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DATE/ 2019.12.07

男女が求める「包容力」の違いとは?

 女性に恋愛や結婚対象となる男性に求める条件を聞くと、「包容力」が挙がることはよくあります。近年では男性からも「包容力」のある女性を求める声がよく聞かれるようになり、時代の変化とともに、男女とも「包容力」はモテる条件のひとつとなっているようです。

 「包容力」といってもその捉え方は人それぞれあると思いますが、男女が考える「包容力」には違いはあるのでしょうか。今回はそこに焦点を当て、男女それぞれが求める「包容力」の内訳について調査してみました。

女性が求める「包容力」とは?

・お金や心に余裕がある
 わがままを聞いてくれたり、金銭的にもカバーしてくれたり、そんな男性に包容力を感じるという女性も。中でも20~30代前半の若い女性から多く聞かれたのが、この心とお金の余裕。保護者的な役割もできる男性という見方もできるかも?

・小さいこと細かいことで怒らない
 「しょうもないことや子細なことですぐ機嫌が悪くなるような男は包容力ナシ!」という意見も出たように、おおらかで感情をコントロールできる男性に包容力を見る女性が多くいました。女性は自分より細かい男性には包容力はなかなか感じないものです。

・グチや相談を受け止めてくれる
 グチや悩みに限らず、自分の話をしっかりじっくり聞いてくれることも重要。女性は話を聞いてもらえるだけでも満足する部分もあり、結果、話を聞いてくれる男性は自分を安定させてくれる包容力のある男性と思われるようです。アドバイスするならまず話を最後まで聞いてからがポイントです。

・トラブルに動じず対処できる
 「ピンチの時に助けてくれる」、「こっちがパニックになっていても落ち着いて対処してくれるような男性」など、非常時にも動じない行動力のある男性は頼りになるもの。頼れる=包容力といっても過言ではないのでは。

 女性が男性に求める包容力は、精神的にも環境的にも「安心できる状況」を提供してくれるかどうかがポイント。女性にストレスや負担を感じさせない行動ができることに、包容力の大きい部分がかかっていると言えます

男性が求める「包容力」とは?

・自分を信じて自由にさせてくれる
 「男性の行動をいちいち詮索したり疑わない余裕」「妻と自分の女友達と3人で飲んでいた時、”私は子どもが帰って来るから先帰るけど、2人はゆっくりして”とお金まで渡して去った妻。包容力ハンパないと評判」など、男性を信用して大きく構えている女性を求める意見が。

・ミスや欠点を長い目で見て許してくれる
 男性が失敗した時に「次は気を付けて」と一度は許してくれる女性に包容力を感じるという声も多数。「自分が悪くても女性にギャーギャー言われると意地になるが、怒らず静観されると”ちゃんとしなきゃ”と思う。そういう許す力や包容力は女性の方が持っているのでは?」と言う男性も。 

・時には男をリードしてくれる
 困っている時にはさっとサポートしてくれたり、いつも男任せではなく自分から動いてくれる包容力ある女を求める男性も多い印象が。特に疲れている時や忙しい時など、男性は頼りになる女性にそばにいてほしいと思うようです。

・安心させて甘えさせてくれる
 「男だって弱音を吐いたり落ち込むこともあるので、そんな時に甘えて癒してもらいたい」と、まさに包みこむような安心感を求める男性も多数。弱った自分を否定せず、まずはダメな自分も受け止めてくれる女性に対して包容力を感じるようです。

 男性が女性に求める包容力は、「一緒に居て楽」「許してくれる」という点に集約されます。自分を信じて受け容れてくれている、という、男性の心に余裕をもたらしてくれる女性の包容力を必要としている方が多いようです。

包容力のある人になるために意識したいのは?

 女性と男性では少し求める包容力には差があることが見えてきました。男女の求める包容力が分かったところで、では包容力のある人になるためには、どうしたらいいのでしょうか?

 女性は「一緒にいて楽」「信頼されている」と男性に思われることがポイントですが、あまり自由に好きにさせるのも、何でもやってあげる優し過ぎる女性になってしまうのもリスクは高いもの。男性は「女性をイライラさせたり、不安にさせない」ことが大事ですが、しかし気を使ってばかりいると女性になめられる恐れもあります。包容力があると思わせることはできても、本当の包容力は一朝一夕に身に付くものではありません。

 そもそも「包容力」を異性に求める人は、守られたい、愛されたいという他人への期待や気持ちが強い人。それに応えるには、自分も同じ心持ちでいては難しいものです。包容力があると言われる人は、自分の面倒を自分で見られる、地に足が着いた人。独立心や生活の安定がベースにあるからこそ、「包容力」という力を他人に向けられる余裕が生まれてくるのかもしれませんね。
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