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多すぎるキャッシュレス決済…どう使う?
ソフトバンクとヤフーが仕掛けたPayPayのキャンペーンが記憶に新しく、テレビCFで実感している人も多いと思いますが、キャッシュレス化の波が確実に押し寄せています。中国や韓国では、店舗決済のほぼすべてがキャッシュレス、電子マネーが急速に普及していますが、日本においては小売店の80%が依然として現金決済です。今回はキャッシュレス決済について、その概要についてお伝えできればと思います。
今後、オリンピックや万博など、インバウンド観光客を見込んでより多くのお金を使ってもらうために、経済産業省では「2025年までに、キャッシュレスの決済比率を40%まで高める」という目標を立てています。
スマホ決済では、アプリに表示されるコードをお店のタブレットやバーコードリーダーで読み取ってもらうか、レジに貼られているQRコードをアプリで読み取って金額を入力すると、支払いが完了するというもの。利用するサービスによって異なりますが、事前に、銀行口座などからチャージしたお金で「前払い」するか、銀行口座やデビットカードと連携して「即時払い(引き落とし)」、登録したクレジットカードで「後払い」という、3種類に分けることができます。
参考までに、スマホ決済アプリを例にサービスを比較してみます。
【PayPay】
・支払い方法:前払い、後払い(銀行口座、クレジットカード)
・ポイント制度:支払い額の0.5%還元(期間限定100億円キャンペーンも)
・特徴:ファミマやミニストップ、ビックカメラやヤマダ電機、HISなどで使用可。また、地図から「この近くで使えるお店」を探せる機能。
【LINE Pay】
・支払い方法:前払い(銀行口座、LINE Payカードなどでチャージ)
・ポイント制度:0.5~2%還元(2019年7月末までバーコード決済だと+3%)
・特徴:ファミマやローソン、ウエルシアやサンドラッグ、阪急・阪神百貨店やロフトなどで使用可。また、LINEアプリ内から使える。一部の公共料金が払える。LINEユーザー同士の送金や割り勘も。
【楽天ペイ】
・支払い方法:後払い(クレジットカード)
・ポイント制度:0.5%還元(楽天カードなら1.5%還元)
・特徴:スーパーやコンビニ、ドラッグストアや書店、家電量販店、飲食店や百貨店などで使用可。また、楽天カードを登録すると、カードとアプリそれぞれでポイントが貯まる。
【Origami Pay】
・支払い方法:即時払い、後払い(銀行口座、クレジットカード)
・ポイント制度:Origami ポイント/アプリ内のオンラインショップで利用可能
・特徴:ローソンや吉野家、PARCOやアーバンリサーチなどで使用可。また、加盟店で使える独自の割引クーポンがある。
ちなみに、2019年2月に報告されたMMD研究所による調査によると、スマートフォン所有者が現在利用しているQRコード決済サービス、 トップは「楽天ペイ」(9.4%)、次いで「PayPay」(8.1%)、「LINE Pay」(7.9%)とのことです。
スマホ決済でいうと、Apple Pay、Google Pay、SuicaやiD、QUICPayなど、すでに使っている人も多いサービスも少なくありません。それぞれの使い勝手やお得感で複数選択も見込んで使ってみることをオススメします。
キャッシュレス化を進める政府の方針
キャッシュレス化が進む世界の決済状況を背景に、日本政府は2019年10月の増税のタイミングにあわせて、キャッシュレス決済へのポイント還元サービスの原資を補助することで、キャッシュレス化を推進する指針を打ち出しています。具体的には、ポイント還元策や値引き策として、クレジットカードや電子マネー、QRコードなどを用いて商品や決済を行なった場合に、支払った額の5%がポイントで消費者に還元する仕組みです。対象が中小の小売店で、ポイント還元に加えて、値引きもその対象とすることでキャッシュレス利用拡大を目論んでいます。今後、オリンピックや万博など、インバウンド観光客を見込んでより多くのお金を使ってもらうために、経済産業省では「2025年までに、キャッシュレスの決済比率を40%まで高める」という目標を立てています。
キャッシュレス、そのサービスと仕組みは?
