テンミニッツTV|有識者による1話10分のオンライン講義 ログイン 会員登録
DATE/ 2020.07.17

持ち家率が一番高い都道府県ランキング

 あなたは持ち家派ですか。それとも賃貸派ですか。

 この質問は、もしかすると住んでいる地域によって回答の傾向が異なるかもしれません。なぜかというと、持ち家率は全国の都道府県で大きく異なるからです。持ち家率が異なるということは、その価値観も地域ごとに違うはずです。

 いったい持ち家率は地域ごとにどれくらい異なるのか。自分が住んでいる地域は何位くらいなのか。持ち家率の都道府県ランキングをご案内します。

総務省発表の持ち家比率とは?

 総務省統計局はさまざまな統計データを公開しています。統計の目的は、各種の統計データを整備することによって、「国民生活の実態把握」「生活水準の測定」「各種施策の企画・立案」「地域特性の分析」などに貢献することとしています。

 「統計でみる都道府県のすがた 2020」(Statistical Observations of Prefectures)は、各都道府県の439の指標が一覧できるように編成されています。ここに「持ち家」に関するデータも記載されています。

 今回取り上げるのは「持ち家比率」です。これは「持ち家数」を「居住世帯あり住宅数」で割って、パーセントで表したものです。

 「持ち家数」とは「そこに居住している世帯が全部又は一部を所有している住宅の数」。「居住世帯あり住宅数」は、「ふだん人が居住している住宅で,調査日現在当該住居に既に3か月以上にわたって住んでいるか、あるいは調査日の前後を通じて3か月以上にわたって住むことになっている住宅数」のこと。厳密に説明するとこのように長くなりますが、要するに人がフツーに暮らしている住宅のことです。

持ち家率ランキングトップ10

 ではさっそく持ち家率ランキングトップ10を発表します。

1位 秋田県 77.3パーセント
2位 富山県 76.8パーセント
3位 山形県 74.9パーセント
4位 福井県 74.9パーセント
5位 岐阜県 74.3パーセント
6位 奈良県 74.1パーセント
7位 新潟県 74.0パーセント
8位 和歌山県 73.0パーセント
9位 三重県 72.0パーセント
10位 滋賀県 71.6パーセント

 いかがですか。みなさんの住んでいる都道府県はランクインしているでしょうか。どの県も70パーセントを超えています。持ち家比率の全国平均は61.2パーセントでした。

 東北の秋田県、山形県、北陸の富山県、福井県、新潟県と雪の降る寒い地域が多いのは一つの特徴でしょう。もうひとつ、別の指標を紹介します。

持ち家住宅の面積ランキング

 「統計でみる都道府県のすがた」には「持ち家住宅の延べ面積(1住宅当たり)」のランキングも記載されています。

1位 富山県 171.8平方メートル
2位 福井県 164.7平方メートル
3位 山形県 160.9平方メートル
4位 石川県 158.2平方メートル
5位 新潟県 154.8平方メートル
6位 秋田県 154.3平方メートル
7位 島根県 152.1平方メートル
8位 鳥取県 151.4平方メートル
9位 青森県 148.4平方メートル
10位 長野県 148.3平方メートル

 興味深いことに、4位の石川県を除く6位までが持ち家率のトップ10にランクインしています。おおざっぱに言って、持ち家率の高さと持ち家住宅の面積の広さが比例しているというわけです。また、地方別では、とりわけ北陸の人は広い持ち家で暮らしている割合が多いようです。

持ち家率ワーストランキング

 持ち家率のワーストランキングも発表しましょう。

47位 沖縄県 44.4パーセント
46位 東京都 45.0パーセント
45位 福岡県 52.8パーセント
44位 大阪府 54.7パーセント
43位 北海道 56.3パーセント
42位 宮城県 58.1パーセント
41位 神奈川県 59.1パーセント
40位 愛知県 59.5パーセント
39位 京都府 61.3パーセント
38位 広島県 61.4パーセント

 ワーストの沖縄県を除くと、多くが大都市を抱える都道府県です。おそらく地価の高さが関連しているのでしょう。それにしても沖縄県と東京都は圧倒的です。地価との関連から東京都はよく理解できますが、沖縄県はなぜでしょう。

 沖縄県は持ち家率がずっと下がり続けているようです。所得の低さも関連しているのかもしれません。沖縄の県民所得は都道府県別ランキングで10年以上ずっとワーストなのです。ただし、1人当たりの県民所得は昨年2019年に過去最高を記録しています。賃貸派が多いのはこうした経済事情とはまったく別の風土や県民性が影響している可能性もあります。

 持ち家が正しいということはありません。持ち家にも賃貸にもメリットとデメリットがあります。そもそも、持ち家か、賃貸かという二者択一は少し狭い見方だともいえます。持ち家と一口に言っても、地域によってイメージするものは大きく異なるからです。

 リモートワークが浸透し始め、地方移住の可能性も高まっている今、暮らしの根幹である家のことをあらためて考えてみるのはいかがでしょうか。

<参考サイト>
・社会・人口統計体系 / 社会生活統計指標-都道府県の指標-2020 / 基礎データ│e-Stat
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200502&tstat=000001137289&cycle=0&tclass1=000001137291&stat_infid=000031912676

あわせて読みたい