社会人向け教養サービス 『テンミニッツ・アカデミー』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
DATE/ 2021.04.09

相手の不倫に気づいたとき取るべき行動

 夫や妻に浮気されている、そう気付いたら誰しも怒りや嫉妬で取り乱してしまうもの。しかしシングル同士の浮気とは違い「不倫」ということになれば、泣いたり騒いだり相手を問いつめる前に、するべきことがあります。

 そこで今回は、相手の不倫に気付いた時に取るべき行動を知り、「まさか」の時に備えたいポイントをチェックしてみましょう。また、してはいけないNGな行動も合わせてご紹介します。

夫や妻の不倫発覚。その時、取るべき行動は?

・本当に不倫しているか確証を得るまで動かない
 勘繰り過ぎや勘違いで相手を責めて信頼関係を壊すのを防ぐためにも、「あやしい」というだけの段階では一旦様子見を。怪しい言動の裏で、本当に不倫をしているのかをまずは見極めてから行動に出ましょう。

・証拠を集め、行動記録を取っておく
 携帯電話やパソコンの履歴やメッセージ、またレシートやカードの使用状況を確認し、できれば写真に納めたいところ。離婚を考えているなら尚更、いざという時の強い証拠に。証拠もなく相手を問い正しても、ごまかされたり証拠を消されたりしがちですから、写真に残せなくても行動日記のようなメモを付けておくのも重要です。ただし盗聴などの行為は法的なトラブルを生む可能性もあるので要注意。

・離婚したいのかやり直すのか自分の出方を決める
 不倫の揺るがない証拠と確信が得られたら、いざ話し合い。丸腰のまま話しても泥仕合になりかねませんから、自分の出方を整理して臨みましょう。「私は今のところ離婚を考えている」「なんとかやり直したいから解決したい」とボールを投げて、相手に自発的に考えさせる必要も。

・冷静に淡々と話し合いをする
 不倫で浮かれている、また不倫がバレて焦っている相手にけんか腰で話をしても、前向きな話し合いは出来ません。パートナーの冷静さは時に怖く、本気度も感じさせるもの。淡々と不倫で傷ついた気持ちと、これからどうしたいのかを伝え、相手にも話をさせること。できればボイスレコーダーなどで録音しておくと後々に有利です。

グっと我慢。取り返しのつかないNGな行動とは?

・怒りに任せて問いつめ、毎日尋問をする
 一度浮気に気付いたら何もかもを疑いの目で見てしまい、逐一尋問のように「女友達ではなく本当は男と会っているんだろう」「出張と言っているけれど信じられない」と過敏に問いつめてしまいがち。最初は仕方がないと思っていてもそんな毎日が続けば開き直る場合もあり、夫婦関係はイヤでも破綻していきます。

・カマをかけたり、気付いている匂わせをする
 態度を急変させたり、嫌味などを言って気付いている匂わせをしながら、はっきりとは問いつめないのも悪循環。そんなパートナーと一緒にいるのが苦痛で、帰宅が遅くなり外泊が増え会話がさらに減り、離婚となることも。許すのか許さないのか、自分の気持ちの整理がつかない状態で無言の抗議をしても逆効果になることもあります。 
 
・仕返しとばかりに自分も不倫をする
 相手が不倫したのだから自分もしてもいいということはありません。離婚を考える場合はやり返しただけと言っても不貞は不利になりますし、もしやり直したい気持ちが残っているなら、バレた時はお互い様ということで丸くは収まらず、信頼関係を回復することが余計に困難になります。
・相手と話す前に不倫相手への嫌がらせや接触をする
 夫婦で話す前に相手方に攻撃をしてしまうと、被害者のつもりが加害者として扱われることも。怒りの矛先を不倫相手に向けてしまうのも仕方ありませんが、やり過ぎるとそちら側を守らなくてはと思ってしまうこともあるようです。落とし前をつけたいのなら、夫婦での話し合い後で、不倫相手に損害賠償請求をするのが良いでしょう。

