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実は危険?食べ合わせの悪い食品
「○○と××の食べ合わせは毒になる」などと言い伝えられている良くない“食べ合わせ”(合食禁)について、皆さんはどのくらいご存じですか? 一緒に食べると体に悪いとされる食材は、本当に危ないのでしょうか。代表的なNGな食べ合わせについて、医学的根拠まで調べてみました。
NGな食べ合わせの代表格とされるものですが、結論から言えば一緒に食べても問題ありません。むしろ梅干しの酸がうなぎの脂の消化を助け、食欲を促進させる効果が期待されています。
梅干し効果で、贅沢品のうなぎを食べ過ぎてしまう……といったように「贅沢や過食を戒めるため」にこのような迷信が生まれたのではと考えられています。
【うなぎ×桃】
梅干しと真逆で、桃に含まれる有機酸がうなぎの脂を分解するのを阻害してしまい、消化不良を起こすといわれています。
【うなぎ×スイカ】
どちらも暑い夏の定番食材ですが、避けた方が良い食べ合わせです。スイカに含まれるたっぷりの水分が胃液を薄め、さらにうなぎの脂が胃腸に負担をかけるため、消化不良を招きかねないからです。少量であればさほど問題ではありませんが、特に夏は冷たい物を摂取する機会が多く、胃腸が弱りがち。胃腸が弱い方は気をつけたほうがいいでしょう。
こちらも「うなぎ×スイカ」と同じく、胃の消化機能を低下させやすい食べ合わせです。胃腸に不安がある方は注意してくださいね。
【天ぷら×アイスクリーム】
冷たいアイスクリームは体を冷やします。温かい物のあとに冷たい物を食べると、胃の中の温度が下がって消化機能が低下し、腹痛や下痢の原因となります。
以上のことから「脂っこいもの×体を冷やすもの」は、食べ合わせが悪いことがわかります。
あまりなじみのない食べ合わせですが、中国(明)の薬学書『本草綱目』にも食べ合わせの悪いものとして紹介されています。漢方の考え方から柿とカニはどちらも「寒性」という体を冷やす性質の食べ物であるうえ、どちらも冬が旬ということから、一緒に食べると体を冷やしすぎてしまうという懸念があるとされているのです。
ちなみになぜこの組み合わせなのかというと、柿は山のもの、カニは海のもので、交通手段が発達していない時代、海と山のものを同時に食べようとしても、その間に腐敗が進んでしまう危険性があるということから、食中毒の注意喚起のために例として上げられたと伝えられています。
【柿×サツマイモ】
柿の体を冷やす効果と、サツマイモに含まれる食物繊維が、胃腸の消化機能を弱めてしまうといいます。またサツマイモは胃酸の分泌を促し、さらに柿に含まれるタンニンと胃酸が結合することで結石ができやすく、潰瘍の原因になるとも。秋の味覚として一緒に食べる機会が多そうなだけに、気をつけたい食べ合わせです。
【柿×海苔、柿×昆布】
海苔や昆布はカルシウムが豊富です。ただし柿と一緒に食べてしまうと、柿に含まれるタンニンによってカルシウムの吸収率が悪くなってしまうといわれています。
どちらも体を温める血行促進の効果があります。ただし一緒に食べることで効果が重なり、炎症を助長させてしまうといいます。その結果じんましんや、湿疹などの症状が出ることも。お酒のアテとしてカラシ入りの食べ物はよく見かけますが、体にかゆみが出たら食べないほうがよさそうです。
【お酒×くるみ】
おつまみにありがちなくるみですが、お酒との相性は実はよくないといわれています。両者とも血圧を上げてしまう効能があり、のぼせやすくなったり、悪酔いしたりする可能性が。高血圧の方は特に要注意でしょう。
【お酒×銀杏】
銀杏にはギンコトキシンやメチルビリドキシンという成分が含まれており、食べ過ぎるとめまいやけいれんなど中毒症状が起きてしまう事例が起きています。特にアルコールは体の解毒作用が阻害されるため、中毒を起こしやすくなるといわれています。
【ニンジン×大根、きゅうり×トマトなど】
