことであれば安心、と考えたいところですが、もうすこしだけ売る側の立場から考えてみましょう。疑うべくは「中立的な立場」という点です。はたして本当に「中立的な立場」から相談に乗ってくれるのか。基本的にはそのような立場であるはずですが、これはあくまで「建前」であるとも言えるでしょう。
なぜなら、保険の見直しも商売だからです。商売の目的は利益をあげることです。すなわち、保険会社からできるだけ多くのキックバックを得たいと考えるのが普通です。場合によっては、会社から課されたノルマもあるかもしれません。「中立的な立場」を守らず、「売上第一」で考える相談員もいるかもしれないのです。
人任せではなく自分で判断できるように
実際に某大手の保険見直し業者に関するネットの口コミでも「宣伝文句として「気軽に相談を」を謳っているが、契約する前提で話をしてくる」とか「(保険に加入しやすい)健康な人以外相手にされない」などといった意見もみられます。では、保険見直し屋はまったく信用できないのか。そんなことはありません。実際に優秀な相談員は自分にとって都合の悪い質問に対しても誠実に回答し、本当にお客さんが必要な保険を提案して売上に結び付けていくとも聞きます。
しかし結局のところ、自分に合う保険かどうかは、自分が決めることです。「タダより高いものはない」となってしまわないように自分で調べたうえで、保険見直しは「参考情報を得るために」くらいのスタンスで利用すると良いでしょう。
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
雑学から一段上の「大人の教養」はいかがですか?
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。
『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
トランプ関税はアダム・スミス以前の重商主義より原始的
第2次トランプ政権の危険性と本質(2)トランプ関税のおかしな発想
「トランプ関税」といわれる関税政策を積極的に行う第二次トランプ政権だが、この政策によるショックから株価が乱高下している。この政策は二国間の貿易収支を問題視し、それを「損得」で判断してのものだが、そもそもその考え...
収録日:2025/04/07
追加日:2025/05/17
大隈重信と福澤諭吉…実は多元性に富んでいた明治日本
デモクラシーの基盤とは何か(2)明治日本の惑溺と多元性
アメリカは民主主義の土壌が育まれていたが、日本はどうだったのだろうか。幕末の藩士たちはアメリカの建国の父たちに憧憬を抱いていた。そして、幕末から明治初期には雨後の筍のように、様々な政治結社も登場した。明治日本は...
収録日:2024/09/11
追加日:2025/05/16
【会員アンケート】談論風発!トランプ関税をどう考える?
編集部ラジオ2025(8)会員アンケート企画:トランプ関税
会員の皆さまからお寄せいただいたご意見を元に考え、テンミニッツTVの講義をつないでいく「会員アンケート企画」。今回は、「トランプ関税をどう考える?」というテーマでご意見をいただきました。
第2次トランプ...
第2次トランプ...
収録日:2025/05/07
追加日:2025/05/15
相互関税の影響は?…トランプが築く現代版の万里の長城
世界を混乱させるトランプ関税攻勢の狙い(1)「相互関税」とは何か?
トランプ大統領は、2025年4月2日(アメリカ時間)に貿易相手国に「相互関税」を課すと発表し、「解放の日」だと唱えた。しかし、「相互関税」の考え方は、まったくよくわからないのが実状だ。はたして、トランプ大統領がめざす...
収録日:2025/04/04
追加日:2025/04/10
重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ
「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(1)「重要思考」のエッセンス
「重要思考」で考え、伝え、聴き、そして会話・議論する――三谷宏治氏が著書『一瞬で大切なことを伝える技術』の中で提唱した「重要思考」は、大事な論理思考の一つである。近年、「ロジカルシンキング」の重要性が叫ばれるよう...
収録日:2023/10/06
追加日:2024/01/24