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何をする人?官僚の役職一覧
コロナ禍の就職活動も2年目に突入していますが、明暗を分けているのが公務員の人気。市区町村などの地方公務員を志望する人が増え、中央官庁で激務に携わる国家公務員志望者が減っているというのです。その原因の一つは激務ですが、もう一つは中央省庁の官僚がどんな仕事をしているのかよく分からないからなのだそう。それぞれの中身が専門的すぎて手に負えないので、中央官僚の役職について調べてみました。
つまり、官僚という言葉は霞ヶ関に働くキャリア公務員(国家上級職)だけでなく、地方公務員も定義的には含まれる、ということになります。それでも一般的には中央省庁に勤めるキャリアを指す場合が多く、ここでも官僚=霞ヶ関のキャリア公務員に限定して話を進めます。
各省庁におけるトップは大臣で、副大臣と大臣政務官が補佐します。多少の違いはあるものの、管理職の階級としては以下のようになります。
・大臣
・副大臣
・大臣政務官
・事務次官
・局長、部長
・審議官、官房長
・課長、参事官、室長
このうち大臣・副大臣・大臣政務官は基本的に国会議員が任命されます。つまり、この3人は政治家であり、官僚のトップは事務次官ということになります。いわゆる「事務方」の最終決定権を持つ役職であり、大臣らを補佐し、助言にあたります。専門家集団の長として、選挙で選ばれた大臣以上の威信を持つと言われるのもうなずけます。
例外として、外務省と法務省の場合、事務次官が官僚のトップとは言い切れません。外務省はその上にアメリカなど有力国の大使や国連大使などの役職があり、法務省では国家公務員試験合格者である官僚よりも司法試験合格者である検察官が上位とみなされます。慣行によると、検事総長ー東京高検検事長ー大阪高検検事長ー次長検事ー法務事務次官という序列になっています。
各省庁の省内には、いくつかの「局」のほか、人事や予算管理、会計監査、サイバーセキュリティ、国会との調整役を務める「大臣官房」があります。局長・官房長は、それぞれの長を指す役職です。また「審議官」というのは、多忙な局長の代理を務めるのが主な役割。局内のいくつかに分かれた「課」や「室」の実務をマネジメントするのが課長・室長です。「参事官」はスタッフ色として実務の責任を取る立場、財務省主計局では「主計官」、総務庁管理局には「管理官」の名称もあります。
・課長補佐、参事官補佐、室長補佐、専門官、企画官
・係長、主査
などです。これらに属さないヒラ職員の目から見ると、局長・部長クラスが大手企業の取締役並み、課長や参事官、室長クラスが中小企業の社長並みの「えらさ」だと言います。ここからは、ヒラ職員がどのようなコースをたどって出世していくのかシミュレーションしてみましょう。
実は、国家公務員(上級)職合格者は、よほど問題のある人物であったり不祥事を起こしたりしない限り、課長クラスまでは自動的に出世できるといわれています。
まず20代はキャリア組にとっては基礎を築く時期。本省内で仕事のやり方を覚えることが多く、係長や主査として、ノンキャリアを含む部下の指揮監督を行う経験も積んでいきます。採用後7~11年目、30代で課長補佐に昇進するのが一般的なコース。ただし本省内にずっとい続けるわけではなく、経験を積み視野を広げるために外部に出向することが多くなります。
地方の小さな出先機関などでは所長クラス、大きな出先機関でも局長や課長クラスとして赴任します。「中央からのお目付役」となるわけですが、非常に優秀なためポストに見合った結果を残す人がほとんど。ただ、たまたま出向先で問題が起こったりすると、経歴にキズがつくリスクもあります。
採用後20年前後、つまり40代前半でキャリア組の中でも昇進スピードに差がつくようになるといいます。熾烈な出世競争が行われ、勝ち抜いた末につくのが事務次官の椅子なのです。一人が事務次官に就任すると、同期の官僚はその先の出世の見込みがないため、一斉に天下りするとも言われています。もう数年前、人気グループ嵐の櫻井翔さんの父上が総務省事務次官に就任することが騒がれましたが、それもそのはずですね。
ちなみに、「7万円接待」が話題になった「内閣広報官」は国家公務員法の適用を受けず、内閣法に基づいて設置された特別職の国家公務員。事務次官級の政治任用職ということですから、公務員としてはほぼ「上がり」といえるクラスです。
