テンミニッツTV|有識者による1話10分のオンライン講義
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DATE/ 2020.05.02

夫に対する妻の不満とその解消法は?

 夫に対してひとつも不満がない、そんな妻はいないはず。妻が数人集まれば必ず始まるのは夫の愚痴ですし、多くの妻が夫への不満を抱えストレスを感じているもの。言ってもなかなか分かってくれない夫、妻の不満に気づいてもいない夫に悩む妻もいる一方、妻の自分に対する不満の解決法に頭を悩ませている夫も多いかもしれません。

世の中の奥様に聞く、夫への不満って何ですか?

 そこで、まずは世の中の奥様達が夫に対してどんな不満を持っているのかを、30人の妻たちにアンケートしました。その中で最も不満の声が上がった5つのポイントをご紹介します。

1・「美味しい」「有難う」など、感謝の言葉がない
 やってもらって当たり前、とばかりに感謝の言葉を口に出さない夫への不満は多くの妻から聞かれました。「夫はシャイなのかも知れないけれど、口に出さないと伝わらないのに…」と言葉足らずの夫に残念な気持ちになる妻も。特に専業主婦の方からの不満が多い傾向にありました。

2・休日は家事や育児を手伝わずゴロゴロしている
 休日も家事育児に追われる妻を横目に「疲れているから」とダラダラしている夫への不満は爆発寸前。「疲れているのはお互い様」という妻の声も多く、ゴロゴロしている夫を見ていると「早く月曜が来て会社に行ってほしい」と思ってしまうという方も。まさに亭主元気で留守がいい?

3・一緒に過ごしたい週末もひとりで出掛けてしまう
 まだ若く、新婚夫婦の妻から多く聞かれた不満がこちら。「週末は趣味のサーフィンやフットサルなんかに出掛けてしまい、私は夕飯作って待っているだけで離婚の危機」という妻もおり、まだ独身気分が抜けない、家族より自分優先の夫への不満はジワジワと溜まっていくようです。

4・不健康な生活で健康や体型の管理ができない
 飲み過ぎ食べ過ぎ、禁煙できない、メタボが止まらない、など不健康な生活習慣を改められない夫への不満の声も多くの妻から聞かれました。「どんどん太っているのに運動不足に暴飲暴食。注意してもスルーされるので常にイライラ」と、夫の身を案じながらも腹が立つという妻も。

5・会話が少なく、コミュニケーションが足らない
 「子どもがいない時は夫婦の会話がない」「こっちが話したくても、疲れているからと面倒くさそうに避けられる」など、夫のコミュニケーションへの姿勢に妻の不満が集中。話しをしない夫とは「一緒にいてもつまらない」「退屈」と、諦めモードの妻たちも見受けられました。

夫と妻に聞く。妻の不満解消のためにできることってどんなこと?

 いずれの妻から夫への不満も、そのままにしておくと離婚の危機や冷えきった夫婦関係に発展してしまう可能性があるものばかり。この結果を受けて、夫に対する妻の不満を解消するためにできることもアンケートし、夫側と妻側、その双方から不満を少しでも減らすためのコツをピックアップしました。

【妻側からの不満解消アドバイス】
・時間やルールを決める
 ダラダラするのも夫ひとりで遊びに行くのも「時間制限」を作ることで不満を減らす、というアドバイスが。時間が決まれば妻もその間は自由ですし、許容できることも多いはず。また「土曜の21時~22時は夫婦で話す時間」など、夫婦のルールも決めておくことで解消できることもありそうです。

・不満夫に同じことをする
 「自分も黙って出掛け遅くまで留守にする」、「夫が話しかけてくるまでこちらからも話さない」、「私も疲れていると一時的に家事放棄する」など、夫にも不満を感じさせることで気づかせるという妻たちからのアドバイス。されてみて初めて分かる不満もあるのかもしれません。

・自分が変わるしかない
 「少し家事を手伝ったら大げさに感謝しまくる」「夫の趣味に自分も参加し一緒の時間を増やした」、また「肥満の夫を置いて、ジムに通って痩せてやったら夫もダイエットを始めた」など、まずは妻が行動を変えることで夫も変わるというアドバイスも。夫に不満ばかり伝えてもなかなか改善しない時には、自ら変わって見せるのも有効です。

【夫側からの不満解消アドバイス】
・とにかく妻の話を聞く
 自分に対する妻の不満の全てを解消できなくても「妻の言い分はちゃんと聞くことで、その後少し変化すれば”分かってくれた”と妻も不満が減る」との男性の声も。妻からうるさく言われるのは嫌なものですが、そこを逃げると妻の不満は溜まる一方に。まずは聞く姿勢を正したいものです。

・こまめにラインや連絡をする
 「忙しくて話す時間がなくても、何気ないことでもすぐラインする」「面と向かって有難うは言えなくてもスタンプなら押せる」という人もいるように、妻を気に掛けているアピールで妻の不満の解消につとめている夫も。出掛けた先からも「何時に帰る」と連絡するだけでも、妻のストレスは減るのでは。

・メリハリを見せる
 常に妻の要求に応えられなくても「出来る時は可能な限り全力で応える」、「記念日や誕生日などは、日頃の感謝をこめて盛大に御礼をする」、「今日は無理だけど明日は必ずやると有言実行してみせる」など、”やる時はやる”メリハリある姿勢で妻の不満も半減、長い目で見てくれるようになるとのこと。

 妻自身まじめな人ほど、夫への不満がつのったり、不満を伝えて改善するようにと夫を詰めてしまうことも多いと思いますが、だからといって、すぐさま夫が変わって不満を消し去ってくれるわけもありません。夫側からのアドバイスにも、どこか多目に見てほしいという思いもありつつ、不満自体を解決できなくても妻のストレスは減らしたいという思いがあるのは確か。完全に不満を失くそうと厳しく夫を管理するよりも、夫の気づきや不満を減らす努力を大事にしていくことで、良好な夫婦関係を保つことができるのではないでしょうか。

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