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有名企業の意外な「社名の由来」とは?
企業は世界中にたくさんあり、それぞれ社名が付けられています。そして一人ひとりの名前に由来があるように、社名にもそれぞれの由来があります。例えば、わかりやすいように創業者の名前や出身地が由来であったり、企業の方向性を示していたり、業務内容と関係していたりする場合もあります。
一方、一度聞いただけでは社名の由来がわからなかったり、さらに最初は「なぜその社名に?」と思っていても、由来がわかると「なるほど~」と納得のうえにより印象深くなったりする、素敵な社名もたくさんあります。
今回は後者の有名企業を20社取り上げ、5つのカテゴリーで紹介していきたいと思います。
自動車メーカー「マツダ」の社名は、実質的な創業者である松田重次郎の姓にもちなまれていますが、古代ペルシアで誕生したゾロアスター教の主神である「アフラ・マズダ(Ahura Mazdā)」に由来しています。「アフラ」は「主」、「マズダ」は「賢明」の意味があります。また光明ならびに善の神として全宇宙を支配し、現世と未来を創造するとされています。「東西文明の源泉的シンボルかつ、自動車文明の始原的シンボルとして捉え、また世界平和を希求し自動車産業の光明となることを願って」名付けられました。
「キヤノン(Canon)」
カメラメーカーの「キヤノン」の社名は、「観音様の御慈悲にあやかり世界で最高のカメラを創る夢を実現したい」との願いを込めて作られた、初代カメラ試作機の「KWANON(カンノン)」と、やがてカメラの本格的な発売開始に向けて世界で通用するブランド名として、「カンノン」と発音が似ている英語「Canon(キヤノン)」に由来しています。「Canon」には、英語で「聖典」「規範」「標準」という意味があることから、キヤノンは「正確・精緻を旨とする精密機器としての商標にふさわしく、そして世界の標準、業界の規範を目指す私たちの志を表すもの」としています。
「アミューズ」
芸能プロダクションの「アミューズ」の社名は、英語の「人を楽しませる・喜ばせる」という意味がある「amuse(アミューズ)」と、ギリシャ神話に登場する文芸や音楽などの芸術を司る9人の女神を意味する「Muse(ミューズ)」のかけ合わせに由来しています。
「NIKE(ナイキ)」
アメリカのスポーツ用品メーカー「NIKE」の社名は、ギリシャ神話の勝利の女神「NIKE(ニケ)」(英語読みでは「ナイキ」)に由来しています。なお、「swoosh(スウッシュ)」(「シューと音をたてる」「ビューンと鳴る」等の意味がある)とよばれるナイキのロゴマークのモチーフもニケの像で、「躍動感」や「スピード感」を表現しているそうです。
化粧品メーカー「資生堂」の社名は、中国の古典『易経』の一節「万物資生」に由来しています。「資生」は「すべてが生まれるところ」、「堂」は「家」という意味で、創業者の福原有信が命名しました。なお、資生堂では「万物資生」の読み下し文を、「大地の徳はなんと素晴らしいものであろうか、すべてのものはここから生まれる」と、紹介しています。
「イズミヤ」
スーパーマーケットチェーン「イズミヤ」の社名は、『新約聖書』の一つ「ヨハネによる福音書」中の「ヤコブの泉」の一節に由来しています。「ヤコブの泉」の一節にはいろいろな訳文がありますが、イズミヤでは「この水を飲むものはだれでも、またかわくであろう。しかし、わたしが与える水を飲むものはいつまでもかわくことがないばかりか、わたしが与える水は、その人のうちで泉となり、永遠の命に至る水がわきあがるであろう」と、紹介しています。
「ロッテ」
菓子メーカー「ロッテ」の社名は、ドイツの文豪ゲーテの名作『若きウェルテルの悩み』のヒロイン「シャルロッテ」に由来しています。なお、コーポレートメッセージ「お口の恋人」にも、「“永遠の恋人”と言われるシャルロッテのように、いつまでも皆様から愛される存在でありたい」との想いが込められています。
「ヤフー(Yahoo Japan)」
ポータルサイト「Yahoo! JAPAN」を運営する「ヤフー」の社名由来は、アメリカのインターネット企業「Yahoo!」(いわゆる「米ヤフー」)に由来しますが、では「Yahoo!」はというと、共同創業者のジェリー・ヤンとデビッド・ファイロが自らを「ならず者(yahoo)」だと思っていたので選んだとされています。ちなみに、「yahoo」が英語圏で「ならず者」「野蛮」「粗暴」といった意味を持つ言葉となった背景には、イギリスの作家スウィフトの風刺小説『ガリバー旅行記』の最終章に登場する、「Yahoo」と呼ばれる邪悪な野蛮種族があるといわれています。
