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DATE/ 2020.08.27

自分で上手く白髪ケアする方法とは?

白髪ケアはしたいけど…

 新型コロナウィルスの感染拡大が続いている今、不要不急の外出を避けることが周囲の人も自分自身も守ることにつながります。食品や生活必需品の買い物でも、回数を減らすようにしている方が多いのではないでしょうか。ただ、そうなるとヘアサロンに行く機会はよりいっそう少なくなってしまいますよね。だけど行かない間にも髪は伸びてしまうし、そしてなにより、アラフォーに差しかかると白髪が目立ってくることが気になるものです。

 ヘアカラーブランドのウエラでよく知られるHFCプレステージジャパンが、35歳から49歳の男女600人に行った「女性の白髪に関する意識と実態調査」によると、白髪があるだけで4歳も老けて見えることがわかりました。これは、黒髪の女性の写真Aと、写真Aとまったく同じ女性に白髪を加えただけの写真Bを用意し、AとBそれぞれが何歳くらいに見えるかを回答してもらったもの。結果は男女平均で写真Aが40.8歳、写真Bが44.7歳となりました。白髪があるだけで、見た目年齢はかなり上がってしまうのです。

 近年では白髪を生かしたグレイヘアも人気ですが、30代から40代はグレイヘアを楽しめるほど白髪がないことのほうが多く、白髪をカバーするほうが美しさを保ちやすいです。しかし今はなかなかヘアサロンに行けないご時勢。セルフでの白髪ケアを効率的に取り入れたいですよね。

失敗せずに自分で白髪を染めるには?

 サロンでプロにお願いする白髪染めを自分でするのは、確かに簡単ではありません。それでも、コツを押さえれば美しい仕上がりを手に入れられますよ。毛髪診断士の鈴木大地さんがおすすめするポイントのうち、特に塗るテクニックに関するものを5つご紹介します。

 混ぜたらすぐに塗る:1剤と2剤を混合するタイプの白髪染めは、混ぜた瞬間に最も強く毛髪を染める反応が出るので、混ぜたらすぐ塗ることが大切。先に塗った部分から濃く染まるので、白髪が気になる部分から塗っていきましょう。染める反応は一般的に、30分から40分で終了します。

 根元にはクリームタイプ、広い範囲には泡タイプ:根元をリタッチしたいときには、狭い部分を狙いやすくて染まりやすいクリームが適しています。逆に後頭部などの見えない部分も含めて広範囲を染めたいときには、広がりやすい泡タイプが使いやすいです。

 染める前は頭皮を保護するために24時間シャンプーをしない:サロンでは頭皮の保護剤や頭皮につかないように塗る技術などを使ってくれますが、セルフケアでは難しいところ。そこで、シャンプーの間隔を24時間あけて自分の皮脂で頭皮を保護すれば、ダメージを抑えることができます。

 薬剤は思っている以上に多めに根元から:セルフ染めで一番気になるのが、色ムラではないでしょうか。これを防ぐためには、すべての髪を薬剤に浸すことが肝心です。特に白髪はごわつきやうねりがあって薬剤からはみ出しやすいので、たっぷりの薬剤を根元までしっかり乗せましょう。

 キッチンペーパーとラップを使う:薬剤を塗ったら、3cm×10cmほどに切ったキッチンペーパーを生え際や分け目の両側など、白髪が浮きやすい部分に張りつけましょう。さらに上からラップを巻いて加圧し、染め残しを防ぎます。生え際や耳の後ろにはワセリンなどを塗って、薬剤から保護してください。

 ただし、やはりサロンほど小分けして塗るのは難しいですし、後ろは塗りにくいのも事実。また、似合う髪色と好きな髪色は違うものです。サロンに行ったときに美容師さんの塗り方のテクニックを見て盗んだりアドバイスをよく聞いたりすることも、セルフ白髪ケアの成功につながりますよ。

手軽に使えるお助けアイテムも

 人間の髪は1日に約0.4mm伸びるといわれます。つまり、ひとつきに約1cm伸びる計算です。これに対して、髪や頭皮に負担がかからない理想的な全体白髪染めの間隔は3か月から4か月ほど。ということは、4cm近く白髪が伸びるまでは、次の全体白髪染めを待たなければならないことになります。「そんなに待てない!」という方も多いかもしれませんね。そんなときには白髪対策用のお助けアイテムを使ってカバーしていきましょう。

 特に髪や頭皮にダメージが少なく手軽に使えるのが、白髪用のヘアマスカラやファンデーションです。これは髪の内部まで浸透するのではなく髪の表面に色をつけるタイプなので、シャンプーで簡単に落とせます。また、メイクと同じようにさっと塗り足したり直したりできるのも便利なところ。ただし、白髪だけを狙って塗るのは少々難しく、頭皮や顔などについてしまうことも。そんなときにはヘアカーラーを巻いて塗りたい部分の髪を持ち上げれば、ぐっと塗りやすくなりますよ。

 また、マイルドに染めてくれるカラートリートメントも心強いアイテムです。こちらもダメージが少ない表面を染めるタイプであることに加え、その名のとおりトリートメントとして髪をケアしてくれるものが多いのもうれしいところ。カラーを選ぶコツは、サロンで染めた色よりも少し明るめにすること。白髪が目立ちにくいのは黄色やオレンジなどで、中間に赤、茶色や黒のような暗めの色は、染めた髪と白髪の境界が目立ちやすくなります。

 コツを押さえたセルフ白髪染めと便利なお助けアイテムで、ヘアサロンに行けない時期でも美しく白髪ケアをしてくださいね。

<参考サイト>
・HOT PEPPER Beauty 35歳過ぎたら知っておきたい正しい白髪カラーリングのススメ
https://beauty.hotpepper.jp/doc/theme/hairdye/
・日経ARIA 白髪対策で重要な自宅ケア サロン染めが長持ちするコツ
https://aria.nikkei.com/atcl/column/19/022700081/031200008/
・美ST ONLINE 【自分で白髪染め】美プロが教える「絶対失敗しない」ヒントで色ムラ、染め残しも簡単に解決できます
https://be-story.jp/article/27019
・OTONA SALONE 白髪があるだけで!?「〇歳老けて見える」ことが判明した件
https://otonasalone.jp/62350/
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