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成功者が実践している「朝の習慣」とは
「朝を制する者が人生を制する」といえるように、朝の過ごし方を大切にしている成功者の実践例をよく耳にします。ではなぜ、成功者は「朝の習慣」を大切にし、そして実践しているのでしょうか。
それは、一日の始まりである朝は良い習慣を構築しやすく、そのため自己能力の最大値を発揮しやすいという大いなる利点があるからです。
1)早起き
貴重な朝の時間を意識的に確保するためにも、早起きは非常に有効な手段です。早起きをしている成功者の一例には、4:30起床のハワード・ショルツ氏(スターバックスCEO)、5:00起床のマーク・パーカー氏(NIKE CEO)、5:45起床のリチャード・ブランソン氏(実業家)、6:00起床のゲイリー・ヴェイナチャック氏(作家)、6:45起床のウォーレン・バッフェット氏(投資家)、7:00起床のイーロン・マスク氏(テスラCEO)、6~7:00起床のジェフ・ベゾス氏(実業家)、6~7:00起床のマーク・ザッカーバーグ氏(Facebook CEO)――といった、錚々たる名前が挙がります。
2)起床の定時化
早起きは有効な手段ではありますが、低血圧など体質で早起きに向いていない人、ライフスタイルで早起きすることが難しい人など、人にはそれぞれの事情があります。また、「朝の習慣」をより効果的に構築するためには、早起きそのものよりも起床の定時化が重要なファクターともいえます。ポイントは就眠の定時化ではなく(もちろん、就眠時間もできるだけ定時化した方がより効果的ですが)、“起床の定時化”です。そのためにも、睡眠時間の確保(体質的にショートスリーパーでないかぎり6時間以上、理想は7~8時間)、良質な睡眠環境の設定なども大切です。
3)水分補給
しっかり眠った後の身体は、軽い脱水症状になっているため、起床後の早めの水分補給を求めています。うがいや歯磨きなどをして口の中を清潔にした後で、コップ1杯の水を飲みましょう。なお、水では体が冷えてしまう場合、適温の白湯でもOKです。
4)運動
眠っていた体を目覚めさせたり、身体の調子を整えたりするためにも、軽い運動がオススメです。ストレッチ、ヨガ、ウォーキング、スロージョギング、ラジオ体操、太極拳など、自分が続けられる運動を20分程継続してみてください。その際、朝日を浴びながら行うとより効果的です。また室内の場合は、できれば窓を開けて、自身にも部屋にも朝の新鮮な空気も取り入れてください。
5)瞑想
心を整えることも大切です。心を整える方法は人それぞれですが、代表的な方法に瞑想があります。さらに瞑想の作法にもいろいろとありますが、ここでは簡単な方法の一例を紹介します。1)背筋を伸ばしてあぐらを組んで目を閉じる、2)口から息を吐ききる、3)ゆっくりと3つ数えながら鼻から息を吸う、4)3秒息を止める、5)3秒かけて息を口から吐ききる――そして3)~5)を5分間繰り返す。なお、瞑想の間は心を落ち着け思考を集中することが大切ですが、思考を分散させないことはとても難しいため、まずは分散する思考を制御するようなイメージで「今・ここ・我が身」への意識を集中するイメージを試みてください。そして自分なりの方法ができてきた際は、さらにより良いアレンジを加えてみてください。
6)読書
読書から得られるものは多く、また読書には多様な側面があります。そして「朝の習慣」として行う読書では、リラクゼーションや娯楽のような側面ではなく、自分の目標のためにインプットするような、明確な意識をもった集中した読書がオススメです。そのためには、時間を区切ってその間は絶対に中断しないようにする、選書にも注意を払うなど、読書環境を整えるといった、事前準備も大切です。
7)書く
「書く」ことは多くの人にとって最も手軽で効果のある表現方法です。つまりローコスト・ハイリターンのアウトプットです。思考の整理のためにも、これから始まる一日のためにも、さらには日々の積み重ねによる人生のためにも、日記を書く、目標を書く、昨日までの振り返りを書く、今日の予定を書くなど、自分にあったライティングを試みてください。
以上から、成功者が実践している「朝の習慣」は、貴重な朝の時間を確保し、心身を整え、インプットとアウトプットを行う――ことが見えてきました。
貴重な朝の時間を“意識的に”確保し、“自分で”心身を整え、“人生の目的のための”インプットとアウトプットを行う――。それこそが成功者が実践している「朝の“メタ”習慣」といえます。では成功者は、どのような「朝の“メタ”習慣」を実践しているのでしょうか。
1)重要なタスクを実行する
自己能力の最大値を発揮しやすい朝にこそ、“今日一日の最も重要なタスク”を実行してください。重要なタスクを選ぶコツは、「緊急性」「満足感」「喜び」につながるものを直感で選ぶ、です。一日が終わったときに「緊急性」が解決されていたり、「満足感」や「喜び」が感じられたりするタスクを、さらにできれば“人生の目的のため”のタスクこそを、「朝の習慣」に組み込んで実行してほしいと思います。