酢を主力商品としている食品メーカー「ミツカン」の社名は、創業家である中埜家の「三本線を○で囲んだ」家紋に由来しています。家紋の三本線は「ミツ」、○は「カン(環)」とよばれ、合わせて「ミツカン(三ツ環)」となったそうです。
「キッコーマン」
醤油を主力商品としている食品メーカー「キッコーマン」の社名のうち、「キッコー」は創業の地である千葉県野田市を含む下総国の一宮である香取神宮が鎮座する「亀甲山(かめがせやま)」に由来しています。ただし「マン」については、香取神宮の神宝は「三盛亀甲紋松鶴鏡」の亀甲紋様を図案化したとも、「亀は万歳の仙齢を有する」という故事から亀甲にちなんで「萬」の文字を入れたといった伝承もあるそうですが、定かではないそうです。
「マルコメ」
味噌を主力商品としている食品メーカー「マルコメ」の社名は、味噌づくりに欠かせない大切な原料である「大豆」と「米(糀)」に由来しています。大豆を「〇(マル)」とし、「米(コメ)」と組み合わせています。
「ヱスビー食品」
カレー粉やカレールウをはじめ各種スパイスを取り扱う食品メーカー「ヱスビー食品株式会社」の社名は、「太陽=SUN」と「鳥=BIRD」の頭文字である「S&B」に由来しています。そして「太陽」と「鳥」には、「社運が、日が昇る勢いであるように、また鳥が自由に大空をかけめぐるように、自社製品が津々浦々まで行き渡る」ようにとの願いが込められています。
商用トラックが主力商品の自動車メーカー「いすゞ自動車」の社名は、伊勢神宮内宮にも流れる神聖かつ清浄な「五十鈴川」に由来しています。
「サンリオ」
「ハローキティ」「マイメロディ」などキャラクター商品の企画や販売を手掛ける「サンリオ」の社名は、スペイン語の「San Rio(聖なる河)」に由来しています。「San」は英語では「Saint(St.)(セイント)」、日本語では「聖なる」を意味し、「Rio」は英語では「River(リバー)」、日本語では「河」を意味します。
「オリンパス」
精密機器メーカーの「オリンパス」の社名は、ギリシャ神話に登場する神々が住むという「Mt. Olympus(オリンパス山)」に由来しており、「世界に通用する製品を作る」という熱い思いが込められています。
「モンベル(mont-bell)」
アウトドア用品の総合メーカー「モンベル」の社名は、フランス語の「mont(山)」と「belle(美しい)」が由来で、「美しい山」を意味しています。なお、アルファベット表記は、発音しない語尾の「e」を取り、フランス語でも英語でもない造語表記となっています。
ハンバーガーショップチェーン「モスバーガー」などを展開する「モスフードサービス」の社名は、「Mountain(山)」「OCEAN(海)」「SUN(太陽)」のそれぞれの頭文字(MOS)に由来しています。「山のように気高く堂々と、海のように深く広い心で、太陽のように燃え尽きることのない情熱をもって」という意味と、名付け親である創業者・櫻田慧の人間や自然への限りない愛情が込められています。
「ちふれ化粧品」
化粧品メーカー「ちふれ化粧品」の社名は、「全国地域婦人団体連絡協議会」の頭文字「地婦連=ちふれ」との提携に由来しています。「ちふれ」が誕生した1968年当時、化粧品は贅沢品でしたが、“価格が高ければ、品質も良いという従来の考えを変えて、高品質の化粧品を手頃な価格でお客様に提供し、化粧品を日用生活品の一つとしていきたい”という願いを込めた「ちふれ化粧品」の販売を開始し、大きな反響と消費者からの支持を獲得しました。その後一般市場へと参入し、現在に至っています。
「UHA味覚糖」
菓子メーカーの「UHA味覚糖」の社名は、「Unique(ユニーク)」「Human(ヒューマン)」「Adventure(アドベンチャー)」の頭文字「UHA(ユーハ)」に由来し、「人の夢をかなえるために、独創的、個性的に未来に向けてチャレンジしていこう」という社の信念を表しています。
「アコム(ACOM)」
消費者ローン「アコム」の社名は、「Affection(愛情)」「Confidence(信頼)」「Moderation(節度)」の頭文字「ACOM」に由来しています。
紹介した20社のうち、「なるほど~」「おもしろいなぁ」と思えた由来はありましたでしょうか。企業は数多あります。今回「社名の由来」に少しでも興味を持っていただけましたなら、ぜひこれから出会う社名にも関心を持っていただくことをオススメいたします!より多くの「なるほど!」や「おもしろい!」に出合えること、請け合いです。
一方、一度聞いただけでは社名の由来がわからなかったり、さらに最初は「なぜその社名に?」と思っていても、由来がわかると「なるほど~」と納得のうえにより印象深くなったりする、素敵な社名もたくさんあります。
今回は後者の有名企業を20社取り上げ、5つのカテゴリーで紹介していきたいと思います。
社名に潜む、神様、仏様、女神様!