サラダでもおなじみの組み合わせですが、栄養的には少し心配な面があります。ニンジンやきゅうりに含まれるアスコルビナーゼという酵素が、大根やトマトに含まれるビタミンCを破壊してしまうのです。ただしアスコルビナーゼは熱や酢を加えることで、その作用を抑えることができます。ドレッシングをかけたり、加熱してホットサラダにしたりするほうがビタミンCをしっかり摂ることができるでしょう。
【ベーコン×ほうれん草】
前菜やパスタなどで人気の炒め物ですが、ベーコンに含まれる発色剤とほうれん草に含まれる硝酸(しょうさん)が合わさって変化することにより、発ガン性物質が生成されるといいます。またベーコンの添加物の中にあるリン酸塩という成分によって、ほうれん草のカルシウムや鉄分の吸収が悪くなってしまうとも。食べ合わせるなら、無添加のベーコンを選ぶなど工夫が必要でしょう。
【わかめ×ねぎ】
味噌汁の定番といえばコレですよね。しかしねぎに含まれる硫化アリルという成分が、わかめに含まれるカルシウムの吸収を妨げてしまいます。ただし硫化アリルは熱に弱いため、ねぎを先に熱してからわかめと合わせれば、わかめのカルシウムもしっかり摂取することができます。
いかがでしたでしょうか。ほとんどの食べ合わせは健康な状態で適量であればさほど大きな影響はありませんが、避けた方が良い食べ合わせがあることも確か。自分のその日の体調を見つつ、上手に取り入れてみてくださいね。
うなぎ×○○の食べ合わせ
【うなぎ×梅干し】NGな食べ合わせの代表格とされるものですが、結論から言えば一緒に食べても問題ありません。むしろ梅干しの酸がうなぎの脂の消化を助け、食欲を促進させる効果が期待されています。
梅干し効果で、贅沢品のうなぎを食べ過ぎてしまう……といったように「贅沢や過食を戒めるため」にこのような迷信が生まれたのではと考えられています。
【うなぎ×桃】
梅干しと真逆で、桃に含まれる有機酸がうなぎの脂を分解するのを阻害してしまい、消化不良を起こすといわれています。
【うなぎ×スイカ】
どちらも暑い夏の定番食材ですが、避けた方が良い食べ合わせです。スイカに含まれるたっぷりの水分が胃液を薄め、さらにうなぎの脂が胃腸に負担をかけるため、消化不良を招きかねないからです。少量であればさほど問題ではありませんが、特に夏は冷たい物を摂取する機会が多く、胃腸が弱りがち。胃腸が弱い方は気をつけたほうがいいでしょう。
天ぷら×○○の食べ合わせ
【天ぷら×スイカ】こちらも「うなぎ×スイカ」と同じく、胃の消化機能を低下させやすい食べ合わせです。胃腸に不安がある方は注意してくださいね。
【天ぷら×アイスクリーム】
冷たいアイスクリームは体を冷やします。温かい物のあとに冷たい物を食べると、胃の中の温度が下がって消化機能が低下し、腹痛や下痢の原因となります。
以上のことから「脂っこいもの×体を冷やすもの」は、食べ合わせが悪いことがわかります。
柿×○○の食べ合わせ
【柿×カニ】あまりなじみのない食べ合わせですが、中国(明)の薬学書『本草綱目』にも食べ合わせの悪いものとして紹介されています。漢方の考え方から柿とカニはどちらも「寒性」という体を冷やす性質の食べ物であるうえ、どちらも冬が旬ということから、一緒に食べると体を冷やしすぎてしまうという懸念があるとされているのです。
ちなみになぜこの組み合わせなのかというと、柿は山のもの、カニは海のもので、交通手段が発達していない時代、海と山のものを同時に食べようとしても、その間に腐敗が進んでしまう危険性があるということから、食中毒の注意喚起のために例として上げられたと伝えられています。
【柿×サツマイモ】
柿の体を冷やす効果と、サツマイモに含まれる食物繊維が、胃腸の消化機能を弱めてしまうといいます。またサツマイモは胃酸の分泌を促し、さらに柿に含まれるタンニンと胃酸が結合することで結石ができやすく、潰瘍の原因になるとも。秋の味覚として一緒に食べる機会が多そうなだけに、気をつけたい食べ合わせです。
【柿×海苔、柿×昆布】