キャッシュレスとは、いうまでもなく現金(キャッシュ)以外で支払いを行うことです。これまでにもあった決済のメディアとしては、磁気テープによるクレジットカードやデビッドカード、ICタグ(FeliCa)によるSuicaといった電子マネーによる買い物が該当します。ここにきて、急速に普及しつつあるのは、スマホアプリに組み込まれたQRコード(バーコード)による決済方法です。スマホ決済では、アプリに表示されるコードをお店のタブレットやバーコードリーダーで読み取ってもらうか、レジに貼られているQRコードをアプリで読み取って金額を入力すると、支払いが完了するというもの。利用するサービスによって異なりますが、事前に、銀行口座などからチャージしたお金で「前払い」するか、銀行口座やデビットカードと連携して「即時払い(引き落とし)」、登録したクレジットカードで「後払い」という、3種類に分けることができます。
多様な決済、選択の決め手は?
今後どのようにキャッシュレスと向き合うのがよいのでしょう。現状、多様なキャッシュレスサービスがありますが、基本的には、「前払い」「即時払い(引き落とし)」「後払い」の何れかになりますので、所持している銀行口座やクレジットカードの種類、利用環境からみた普及度合い、ポイント還元などの要素を勘案して決めるのがよいでしょう。参考までに、スマホ決済アプリを例にサービスを比較してみます。
【PayPay】
・支払い方法:前払い、後払い(銀行口座、クレジットカード)
・ポイント制度:支払い額の0.5%還元(期間限定100億円キャンペーンも)
・特徴:ファミマやミニストップ、ビックカメラやヤマダ電機、HISなどで使用可。また、地図から「この近くで使えるお店」を探せる機能。
【LINE Pay】
・支払い方法:前払い(銀行口座、LINE Payカードなどでチャージ)
・ポイント制度:0.5~2%還元(2019年7月末までバーコード決済だと+3%)
・特徴:ファミマやローソン、ウエルシアやサンドラッグ、阪急・阪神百貨店やロフトなどで使用可。また、LINEアプリ内から使える。一部の公共料金が払える。LINEユーザー同士の送金や割り勘も。
【楽天ペイ】
・支払い方法:後払い(クレジットカード)
・ポイント制度:0.5%還元(楽天カードなら1.5%還元)
・特徴:スーパーやコンビニ、ドラッグストアや書店、家電量販店、飲食店や百貨店などで使用可。また、楽天カードを登録すると、カードとアプリそれぞれでポイントが貯まる。
【Origami Pay】
・支払い方法:即時払い、後払い(銀行口座、クレジットカード)
・ポイント制度:Origami ポイント/アプリ内のオンラインショップで利用可能
・特徴:ローソンや吉野家、PARCOやアーバンリサーチなどで使用可。また、加盟店で使える独自の割引クーポンがある。
ちなみに、2019年2月に報告されたMMD研究所による調査によると、スマートフォン所有者が現在利用しているQRコード決済サービス、 トップは「楽天ペイ」(9.4%)、次いで「PayPay」(8.1%)、「LINE Pay」(7.9%)とのことです。
スマホ決済でいうと、Apple Pay、Google Pay、SuicaやiD、QUICPayなど、すでに使っている人も多いサービスも少なくありません。それぞれの使い勝手やお得感で複数選択も見込んで使ってみることをオススメします。
<参考サイト>
・PayPay
https://paypay.ne.jp
・LINE Pay:LINE Payって?
https://line.me/ja/pay
・楽天ペイ
https://pay.rakuten.co.jp
・Origami Pay
https://origami.com/origami-pay/
・MMD研究所:スマートフォン所有者が現在利用しているQRコード決済サービス
https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1773.html
・PayPay
https://paypay.ne.jp
・LINE Pay:LINE Payって?
https://line.me/ja/pay
・楽天ペイ
https://pay.rakuten.co.jp
・Origami Pay
https://origami.com/origami-pay/
・MMD研究所:スマートフォン所有者が現在利用しているQRコード決済サービス
https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1773.html
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