「マツダ(Mazda)」自動車メーカー「マツダ」の社名は、実質的な創業者である松田重次郎の姓にもちなまれていますが、古代ペルシアで誕生したゾロアスター教の主神である「アフラ・マズダ(Ahura Mazdā)」に由来しています。「アフラ」は「主」、「マズダ」は「賢明」の意味があります。また光明ならびに善の神として全宇宙を支配し、現世と未来を創造するとされています。「東西文明の源泉的シンボルかつ、自動車文明の始原的シンボルとして捉え、また世界平和を希求し自動車産業の光明となることを願って」名付けられました。
「キヤノン(Canon)」
カメラメーカーの「キヤノン」の社名は、「観音様の御慈悲にあやかり世界で最高のカメラを創る夢を実現したい」との願いを込めて作られた、初代カメラ試作機の「KWANON(カンノン)」と、やがてカメラの本格的な発売開始に向けて世界で通用するブランド名として、「カンノン」と発音が似ている英語「Canon(キヤノン)」に由来しています。「Canon」には、英語で「聖典」「規範」「標準」という意味があることから、キヤノンは「正確・精緻を旨とする精密機器としての商標にふさわしく、そして世界の標準、業界の規範を目指す私たちの志を表すもの」としています。
「アミューズ」
芸能プロダクションの「アミューズ」の社名は、英語の「人を楽しませる・喜ばせる」という意味がある「amuse(アミューズ)」と、ギリシャ神話に登場する文芸や音楽などの芸術を司る9人の女神を意味する「Muse(ミューズ)」のかけ合わせに由来しています。
「NIKE(ナイキ)」
アメリカのスポーツ用品メーカー「NIKE」の社名は、ギリシャ神話の勝利の女神「NIKE(ニケ)」(英語読みでは「ナイキ」)に由来しています。なお、「swoosh(スウッシュ)」(「シューと音をたてる」「ビューンと鳴る」等の意味がある)とよばれるナイキのロゴマークのモチーフもニケの像で、「躍動感」や「スピード感」を表現しているそうです。
社名を生んだ古典や名著
「資生堂」化粧品メーカー「資生堂」の社名は、中国の古典『易経』の一節「万物資生」に由来しています。「資生」は「すべてが生まれるところ」、「堂」は「家」という意味で、創業者の福原有信が命名しました。なお、資生堂では「万物資生」の読み下し文を、「大地の徳はなんと素晴らしいものであろうか、すべてのものはここから生まれる」と、紹介しています。
「イズミヤ」
スーパーマーケットチェーン「イズミヤ」の社名は、『新約聖書』の一つ「ヨハネによる福音書」中の「ヤコブの泉」の一節に由来しています。「ヤコブの泉」の一節にはいろいろな訳文がありますが、イズミヤでは「この水を飲むものはだれでも、またかわくであろう。しかし、わたしが与える水を飲むものはいつまでもかわくことがないばかりか、わたしが与える水は、その人のうちで泉となり、永遠の命に至る水がわきあがるであろう」と、紹介しています。
「ロッテ」
菓子メーカー「ロッテ」の社名は、ドイツの文豪ゲーテの名作『若きウェルテルの悩み』のヒロイン「シャルロッテ」に由来しています。なお、コーポレートメッセージ「お口の恋人」にも、「“永遠の恋人”と言われるシャルロッテのように、いつまでも皆様から愛される存在でありたい」との想いが込められています。
「ヤフー(Yahoo Japan)」
ポータルサイト「Yahoo! JAPAN」を運営する「ヤフー」の社名由来は、アメリカのインターネット企業「Yahoo!」(いわゆる「米ヤフー」)に由来しますが、では「Yahoo!」はというと、共同創業者のジェリー・ヤンとデビッド・ファイロが自らを「ならず者(yahoo)」だと思っていたので選んだとされています。ちなみに、「yahoo」が英語圏で「ならず者」「野蛮」「粗暴」といった意味を持つ言葉となった背景には、イギリスの作家スウィフトの風刺小説『ガリバー旅行記』の最終章に登場する、「Yahoo」と呼ばれる邪悪な野蛮種族があるといわれています。
おいしさを支え食卓を彩るあの会社は?