海苔や昆布はカルシウムが豊富です。ただし柿と一緒に食べてしまうと、柿に含まれるタンニンによってカルシウムの吸収率が悪くなってしまうといわれています。
お酒(アルコール)×○○の食べ合わせ
【お酒×カラシ】どちらも体を温める血行促進の効果があります。ただし一緒に食べることで効果が重なり、炎症を助長させてしまうといいます。その結果じんましんや、湿疹などの症状が出ることも。お酒のアテとしてカラシ入りの食べ物はよく見かけますが、体にかゆみが出たら食べないほうがよさそうです。
【お酒×くるみ】
おつまみにありがちなくるみですが、お酒との相性は実はよくないといわれています。両者とも血圧を上げてしまう効能があり、のぼせやすくなったり、悪酔いしたりする可能性が。高血圧の方は特に要注意でしょう。
【お酒×銀杏】
銀杏にはギンコトキシンやメチルビリドキシンという成分が含まれており、食べ過ぎるとめまいやけいれんなど中毒症状が起きてしまう事例が起きています。特にアルコールは体の解毒作用が阻害されるため、中毒を起こしやすくなるといわれています。
実は気をつけたい!メジャーな食材の食べ合わせ
ここからは日常的に一緒に食べる機会の多い食材について、実は栄養素的にあまり意味がない、または体に良くない食べ合わせをご紹介します。【ニンジン×大根、きゅうり×トマトなど】
サラダでもおなじみの組み合わせですが、栄養的には少し心配な面があります。ニンジンやきゅうりに含まれるアスコルビナーゼという酵素が、大根やトマトに含まれるビタミンCを破壊してしまうのです。ただしアスコルビナーゼは熱や酢を加えることで、その作用を抑えることができます。ドレッシングをかけたり、加熱してホットサラダにしたりするほうがビタミンCをしっかり摂ることができるでしょう。
【ベーコン×ほうれん草】
前菜やパスタなどで人気の炒め物ですが、ベーコンに含まれる発色剤とほうれん草に含まれる硝酸(しょうさん)が合わさって変化することにより、発ガン性物質が生成されるといいます。またベーコンの添加物の中にあるリン酸塩という成分によって、ほうれん草のカルシウムや鉄分の吸収が悪くなってしまうとも。食べ合わせるなら、無添加のベーコンを選ぶなど工夫が必要でしょう。
【わかめ×ねぎ】
味噌汁の定番といえばコレですよね。しかしねぎに含まれる硫化アリルという成分が、わかめに含まれるカルシウムの吸収を妨げてしまいます。ただし硫化アリルは熱に弱いため、ねぎを先に熱してからわかめと合わせれば、わかめのカルシウムもしっかり摂取することができます。
いかがでしたでしょうか。ほとんどの食べ合わせは健康な状態で適量であればさほど大きな影響はありませんが、避けた方が良い食べ合わせがあることも確か。自分のその日の体調を見つつ、上手に取り入れてみてくださいね。
<参考サイト>
NGな食べ合わせの実際とは?│料理王国
https://cuisine-kingdom.com/tabeawase/
すぐ実践できる!食べ合わせの良いもの・食べ合わせの悪いものについて考えよう│テイコク製薬社
https://www.teikoku-drugstore.co.jp/article8812/
鰻と梅干し、天ぷらとスイカ…「食べ合わせが悪い」組み合わせに科学的根拠はある?│リケラボ
https://www.rikelab.jp/entertainment/3235
NGな食べ合わせの実際とは?│料理王国
https://cuisine-kingdom.com/tabeawase/
すぐ実践できる!食べ合わせの良いもの・食べ合わせの悪いものについて考えよう│テイコク製薬社
https://www.teikoku-drugstore.co.jp/article8812/
鰻と梅干し、天ぷらとスイカ…「食べ合わせが悪い」組み合わせに科学的根拠はある?│リケラボ
https://www.rikelab.jp/entertainment/3235
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