10MTVオピニオン|有識者による1話10分のオンライン講義 ログイン 会員登録
DATE/ 2019.07.06

もし転職するなら?転職人気企業ランキング

 人材サービス大手のパーソルキャリア(東京・千代田)が、「doda転職人気企業ランキング2019」を発表しました。

 「doda転職人気企業ランキング2019」は、ビジネスパーソンに「もし転職するなら、どの企業に転職したい?」というテーマで調査。調査方法は投票者が転職を希望する企業を自由形式で1位から3位まで記入し、持ち点10ポイントの中からそれぞれの企業への志望度合いに応じて自由にポイントを振り分けて投票する形式となっています。有効回答数は5054人でした。

 多くのビジネスパーソンから支持を集めた企業は、何社だったのでしょうか。早速ランキング結果を見ていきたいと思います。

転職人気企業・トップ10を見てみよう!

 「doda転職人気企業ランキング2019」では、上位300社を発表しています。その中でも栄えあるトップ10は、以下になります。

「doda転職人気企業ランキング2019」トップ10
順位(前年順位)企業名:ポイント数
1位(2)グーグル:5261
2位(1)トヨタ自動車:5184
3位(5)楽天:2334
4位(3)ソニー:1525
5位(14)アマゾンジャパン:1490
6位(4)全日本空輸(ANA):1444
7位(30)キーエンス:902
8位(6)パナソニック:853
9位(17)三菱商事:736
10位(8)Apple Japan:733

 昨年2位だったグーグルが5261ポイント集めて3年ぶりの首位奪還を、2位は昨年1位のトヨタ自動車(5184ポイント)という結果となりました。以上の2社は3位と比べても2倍以上のポイント差をつけており、圧倒的な人気があることが窺えます。

 3位にランクインした楽天(2334ポイント)は、ポイント数こそ上位2社には及ばなかったものの、昨年から順位を2つ上げています。携帯電話事業への参入表明など2018年以降も話題性が高かったこともあり、「イノベーションがあり、活気があるから」など、企業の変革性を支持する声が集まったといいます。

転職人気企業ランキングから見る傾向は?

 トップ10の中で前年から順位を大きく伸ばしたのは、5位アマゾンジャパン(前年14位)、7位キーエンス(前年30位)、9位三菱商事(前年17位)でした。なかでも大躍進を果たしたキーエンスは営業力と報酬額の高さに定評があり、「給与・待遇がよさそう」(86%)の割合が他社と比較しても特に高くなっています。

 やはり転職でも気になる企業の安定性や報酬額の高さはもちろんのこと、将来性や変革性などにも支持が集まっているようです。

 一方、トップ10以下のランキングで気になる企業を見ていくと、40位三井不動産(前年71位)や42位三菱地所(前年88位)をはじめ、72位大成建設(前年189位)や86位積水ハウス(前年184位)など、デベロッパーからハウスメーカーといった、建築・プラント・不動産業界の企業が軒並み順位を上げる結果となりました。

 建築・プラント・不動産業界の躍進について、転職サービス「doda」編集長の大浦征也氏は「市街地の再開発や大型イベントの開発ニーズが高まっている影響で、業界が注目されている」と述べています。

新卒就職人気企業・トップ10と比較すると?

 他方、「新卒就職人気企業ランキング2019」として、企業の採用支援を行っているワークス・ジャパンが、2020年3月卒業・修了予定の大学生・大学院生を対象に実施した就職希望企業のアンケート調査結果を見てみましょう。以下がトップ10になります。なお、有効回答数は12057人でした。

「ワークス・ジャパン調べ 新卒就職人気企業ランキング2019」トップ10
順位(前年順位)企業名
1位(2)伊藤忠商事
2位(4)三井不動産
3位(15)丸紅
4位(3)三菱商事
5位(5)三井物産
6位(7)三菱地所
7位(10)住友商事
8位(14)束京海上日動火災保険
9位(9)三菱UFJ銀行
10位(8)三井住友海上火災保険

 新卒では総合商社の人気が高く、トップ10に5大商社のすべてがランクインしています。

 その中でも1位となった伊藤忠商事について、ワークス・ジャパン社長の清水信一郎氏は「伊藤忠商事は以前から、女性を登用したり、深夜残業を禁止し、早朝の時間外手当を増やすといった働き方改革を行っています。夜遅くまで働くという総合商社のイメージを変え、ライフ・ワーク・バランスを大事にすることで先頭を切ってきましたから、そこが人気の理由だと見ています」と述べています。

 また、商社人気の中で大健闘している、2位三井不動産、6位三菱地所といったデベロッパーの人気が高いことも特徴で、このあたりには転職ランキング躍進企業との共通点が見えてきます。

 「doda転職人気企業ランキング2019」を発表しているサイトからは、人気企業の多くも求人情報を掲載しており、興味のある企業の求人の詳細を見たり応募したりすることができます。ただし、2018年3月卒業生の三井不動産と三菱地所2社の採用数が合計で77人であるなど、人気企業は新卒にとっても“狭き門”であることから、転職組にとっても人気企業への就職は難しいことが予想されます。

 しかし、たった一度の人生です。思うことがあるのなら、よりよい企業を探して転職に挑戦することも一興です。さらに転職しないまでも、転職の人気企業や転職市場の傾向を一考することが、現職の見直しや展望につながるかもしれません。

<参考文献・参考サイト>
・転職人気企業ランキング2019<総合>-社会人が選ぶ“働きたい企業”第1位は?
https://doda.jp/guide/popular/
・「19年転職人気企業、1位はグーグル パーソルキャリア調査」(『日本経済新聞』2019年6月4日付)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO45652390U9A600C1000000/
・「2019年 就活人気企業ランキング」、『サンデー毎日』(2019年6月2日号、毎日新聞出版)
・弊社実施の就職希望企業(2020年3月卒業・修了者対象)の調査結果が毎日新聞社発行の「サンデー毎日」 6月2日号に掲載されました。│株式会社ワークス・ジャパン
http://www.worksjapan.co.jp/news/%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%86%E3%82%99%E3%83%BC%E6%AF%8E%E6%97%A5%E6%8E%B2%E8%BC%89%E3%81%8A%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%81%9B.pdf
(10MTV編集部)

あわせて読みたい