2)新しいことを実践する
朝は、エネルギーがある・ストレスは少ない・思考はクリアなため、“人生の目的のため”に何か新しいことを始める場合も、「朝の習慣」に組み込むことがベストです。スキルアップや副業のための勉強、自在に使いこなすための外国語学習、理想の心身を育てるための筋トレ、また、たとえ趣味や特技、または好みや嗜好のゆるやかな延長であったとしても、ゆくゆくは“人生の目的のため”につなげるための新しい実践であれば、ぜひ実践してみてください。ただし、貴重な朝の時間を使うのですから、“ぜったいにモノにする”程の気概で試みてください。
3)内省の時間を確保する
今まで列挙してきた様々な朝の利点は、自己の振り返りや復習、つまり内省にも適しています。“人生の目的のため”には、明確な意思と継続した実践が欠かせませんが、実践における失敗や「悪いクセ」のような副作用は、自分で意識し注意を向けなければ、絶対に直りません。そのため、アウトプットだけではなく、必ず自分へのフィードバックの時間が必要になります。ただし、内省や自己フィードバックはとても難しく、またエネルギーも多く必要です。そして、心身が整っていなければ受容することもできません。だからこそ、ぜひ「朝の習慣」に組み込んで、実践してほしいと思います。
貴重で短い朝の時間は、自分の思考を整理し深化させ、想像や創造といったクリエイティブでアクティブな活動の時間にこそ使いたい。そのために大切な「朝の習慣」とは、“しない”ことを自己決定し、毎朝確実に実践することでもあります。
いかがでしたでしょうか。ぜひ“「朝の習慣」が一日をより良くする。より良い日々の積み重ねで人生の目的を叶える”という気持ちで、あなたにあった「朝の習慣」を実践してみてください。
それは、一日の始まりである朝は良い習慣を構築しやすく、そのため自己能力の最大値を発揮しやすいという大いなる利点があるからです。
成功者が実践・「朝の習慣」7選
では具体例として、成功者が実践している「朝の習慣」7選を見ていきましょう。1)早起き
貴重な朝の時間を意識的に確保するためにも、早起きは非常に有効な手段です。早起きをしている成功者の一例には、4:30起床のハワード・ショルツ氏(スターバックスCEO)、5:00起床のマーク・パーカー氏(NIKE CEO)、5:45起床のリチャード・ブランソン氏(実業家)、6:00起床のゲイリー・ヴェイナチャック氏(作家)、6:45起床のウォーレン・バッフェット氏(投資家)、7:00起床のイーロン・マスク氏(テスラCEO)、6~7:00起床のジェフ・ベゾス氏(実業家)、6~7:00起床のマーク・ザッカーバーグ氏(Facebook CEO)――といった、錚々たる名前が挙がります。
2)起床の定時化
早起きは有効な手段ではありますが、低血圧など体質で早起きに向いていない人、ライフスタイルで早起きすることが難しい人など、人にはそれぞれの事情があります。また、「朝の習慣」をより効果的に構築するためには、早起きそのものよりも起床の定時化が重要なファクターともいえます。ポイントは就眠の定時化ではなく(もちろん、就眠時間もできるだけ定時化した方がより効果的ですが)、“起床の定時化”です。そのためにも、睡眠時間の確保(体質的にショートスリーパーでないかぎり6時間以上、理想は7~8時間)、良質な睡眠環境の設定なども大切です。
3)水分補給
しっかり眠った後の身体は、軽い脱水症状になっているため、起床後の早めの水分補給を求めています。うがいや歯磨きなどをして口の中を清潔にした後で、コップ1杯の水を飲みましょう。なお、水では体が冷えてしまう場合、適温の白湯でもOKです。
4)運動
眠っていた体を目覚めさせたり、身体の調子を整えたりするためにも、軽い運動がオススメです。ストレッチ、ヨガ、ウォーキング、スロージョギング、ラジオ体操、太極拳など、自分が続けられる運動を20分程継続してみてください。その際、朝日を浴びながら行うとより効果的です。また室内の場合は、できれば窓を開けて、自身にも部屋にも朝の新鮮な空気も取り入れてください。
5)瞑想
心を整えることも大切です。心を整える方法は人それぞれですが、代表的な方法に瞑想があります。さらに瞑想の作法にもいろいろとありますが、ここでは簡単な方法の一例を紹介します。1)背筋を伸ばしてあぐらを組んで目を閉じる、2)口から息を吐ききる、3)ゆっくりと3つ数えながら鼻から息を吸う、4)3秒息を止める、5)3秒かけて息を口から吐ききる――そして3)~5)を5分間繰り返す。なお、瞑想の間は心を落ち着け思考を集中することが大切ですが、思考を分散させないことはとても難しいため、まずは分散する思考を制御するようなイメージで「今・ここ・我が身」への意識を集中するイメージを試みてください。そして自分なりの方法ができてきた際は、さらにより良いアレンジを加えてみてください。
6)読書
