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相手の信頼を失うビジネスマナーとは?
初めて取引することになる相手先の信用調査をする企業も多くあるように、ビジネスにおいて「信頼」は何よりも大切なことのひとつです。しかし、どんなに企業としての信頼度が高くても、そこで働く社員ひとりひとりの言動で信頼されなくなってしまうこともあります。
1・レスポンスが遅く、見落としが多い
「週の半ばにメールを送っても、返信は翌週がザラの相手先。詳細は来週でもいいから1本”メール受取りました”くらい連絡してもいいのでは」、「レスポンスが悪いと、こちらの作業が先に進めず停滞してしまう。仕事相手のことを考えていない証拠」、そんな声が集まりました。中にはレスが遅い相手は未読スルーも多く、見落としが多いという意見も。催促をしなくてはならない状況はストレスですし、信頼度も下がってしまいます。
2・大事な時に上司や上役が出て来ない
「担当営業が2年目の新人なのに、大きな契約時も上司が同席しない取引先。結局トラブルが起きてから上が謝りに来るが、信用できないのは新人ではなく管理がなってないその上司」、「こちらが上司を連れて行っても、担当者のみでなかなか上役を紹介しない相手先。舐められている?と気分も悪いし常識がないなと感じる」等、うまく上役を出してお互い信頼度を高めたいにも関わらず、若手に丸投げする取引先に不安の声が。頭数や肩書きレベルを合わせることで敬意を感じる人も多いようです。
3・後から値切り交渉をしてくる
「結構名のある中小企業でも納品直前に値切ってくることも。予算が厳しいなら最初の見積り時に交渉すべきだし、信頼できなくなる」、「値切るために”納期が遅れた” “修正が多過ぎた” “この作業はサービス内に入る”などなど理由をこじつけてくる取引先。対価という考え方がずれている相手は信用できない」、と後から値切り交渉してくる取引先は信頼を失う上に、もう二度と一緒に仕事はしたくないと思われます。値切るという行為は、相手に「低く評価されている」と感じさせてしまうこともあるのを意識しておくべきですね。
4・担当者がコロコロ変わる
「1年で4人担当が変わった時には”この会社信用できない”と。聞けば離職率が高く、なるほどなと思いました」、「引き継ぎや挨拶もメール1本で毎回しれっと担当が変わる相手先。引き継ぎできているならまだしも、聞いてなかった、確認します、ばかりでほとほと信頼なんてできない」。担当者が変わるのは先方の人事や体制変更で仕方ないですが、頻度が高過ぎると経営にも不安が生じます。会社といえども実際の現場では個人間での信頼で成り立つことも多いものなのを理解しておきたいですね。
5・競合相手をチラつかせ威圧的
「毎回競合プレゼンの案件ばかりの取引先。ムダな作業をさせることを何とも思ってないと信頼できない」、「〇〇はこのくらいやってくれた、〇〇ならいくらでやると言っている、など競合相手を引き合いに出して圧迫交渉してくる取引先。あなた達にお願いしたい、というのが信頼ってもんだと思う」。他と比較している感を出し過ぎると「それならそちらに頼めば?」と思われてしまうこともあります。足元を見られている、と感じさせると信頼度もやる気も下がってしまうのでは。
・連絡を密に、フォローも徹底する
メールで資料を送っても送りっぱなしではNG。重要な時は電話をして内容説明をするなどの、丁寧なフォローを心掛ける。
・相手の話をまずはしっかり聞く
こちらの提案を押し付けるのではなく、相手の話をまずしっかり聞く姿勢を見せること。仕事といっても人間関係と一緒で、話をきちんと聞いてくれる人は信頼を得やすい。
・指摘されたミスや要望を一度で覚える
同じミスを繰り返さない、一度お願いされたルールや要望を守る、など「前にも言いましたけど…」と相手に言わせないようにすると信頼される。
・チームの共通認識を整える
誰々じゃないと話にならない、ということがあると会社として信頼度が無くなる。せめてチーム内では誰が窓口になっても話が通じるレベルを保って、取引先を安心させる。
ビジネスの場で取引先から信頼を得るには、「スピーディーかつ丁寧」「敬意をはらい相手を尊重する」「安心感を与える」、そんなポイントを意識することが大切なようです。担当者だけではなく、会社として関わることも大事ですが、やはり信頼関係は個人間の人間関係によって形成され、それが会社としてのイメージを構築しているとも言えるのでは。たったひとりの社員が信頼されないことにより、会社自体が信頼を失うこともあるということも、忘れてはいけないですね。
こんな取引先は信用できない! 信頼を失うマナーをアンケート