「ミツカン」酢を主力商品としている食品メーカー「ミツカン」の社名は、創業家である中埜家の「三本線を○で囲んだ」家紋に由来しています。家紋の三本線は「ミツ」、○は「カン(環)」とよばれ、合わせて「ミツカン(三ツ環)」となったそうです。
「キッコーマン」
醤油を主力商品としている食品メーカー「キッコーマン」の社名のうち、「キッコー」は創業の地である千葉県野田市を含む下総国の一宮である香取神宮が鎮座する「亀甲山(かめがせやま)」に由来しています。ただし「マン」については、香取神宮の神宝は「三盛亀甲紋松鶴鏡」の亀甲紋様を図案化したとも、「亀は万歳の仙齢を有する」という故事から亀甲にちなんで「萬」の文字を入れたといった伝承もあるそうですが、定かではないそうです。
「マルコメ」
味噌を主力商品としている食品メーカー「マルコメ」の社名は、味噌づくりに欠かせない大切な原料である「大豆」と「米(糀)」に由来しています。大豆を「〇(マル)」とし、「米(コメ)」と組み合わせています。
「ヱスビー食品」
カレー粉やカレールウをはじめ各種スパイスを取り扱う食品メーカー「ヱスビー食品株式会社」の社名は、「太陽=SUN」と「鳥=BIRD」の頭文字である「S&B」に由来しています。そして「太陽」と「鳥」には、「社運が、日が昇る勢いであるように、また鳥が自由に大空をかけめぐるように、自社製品が津々浦々まで行き渡る」ようにとの願いが込められています。
清らかで美しく聖なる山河から誕生した社名
「いすゞ自動車」商用トラックが主力商品の自動車メーカー「いすゞ自動車」の社名は、伊勢神宮内宮にも流れる神聖かつ清浄な「五十鈴川」に由来しています。
「サンリオ」
「ハローキティ」「マイメロディ」などキャラクター商品の企画や販売を手掛ける「サンリオ」の社名は、スペイン語の「San Rio(聖なる河)」に由来しています。「San」は英語では「Saint(St.)(セイント)」、日本語では「聖なる」を意味し、「Rio」は英語では「River(リバー)」、日本語では「河」を意味します。
「オリンパス」
精密機器メーカーの「オリンパス」の社名は、ギリシャ神話に登場する神々が住むという「Mt. Olympus(オリンパス山)」に由来しており、「世界に通用する製品を作る」という熱い思いが込められています。
「モンベル(mont-bell)」
アウトドア用品の総合メーカー「モンベル」の社名は、フランス語の「mont(山)」と「belle(美しい)」が由来で、「美しい山」を意味しています。なお、アルファベット表記は、発音しない語尾の「e」を取り、フランス語でも英語でもない造語表記となっています。
ホップ・ステップ・ジャンプな社名?
「モスフードサービス」ハンバーガーショップチェーン「モスバーガー」などを展開する「モスフードサービス」の社名は、「Mountain(山)」「OCEAN(海)」「SUN(太陽)」のそれぞれの頭文字(MOS)に由来しています。「山のように気高く堂々と、海のように深く広い心で、太陽のように燃え尽きることのない情熱をもって」という意味と、名付け親である創業者・櫻田慧の人間や自然への限りない愛情が込められています。
「ちふれ化粧品」
化粧品メーカー「ちふれ化粧品」の社名は、「全国地域婦人団体連絡協議会」の頭文字「地婦連=ちふれ」との提携に由来しています。「ちふれ」が誕生した1968年当時、化粧品は贅沢品でしたが、“価格が高ければ、品質も良いという従来の考えを変えて、高品質の化粧品を手頃な価格でお客様に提供し、化粧品を日用生活品の一つとしていきたい”という願いを込めた「ちふれ化粧品」の販売を開始し、大きな反響と消費者からの支持を獲得しました。その後一般市場へと参入し、現在に至っています。
「UHA味覚糖」
菓子メーカーの「UHA味覚糖」の社名は、「Unique(ユニーク)」「Human(ヒューマン)」「Adventure(アドベンチャー)」の頭文字「UHA(ユーハ)」に由来し、「人の夢をかなえるために、独創的、個性的に未来に向けてチャレンジしていこう」という社の信念を表しています。
「アコム(ACOM)」
消費者ローン「アコム」の社名は、「Affection(愛情)」「Confidence(信頼)」「Moderation(節度)」の頭文字「ACOM」に由来しています。
紹介した20社のうち、「なるほど~」「おもしろいなぁ」と思えた由来はありましたでしょうか。企業は数多あります。今回「社名の由来」に少しでも興味を持っていただけましたなら、ぜひこれから出会う社名にも関心を持っていただくことをオススメいたします!より多くの「なるほど!」や「おもしろい!」に出合えること、請け合いです。
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
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