読書から得られるものは多く、また読書には多様な側面があります。そして「朝の習慣」として行う読書では、リラクゼーションや娯楽のような側面ではなく、自分の目標のためにインプットするような、明確な意識をもった集中した読書がオススメです。そのためには、時間を区切ってその間は絶対に中断しないようにする、選書にも注意を払うなど、読書環境を整えるといった、事前準備も大切です。
7)書く
「書く」ことは多くの人にとって最も手軽で効果のある表現方法です。つまりローコスト・ハイリターンのアウトプットです。思考の整理のためにも、これから始まる一日のためにも、さらには日々の積み重ねによる人生のためにも、日記を書く、目標を書く、昨日までの振り返りを書く、今日の予定を書くなど、自分にあったライティングを試みてください。
以上から、成功者が実践している「朝の習慣」は、貴重な朝の時間を確保し、心身を整え、インプットとアウトプットを行う――ことが見えてきました。
成功者が実践・「朝の“メタ”習慣」3選
しかし、逆接的ではありますが、単に「朝の習慣」を実践したからといって、成功者への道を歩み始めたとはなりません。実は、成功者の「朝の習慣」のキーポイントは、“人生の目的のため”に実践しているということです。貴重な朝の時間を“意識的に”確保し、“自分で”心身を整え、“人生の目的のための”インプットとアウトプットを行う――。それこそが成功者が実践している「朝の“メタ”習慣」といえます。では成功者は、どのような「朝の“メタ”習慣」を実践しているのでしょうか。
1)重要なタスクを実行する
自己能力の最大値を発揮しやすい朝にこそ、“今日一日の最も重要なタスク”を実行してください。重要なタスクを選ぶコツは、「緊急性」「満足感」「喜び」につながるものを直感で選ぶ、です。一日が終わったときに「緊急性」が解決されていたり、「満足感」や「喜び」が感じられたりするタスクを、さらにできれば“人生の目的のため”のタスクこそを、「朝の習慣」に組み込んで実行してほしいと思います。
2)新しいことを実践する
朝は、エネルギーがある・ストレスは少ない・思考はクリアなため、“人生の目的のため”に何か新しいことを始める場合も、「朝の習慣」に組み込むことがベストです。スキルアップや副業のための勉強、自在に使いこなすための外国語学習、理想の心身を育てるための筋トレ、また、たとえ趣味や特技、または好みや嗜好のゆるやかな延長であったとしても、ゆくゆくは“人生の目的のため”につなげるための新しい実践であれば、ぜひ実践してみてください。ただし、貴重な朝の時間を使うのですから、“ぜったいにモノにする”程の気概で試みてください。
3)内省の時間を確保する
今まで列挙してきた様々な朝の利点は、自己の振り返りや復習、つまり内省にも適しています。“人生の目的のため”には、明確な意思と継続した実践が欠かせませんが、実践における失敗や「悪いクセ」のような副作用は、自分で意識し注意を向けなければ、絶対に直りません。そのため、アウトプットだけではなく、必ず自分へのフィードバックの時間が必要になります。ただし、内省や自己フィードバックはとても難しく、またエネルギーも多く必要です。そして、心身が整っていなければ受容することもできません。だからこそ、ぜひ「朝の習慣」に組み込んで、実践してほしいと思います。
成功者が実践“しない”「朝の習慣」3選
最後に、成功者が実践“しない”「朝の習慣」を見てみましょう。それは、1)SNSを見る、2)不要なニュースを取り入れる、3)暗記系の学習や作業系の仕事をする、――です。貴重で短い朝の時間は、自分の思考を整理し深化させ、想像や創造といったクリエイティブでアクティブな活動の時間にこそ使いたい。そのために大切な「朝の習慣」とは、“しない”ことを自己決定し、毎朝確実に実践することでもあります。
いかがでしたでしょうか。ぜひ“「朝の習慣」が一日をより良くする。より良い日々の積み重ねで人生の目的を叶える”という気持ちで、あなたにあった「朝の習慣」を実践してみてください。
<参考文献・参考サイト>
・『人生を変えるモーニングメソッド』(ハル・エルロッド著、鹿田昌美訳、大和書房)
・『時間術大全』(ジェイク・ナップ/ジョン・ゼラツキー著、櫻井祐子訳、ダイヤモンド社)
・『人生の勝負は、朝で決まる。』(千田琢哉著、学研プラス)
・成功者の朝は早い!共通する朝習慣|運動・瞑想・タスク管理
https://stage.st/articles/ImP4P
・『人生を変えるモーニングメソッド』(ハル・エルロッド著、鹿田昌美訳、大和書房)
・『時間術大全』(ジェイク・ナップ/ジョン・ゼラツキー著、櫻井祐子訳、ダイヤモンド社)
・『人生の勝負は、朝で決まる。』(千田琢哉著、学研プラス)
・成功者の朝は早い!共通する朝習慣|運動・瞑想・タスク管理
https://stage.st/articles/ImP4P
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