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DATE/ 2021.08.31

スマホ老眼とは?原因や予防の方法

 20~30代の若い世代で「スマホ老眼」に悩む人が増えているのをご存じですか。スマホを長時間見続けたあとで視界がぼやけてしまう症状のことで、スマホの普及に伴い問題になりつつあります。多くは一時的な症状ですが、常態化すると悪影響を及ぼしてしまうことも。今回はそんなスマホ老眼について紹介していきましょう。

スマホ老眼とは?

 老眼とスマホ老眼の違いを知る前に、そもそも老眼がどんなものかを知っておきましょう。目がものを見るときには毛様体筋という筋肉が伸び縮みして、レンズの役割をする水晶体の厚さを変えることでピントを合わせています。加齢や老化にともない毛様体筋や水晶体が老化によって固くなり、ピントが合わせにくくなるのが老眼の症状です。

 一方スマホ老眼は、スマホを見続けたあとに遠くのものを見ようとするとピントが合わせられない状態になること。小さい画面を近くで見続けることで毛様体筋の緊張状態が続いて疲弊しまい、毛様体筋の調節力が落ちてしまうことが原因です。老眼は加齢が原因ですが、スマホ老眼には年齢が関係ないので誰にも起こりえるものなのです。

 とはいえ、こうした症状はスマホを見続けたあとに一時的になるもので、しばらくすれば治ることがほとんどです。しかし、慢性的に毛様体筋の緊張状態が続くと目だけでなく肩や腰のコリといった身体の不調、イライラやストレスといった精神の不調を引き起こす可能性もあるので気を付ける必要があります。

予防のためにできること

 スマホ老眼にならないためには、何より目を労ることが大切です。そのためにできることを紹介しましょう。

・しっかりと睡眠をとる

 スマホ老眼は目を酷使することが大きな原因なので、何よりもしっかりと睡眠をとって目を休ませる時間が大切です。目が疲れていると感じたときには目の周りや首、肩を温めて血行をよくすると効果的です。疲れ目で酷使するとより負担が増えてしまうので、目に無理をさせないようにしましょう。

・長時間の使用をしない

 ついつい長時間になりがちなスマホの使用ですが、目の健康を考えると1時間使ったら10分はスマホ休憩をとるのが理想的です。目が疲れたと感じるときには「遠くにある緑の葉を集中して見る」のがオススメです。近い距離でピントを合わせることで緊張していた毛様体筋をやわらげる効果があるので、ぜひ試してみてください。

・目が疲れない工夫をする

 近い距離でスマホを凝視すると目が疲れてしまうので、見るときには20~30cm程度距離を空けるようにしましょう。また、画面から発せられるブルーライトも目に良くないのでブルーライトカットのメガネをかける、画面のブルーライトをカットする保護シールを貼るなどの工夫をすることもオススメです。

 慢性的に手元の文字が読みにくいなと感じたら度数の弱い老眼鏡を取り入れるのも効果的です。調節力が落ちている状態で無理にピントを合わせようとすると、余計に毛様体筋が緊張してしまうので目に無理をさせないようにすることも大切です。

 年齢関係なく、スマホを持っている人であれば誰しも関係ないといいきれないスマホ老眼。今やスマホは生活に欠かせないツールではありますが、スマホが原因で健康を損ねることがないよう、適度な距離を保って使うようにしましょう。

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