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DATE/ 2024.11.18

職場で求められる「清潔感」とは?

 クールビズやカジュアルフライデー等から始まり、働きやすいカジュアルな服装を推奨する企業も増えています。しかし、スーツでもカジュアルでもそこには服装に関する暗黙のルールがあり、最低限のドレスコードとも言える「清潔感」が求められているもの。だらしがない、みっともないと思われないように職場で意識したい「清潔感」とは、どのような基準なのかおさらいしてみませんか。

清潔感がない、と職場で思われるポイントをチェック

 そこで、企業で働く男女30人に、職場で「清潔感がない」と感じてしまう人の特徴や、清潔度を測られているポイントをヒアリングし、まとめました。

 まずは服装に関しての意見からご紹介します。

【シワや汚れが目立つ】
 スーツが皺だらけ、アイロンをかけていないのが一目で分かるワイシャツなど、シワシワ・ヨレヨレなのは清潔感が欠如します。またシャツの襟や袖が黒ずんでいたり黄ばんでいたりの劣化は、洗濯していても不潔感を醸し出す原因に。

【露出度が高過ぎる】
 女性の胸がばっくり開いたトップスや短すぎるスカート、下着が見えそうなローライズのパンツ、生足などは職場では「セクシー」ではなく「清潔感がない」と思われがち。男性も無駄に胸のボタンをいくつも開けたりすると夜の雰囲気が出てしまい、遊んでそう=不潔というイメージに。

【靴が汚く、匂いそう】
 靴はビジネスマンの格が顕れるアイテムと言われますが、傷んでいたり汚れたままだったりすると、どんなにいいスーツを着ていても清潔感はダウン。また職場でつい靴を脱いでしまう男性もいますが、そんな時に汚い靴だと「足が臭そう」と感じてしまうもの。脱ぐなら靴下の汚れや穴にも要注意です。

【毛玉や擦り切れなど服が傷んでいる】
 毛玉ができたり、ほつれのある服は衛生的には問題がなくても、だらしがなく見られがち。また、膝が出ていたり、お尻が薄く擦り減ってしまっているスーツなども、貧乏くささが目立ってしまいます。ボタンが取れたまま着ているのもそうですが、服もメンテナンスするのが清潔感の要です。

 続いて、意外と多かった髪や爪などのディテールです。

【ボサボサ、脂ぎっている】
 寝癖がついてボサボサな頭や洗っていないかのような脂ギッシュな髪など、頭髪の不潔感は目立つもの。カジュアルファッションの日ならまだしも、スーツなどの服装とのギャップが強いとさらに悪目立ちして清潔感を奪ってしまいます。

【ロン毛や過度なカラーリング】
 営業などの男性は「散髪に行け」と上司に言われたこともあるかもしれませんが、年長者からは伸びっぱなしで長髪になっていたり目に掛かっている髪型は清潔感がないと見られがち。女性でも超ロングをばさっと下ろしていたり、カラーで傷んでプリンになっていると不潔な印象になってしまいます。

【黒ずんだ爪やマニキュアの禿げた爪】
 仕事中は意外と相手の指先に目がいくものです。爪に汚れが溜まっていたり、あまりに長く伸びていると不潔な印象を持たれてしまいます。またせっかくマニキュアを塗っていても、禿げたままにしているとみっともないもの。特に濃いカラーなどは粗が目立つため、だらしのないイメージに。

 そして、言われると一番辛いかもしれない「匂い」です。

【生乾き臭や汗の匂いを漂わせる】
 いわゆる密になることも多い職場では、匂いも清潔感の基準に。特に不潔な印象になってしまうのは、誰が嗅いでも不快な生乾き臭や、汗臭さ。元々の体臭や、濃い香水の匂いなどよりも、清潔にしていれば防げるはずの悪臭は「ちゃんとしてよ」と思ってしまうもののようです。

清潔感がない、で職場の好感度を下げるのは損

 服装、髪や爪、匂いなど、様々な職場での「清潔感」を左右するポイントが分かりました。いずれのポイントを見てみても、職場で求められる「清潔感」は以下のようなことを最低限意識すべきです。

・周りや仕事相手に「不潔感」で不快な思いをさせないこと
・服や身体も、メンテナンスや手入れをして職場に行くこと
・仕事の場の身だしなみは「楽」を最優先しないこと

 また、新型コロナの影響でもはやデフォルトになったマスクですが、「上司が何日も同じマスクを洗わずつけ続けている」、「メイクがついたり、薄汚れていたり、意外とマスクが汚い同僚が多い」と声もあり、まさに清潔感や衛生管理が大切なマスクは新たな職場の清潔基準となりそうな気配も。

 どんな服装や髪型をしようが仕事がちゃんと出来ていればいい、と思う人もいるかもしれませんが、食品や薬品、医療や美容など、業種によっては社員の身だしなみが会社のイメージを悪くすることもあります。たとえ仕事が出来る人でも清潔感がないというだけで、自己管理が出来ていない、だらしがない、みっともない、マナーがなってない、という偏見を持たれてしまうのも損ですから、せめて周りに不快感を与えない身なりやお手入れを心掛けたいものですね。
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
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