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1個250万円!世界の「高級フルーツ」とは?
最近はスーパーでも、世界中のフルーツをたくさん見かけるようになりました。中でも目を引くのが、ひとつ数千円はくだらないブランドものの高級フルーツですよね。
実は日本ほどフルーツの高級化に熱心な国はないといわれており、世界でも日本のフルーツは大人気。中には一箱、数十万の高値で取引されるフルーツもあるとか……。
それでは、世界で最も高価なフルーツといえば何でしょうか? 調べてみました!
この「パイナップルピット」はビクトリア王朝時代に発明されたといわれますが、収穫までに肥料や温度管理などあまりにコストがかかるため、廃れてしまった技術でした。しかしこのガーデンでパイナップルピットが発見されて以来調査・改修が進み、パイナップル栽培が始まったのです。初めて実を結んだのは、栽培を始めてから2年後の1997年。現在は2種類の品種が栽培されていますが、収穫までに数年を要するといいます。
研究用のため現状市場に出回ることはないのですが、もし取引されるのであれば10,000ポンド、日本円にして約140万円の値が付くだろうといわれています。
とっても珍しくて貴重なイギリスのパイナップル。どんな味がするのか……ちょっと食べてみたい気がしますね。
サイズや等級にもよりますが、値段は1個3,000~20,000円ほど。種は金庫に保管されるほど厳重に管理されており、加えて大変な手間暇をかけて育てられるため、値段も高くなるのです。
毎年の初競りでは高値で取引され、2019年の初競りでは史上最高価格の500万円(一玉250万円!)という金額をたたき出しました。
箱の中で育てる難しさや生育しづらさがある分値段は高く、一玉10,000~20,000円前後。海外では日本円にして約90,000円で取引されたこともあるとか。なお、観賞用のため味はあまりよくないそうです。
こちらも毎年の初競りで高額の値がつき、2019年の初競りでは過去最高額の50万円(2個入りケース、約1kg)という高値になったそうです。
その昔の日本では砂糖は非常に手に入りづらく、お菓子などの甘いものは上流階級でも滅多に口にできない贅沢品。旬の季節だけ食べられるフルーツも「水菓子」と呼んで珍重しました。農業技術が進歩するにつれ、次第にフルーツ生産量も増加しましたが、いっぽうで「高級品」「贈答品」としての意識が根強かったために品種改良も盛んになり、結果高級なフルーツがどんどん生まれるようになったのです。
いっぽう、欧米などの海外ではフルーツは「贅沢品」ではなく、あくまで穀物や野菜と同じ「生活必需品」でした。水源が豊富な日本と違い、フルーツで水分やミネラルを補う必要があったからです。そのため日本とは真逆で、安く大量に生産するほうに進化したと考えられています。そういえば海外ではフルーツは、料理や飲み物、お菓子にと、積極的に使われていますよね。
日々進化し続ける高級フルーツ。大切な人へのギフトとしてはもちろん、がんばった自分へのごほうびとして、おひとついかがですか?
実は日本ほどフルーツの高級化に熱心な国はないといわれており、世界でも日本のフルーツは大人気。中には一箱、数十万の高値で取引されるフルーツもあるとか……。
それでは、世界で最も高価なフルーツといえば何でしょうか? 調べてみました!