そこで今回は、20~50代の男女20人に「この取引先は信頼できない」と感じた経験から見出した、「信頼を失うビジネスマナー」を答えていただきました。1・レスポンスが遅く、見落としが多い
「週の半ばにメールを送っても、返信は翌週がザラの相手先。詳細は来週でもいいから1本”メール受取りました”くらい連絡してもいいのでは」、「レスポンスが悪いと、こちらの作業が先に進めず停滞してしまう。仕事相手のことを考えていない証拠」、そんな声が集まりました。中にはレスが遅い相手は未読スルーも多く、見落としが多いという意見も。催促をしなくてはならない状況はストレスですし、信頼度も下がってしまいます。
2・大事な時に上司や上役が出て来ない
「担当営業が2年目の新人なのに、大きな契約時も上司が同席しない取引先。結局トラブルが起きてから上が謝りに来るが、信用できないのは新人ではなく管理がなってないその上司」、「こちらが上司を連れて行っても、担当者のみでなかなか上役を紹介しない相手先。舐められている?と気分も悪いし常識がないなと感じる」等、うまく上役を出してお互い信頼度を高めたいにも関わらず、若手に丸投げする取引先に不安の声が。頭数や肩書きレベルを合わせることで敬意を感じる人も多いようです。
3・後から値切り交渉をしてくる
「結構名のある中小企業でも納品直前に値切ってくることも。予算が厳しいなら最初の見積り時に交渉すべきだし、信頼できなくなる」、「値切るために”納期が遅れた” “修正が多過ぎた” “この作業はサービス内に入る”などなど理由をこじつけてくる取引先。対価という考え方がずれている相手は信用できない」、と後から値切り交渉してくる取引先は信頼を失う上に、もう二度と一緒に仕事はしたくないと思われます。値切るという行為は、相手に「低く評価されている」と感じさせてしまうこともあるのを意識しておくべきですね。
4・担当者がコロコロ変わる
「1年で4人担当が変わった時には”この会社信用できない”と。聞けば離職率が高く、なるほどなと思いました」、「引き継ぎや挨拶もメール1本で毎回しれっと担当が変わる相手先。引き継ぎできているならまだしも、聞いてなかった、確認します、ばかりでほとほと信頼なんてできない」。担当者が変わるのは先方の人事や体制変更で仕方ないですが、頻度が高過ぎると経営にも不安が生じます。会社といえども実際の現場では個人間での信頼で成り立つことも多いものなのを理解しておきたいですね。
5・競合相手をチラつかせ威圧的
「毎回競合プレゼンの案件ばかりの取引先。ムダな作業をさせることを何とも思ってないと信頼できない」、「〇〇はこのくらいやってくれた、〇〇ならいくらでやると言っている、など競合相手を引き合いに出して圧迫交渉してくる取引先。あなた達にお願いしたい、というのが信頼ってもんだと思う」。他と比較している感を出し過ぎると「それならそちらに頼めば?」と思われてしまうこともあります。足元を見られている、と感じさせると信頼度もやる気も下がってしまうのでは。
信頼を得るために、少しのプラスで出来ることとは
上記のような「信頼を失うビジネスマナー」を読んで納得された方も多いと思います。信頼を失わないためには自分がされたくないことをしなければいいとも言えますが、信頼されるためにはもう一歩が必要です。ということで、信頼されるために実践していることも聞いてみたところ、以下のようなアドバイスが集まりました。・連絡を密に、フォローも徹底する
メールで資料を送っても送りっぱなしではNG。重要な時は電話をして内容説明をするなどの、丁寧なフォローを心掛ける。
・相手の話をまずはしっかり聞く
こちらの提案を押し付けるのではなく、相手の話をまずしっかり聞く姿勢を見せること。仕事といっても人間関係と一緒で、話をきちんと聞いてくれる人は信頼を得やすい。
・指摘されたミスや要望を一度で覚える
同じミスを繰り返さない、一度お願いされたルールや要望を守る、など「前にも言いましたけど…」と相手に言わせないようにすると信頼される。
・チームの共通認識を整える
誰々じゃないと話にならない、ということがあると会社として信頼度が無くなる。せめてチーム内では誰が窓口になっても話が通じるレベルを保って、取引先を安心させる。
ビジネスの場で取引先から信頼を得るには、「スピーディーかつ丁寧」「敬意をはらい相手を尊重する」「安心感を与える」、そんなポイントを意識することが大切なようです。担当者だけではなく、会社として関わることも大事ですが、やはり信頼関係は個人間の人間関係によって形成され、それが会社としてのイメージを構築しているとも言えるのでは。たったひとりの社員が信頼されないことにより、会社自体が信頼を失うこともあるということも、忘れてはいけないですね。
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