官僚の出世頭は「事務次官」
最初に「官僚」という言葉の定義を整理しておきましょう。辞書的には「行政を執行する任命職の公務員の呼称」とありますが、実際には「行政組織ないし国家および地方政府の官僚制の構成員のうち、下級の事務職的職員や労働者を除く、中級および上級の職員」をさすことが多いとされています(日本大百科全書)。つまり、官僚という言葉は霞ヶ関に働くキャリア公務員(国家上級職)だけでなく、地方公務員も定義的には含まれる、ということになります。それでも一般的には中央省庁に勤めるキャリアを指す場合が多く、ここでも官僚=霞ヶ関のキャリア公務員に限定して話を進めます。
各省庁におけるトップは大臣で、副大臣と大臣政務官が補佐します。多少の違いはあるものの、管理職の階級としては以下のようになります。
・大臣
・副大臣
・大臣政務官
・事務次官
・局長、部長
・審議官、官房長
・課長、参事官、室長
このうち大臣・副大臣・大臣政務官は基本的に国会議員が任命されます。つまり、この3人は政治家であり、官僚のトップは事務次官ということになります。いわゆる「事務方」の最終決定権を持つ役職であり、大臣らを補佐し、助言にあたります。専門家集団の長として、選挙で選ばれた大臣以上の威信を持つと言われるのもうなずけます。
例外として、外務省と法務省の場合、事務次官が官僚のトップとは言い切れません。外務省はその上にアメリカなど有力国の大使や国連大使などの役職があり、法務省では国家公務員試験合格者である官僚よりも司法試験合格者である検察官が上位とみなされます。慣行によると、検事総長ー東京高検検事長ー大阪高検検事長ー次長検事ー法務事務次官という序列になっています。
各省庁の省内には、いくつかの「局」のほか、人事や予算管理、会計監査、サイバーセキュリティ、国会との調整役を務める「大臣官房」があります。局長・官房長は、それぞれの長を指す役職です。また「審議官」というのは、多忙な局長の代理を務めるのが主な役割。局内のいくつかに分かれた「課」や「室」の実務をマネジメントするのが課長・室長です。「参事官」はスタッフ色として実務の責任を取る立場、財務省主計局では「主計官」、総務庁管理局には「管理官」の名称もあります。
キャリアが出世していく道筋は?
上で挙げたのは「管理職」の役職だけでしたが、実はその下にいくつものポストがあります。・課長補佐、参事官補佐、室長補佐、専門官、企画官
・係長、主査
などです。これらに属さないヒラ職員の目から見ると、局長・部長クラスが大手企業の取締役並み、課長や参事官、室長クラスが中小企業の社長並みの「えらさ」だと言います。ここからは、ヒラ職員がどのようなコースをたどって出世していくのかシミュレーションしてみましょう。
実は、国家公務員(上級)職合格者は、よほど問題のある人物であったり不祥事を起こしたりしない限り、課長クラスまでは自動的に出世できるといわれています。
まず20代はキャリア組にとっては基礎を築く時期。本省内で仕事のやり方を覚えることが多く、係長や主査として、ノンキャリアを含む部下の指揮監督を行う経験も積んでいきます。採用後7~11年目、30代で課長補佐に昇進するのが一般的なコース。ただし本省内にずっとい続けるわけではなく、経験を積み視野を広げるために外部に出向することが多くなります。
地方の小さな出先機関などでは所長クラス、大きな出先機関でも局長や課長クラスとして赴任します。「中央からのお目付役」となるわけですが、非常に優秀なためポストに見合った結果を残す人がほとんど。ただ、たまたま出向先で問題が起こったりすると、経歴にキズがつくリスクもあります。
採用後20年前後、つまり40代前半でキャリア組の中でも昇進スピードに差がつくようになるといいます。熾烈な出世競争が行われ、勝ち抜いた末につくのが事務次官の椅子なのです。一人が事務次官に就任すると、同期の官僚はその先の出世の見込みがないため、一斉に天下りするとも言われています。もう数年前、人気グループ嵐の櫻井翔さんの父上が総務省事務次官に就任することが騒がれましたが、それもそのはずですね。
ちなみに、「7万円接待」が話題になった「内閣広報官」は国家公務員法の適用を受けず、内閣法に基づいて設置された特別職の国家公務員。事務次官級の政治任用職ということですから、公務員としてはほぼ「上がり」といえるクラスです。
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