一個140万円!幻の技法で育ったイギリス伝統のパイナップル
イギリスに「ロスト・ガーデンズ・オブ・ヘリガン(The Lost Gardens of Heligan)」という観光庭園があります。ここにはヨーロッパで唯一、寒冷地での栽培を目的にした温室「パイナップルピット」と呼ばれる施設があり、そこでパイナップルが栽培されています。この「パイナップルピット」はビクトリア王朝時代に発明されたといわれますが、収穫までに肥料や温度管理などあまりにコストがかかるため、廃れてしまった技術でした。しかしこのガーデンでパイナップルピットが発見されて以来調査・改修が進み、パイナップル栽培が始まったのです。初めて実を結んだのは、栽培を始めてから2年後の1997年。現在は2種類の品種が栽培されていますが、収穫までに数年を要するといいます。
研究用のため現状市場に出回ることはないのですが、もし取引されるのであれば10,000ポンド、日本円にして約140万円の値が付くだろうといわれています。
とっても珍しくて貴重なイギリスのパイナップル。どんな味がするのか……ちょっと食べてみたい気がしますね。
名実ともに最高峰!高級フルーツの代名詞「夕張メロン」
贈答用の高級フルーツとして代表的なものといえばメロンですよね。そのメロンの中でも王様といわれるのが、オレンジ色の果肉が印象的な日本の北海道夕張市のブランドメロン、夕張メロンです。正式な品種を「夕張キング」といい、その見た目の美しさ、芳醇な香りと甘さは、世界でも大変な人気を誇ります。サイズや等級にもよりますが、値段は1個3,000~20,000円ほど。種は金庫に保管されるほど厳重に管理されており、加えて大変な手間暇をかけて育てられるため、値段も高くなるのです。
毎年の初競りでは高値で取引され、2019年の初競りでは史上最高価格の500万円(一玉250万円!)という金額をたたき出しました。
値段よりも見た目のインパクト大!「四角いスイカ」
日本の香川県で毎年、四角いスイカが売りに出されるのをご存じでしょうか。この四角いスイカは香川県善通寺市でつくられている観賞用のスイカで、四角いプラスチック容器の中に未成熟のスイカを入れて育てることで四角い形になるのだそう。箱の中で育てる難しさや生育しづらさがある分値段は高く、一玉10,000~20,000円前後。海外では日本円にして約90,000円で取引されたこともあるとか。なお、観賞用のため味はあまりよくないそうです。
世界からも熱視線!真っ赤な姿がまぶしい「太陽のタマゴ」
某県知事が推しだしたことで全国に広く知られるようになった宮崎県のマンゴー。その中でも最高級品といわれるのが、宮崎県宮崎市の「太陽のタマゴ」です。糖度15度以上、重さ350g以上などの厳しい条件をクリアしたものだけがそう呼ばれ、真っ赤な皮とふっくらとした楕円形、食べたときに広がる濃厚な甘みが特徴です。こちらも毎年の初競りで高額の値がつき、2019年の初競りでは過去最高額の50万円(2個入りケース、約1kg)という高値になったそうです。
なぜ日本には高級フルーツが多い?
筆者が調べる限り、高級フルーツと呼ばれるものは日本に多く集中していました。日本のフルーツを高く評価する海外メディアの記事も多く散見されます。なぜ日本のフルーツはここまで高品質なのでしょうか。それは海外と日本では、フルーツに対する認識の違いがあるためだと考えられます。その昔の日本では砂糖は非常に手に入りづらく、お菓子などの甘いものは上流階級でも滅多に口にできない贅沢品。旬の季節だけ食べられるフルーツも「水菓子」と呼んで珍重しました。農業技術が進歩するにつれ、次第にフルーツ生産量も増加しましたが、いっぽうで「高級品」「贈答品」としての意識が根強かったために品種改良も盛んになり、結果高級なフルーツがどんどん生まれるようになったのです。
いっぽう、欧米などの海外ではフルーツは「贅沢品」ではなく、あくまで穀物や野菜と同じ「生活必需品」でした。水源が豊富な日本と違い、フルーツで水分やミネラルを補う必要があったからです。そのため日本とは真逆で、安く大量に生産するほうに進化したと考えられています。そういえば海外ではフルーツは、料理や飲み物、お菓子にと、積極的に使われていますよね。
日々進化し続ける高級フルーツ。大切な人へのギフトとしてはもちろん、がんばった自分へのごほうびとして、おひとついかがですか?
<参考サイト>
・Pineapple Success!(The Lost Gardens of Heligan公式HP)
https://www.heligan.com/news/pineapple-success
・夕張メロン 史上最高額2玉500万円(日テレNEWS24)
https://www.news24.jp/articles/2019/05/24/07440712.html
・高いのには理由がある!魅惑の【高級フルーツ】の世界(オリーブオイルをひとまわしHP)
https://www.olive-hitomawashi.com/column/2020/03/post-9838.html
・車と同じくらい高級なメロン!米国人記者が驚いた日本の“高級果物贈答文化”(クーリエジャポン)
https://courrier.jp/news/archives/89560/
・完熟マンゴー最高値50万円 宮崎「太陽のタマゴ」(日本経済新聞HP)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43458790Y9A400C1ACX000
・Pineapple Success!(The Lost Gardens of Heligan公式HP)
https://www.heligan.com/news/pineapple-success
・夕張メロン 史上最高額2玉500万円(日テレNEWS24)
https://www.news24.jp/articles/2019/05/24/07440712.html
・高いのには理由がある!魅惑の【高級フルーツ】の世界(オリーブオイルをひとまわしHP)
https://www.olive-hitomawashi.com/column/2020/03/post-9838.html
・車と同じくらい高級なメロン!米国人記者が驚いた日本の“高級果物贈答文化”(クーリエジャポン)
https://courrier.jp/news/archives/89560/
・完熟マンゴー最高値50万円 宮崎「太陽のタマゴ」(日本経済新聞HP)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43458790Y9A400C1ACX000
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