 相手に不倫された時には、するべき行動もNGな行動も「怒りにまかせず冷静になろうとつとめる」、「相手次第ではなく、まずは自分の気持ちを決める」ということを前提に考える必要がありそうです。

 最近ではSNSなどで「サレ妻」という言葉をよく見かけますが、単なる怒りや傷みの発散ではなく、もしも不倫されてしまった時に取るべき行動について教えてくれているポストが増えています。時間が経っていても、辛い経験をこと細かに記す人たちは、怒りや嫉妬に振り回されながらもどこか冷静に記録していた内容を発信しており、それぞれある段階で不倫問題への自分の指針を決めていました。

 もちろん相手に非のある不倫ですが、怒りや束縛で相手を反省させよう、変えようとするのは簡単ではないこと。実は相手の不倫が発覚した時、向き合い闘うべきは自分自身なのかもしれませんね。

~最後までコラムを読んでくれた方へ~
物知りもいいけど知的な教養人も“あり”だと思います。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。 『テンミニッツ・アカデミー』 で人気の教養講義をご紹介します。
1

なぜ空海が現代社会に重要か――新しい社会の創造のために

なぜ空海が現代社会に重要か――新しい社会の創造のために

エネルギーと医学から考える空海が拓く未来(1)サイバー・フィジカル融合と心身一如

現代社会にとって空海の思想がいかに重要か。AIが仕事の仕組みを変え、超高齢社会が医療の仕組みを変え、高度化する情報・通信ネットワークが生活の仕組みを変えたが、それらによって急激な変化を遂げた現代社会に将来不安が増...
収録日:2025/03/03
追加日:2025/11/12
2

『武功夜話』は偽書か?…疑われた理由と執筆動機の評価

『武功夜話』は偽書か?…疑われた理由と執筆動機の評価

歴史の探り方、活かし方(5)史実・史料分析:秀吉と秀次編〈下〉

豊臣秀次事件に対する見方を変えた『武功夜話』だが、実は偽書疑惑もある。今回は、そのことに鋭く迫っていく。『武功夜話』は、豊臣秀吉に仕えて大名まで上り詰めた前野長康の功績を中心に記された史料だが、その発表・出版の...
収録日:2025/04/26
追加日:2025/11/28
3

日本企業が世界のビジネスに乗り遅れた要因はオウンゴール

日本企業が世界のビジネスに乗り遅れた要因はオウンゴール

内側から見たアメリカと日本(6)日本企業の敗因は二つのオウンゴール

日本企業が世界のビジネスに乗り遅れた主な要因として、二つのオウンゴールを挙げる島田氏。その一つとして台湾のモリス・チャン氏によるTSMC立ち上げの話を取り上げるが、日本はその動きに興味を示さず、かつて世界を席巻して...
収録日:2025/09/02
追加日:2025/11/25
4

歴史作家・中村彰彦先生に学ぶ歴史の探り方、活かし方

歴史作家・中村彰彦先生に学ぶ歴史の探り方、活かし方

編集部ラジオ2025(29)歴史作家の舞台裏を学べる

この人生を生きていくうえで、「歴史」をひもとくと貴重なヒントにいくつも出会えます。では、実際にはどのように歴史をひもといていけばいいのか。

今回の編集部ラジオでは、歴史作家の中村彰彦先生がご自身の方法論...
収録日:2025/10/17
追加日:2025/11/27
5

一強独裁=1人独裁の光と影…「強い中国」への動機と限界

一強独裁=1人独裁の光と影…「強い中国」への動機と限界

習近平中国の真実…米中関係・台湾問題(1)習近平の歴史的特徴とは?

「習近平中国」「習近平時代」における中国内政の特徴を見る上では、それ以前との比較が欠かせない。「中国は、毛沢東により立ち上がり、鄧小平により豊かになり、そして習近平により強くなる」という彼自身の言葉通りの路線が...
収録日:2025/07/01
追加日:2025/09/25
垂秀夫
元日本国駐中華人民共和国特命全権大使