テンミニッツTV|有識者による1話10分のオンライン講義
ログイン 会員登録 テンミニッツTVとは
社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
DATE/ 2015.07.20

松岡修造の心の師が喝!日本人は平和ボケしている


 松岡修造氏をはじめ多くの人材を育ててきた日本BE研究所の所長:行徳哲男氏は、「日本人は平和ボケしている」と厳しいコメントを残している。

 行徳氏は、約30年前、当時中学1年生の息子を強く育てるために、なんと韓国と北朝鮮の国境38度線に息子を連れて行ったという。

 そこは戦場と呼ばれている所であったため、保険は効かず、万が一命に関わることがあっても一切異議申し立てをしない、という厳しい条件で許可が下りた。

 地雷が眠る道を進みたどり着いた「帰らざる橋」は、1976年に米兵が殺害されたポプラ事件があったことでも有名な場所だ。

 ここで休憩のため入った兵舎で、行徳氏は1枚の掛け軸を見る。

 

天下雖安 忘戦必危

(天下安らけきといえども、戦うを忘るるは必ず危機に至る)

 これを見た行徳氏は、戦いを忘れた日本人は危機にあると感じ、その後、若者たちを連れて、平和とは何かを考え向き合うために、世界中でおこった様々な悲惨な戦場に出かけていった。

 カンボジアでは、ポルポト政権が数千人を大量虐殺したキリングフィールドに実に60人もの日本の若者をつれていき、平和とは何かに向かいあわせ考えさせたという。

 「生きることは、もともと戦いなのです」と語る行徳氏の言葉は、今日本中の人気を集めている松岡修造氏の熱さの源になっているのかもしれない。

~最後までコラムを読んでくれた方へ~
「学ぶことが楽しい」方には 『テンミニッツTV』 がオススメです。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,300本以上。 『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
1

“死の終りに冥し”…詩に託された『十住心論』の教えとは

“死の終りに冥し”…詩に託された『十住心論』の教えとは

空海と詩(4)詩で読む『秘蔵宝鑰』

“悠々たり悠々たり”にはじまる空海『秘蔵宝鑰』序文の詩文。まことにリズミカルな連呼で、たたみかけていく文章である。このリフレインで彼岸へ連れ去られそうな魂は、選べる道の多様さと迷える世界での認識の誤りに出会い、“死...
収録日:2024/08/26
追加日:2024/11/23
鎌田東二
京都大学名誉教授
2

国家は助けてくれない…「三田会」誕生への大きな経験

国家は助けてくれない…「三田会」誕生への大きな経験

独立と在野を支える中間団体(6)慶應義塾大学「三田会」の起源

中間集団として象徴的な存在である慶應義塾大学「三田会」について考える今回。三田会は単に同窓会組織として存在しているわけではなく、「公」に頼れない場合に重要な役割を果たすものだった。その三田会の起源について解説す...
収録日:2024/06/08
追加日:2024/11/22
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授
3

日本の根源はダイナミックでエネルギッシュな縄文文化

日本の根源はダイナミックでエネルギッシュな縄文文化

日本文化を学び直す(1)忘れてはいけない縄文文化

大転換期の真っ只中にいるわれわれにとって、日本の特性を強みとして生かしていくために忘れてはいけないことが二つある。一つは日本が森林山岳海洋島国国家であるというその地理的特性。もう一つは、日本文化の根源としての縄...
収録日:2020/02/05
追加日:2020/09/16
田口佳史
東洋思想研究家
4

国の借金は誰が払う?人口減少による社会保障負担増の問題

国の借金は誰が払う?人口減少による社会保障負担増の問題

教養としての「人口減少問題と社会保障」(4)増え続ける社会保障負担

人口減少が社会にどのような影響を与えるのか。それは政府支出、特に社会保障給付費の増加という形で現れる。ではどれくらい増えているのか。日本の一般会計の収支の推移、社会保障費の推移、一生のうちに人間一人がどれほど行...
収録日:2024/07/13
追加日:2024/11/19
森田朗
一般社団法人 次世代基盤政策研究所(NFI)所長・代表理事
5

謎多き紫式部の半生…教養深い「女房」の役割とその実像

謎多き紫式部の半生…教養深い「女房」の役割とその実像

日本語と英語で味わう『源氏物語』(1)紫式部の人物像と女房文学

日本を代表する古典文学『源氏物語』と、その著者である紫式部は、NHKの大河ドラマ『光る君へ』の放映をきっかけに注目が集まっている。紫式部の名前は誰もが知っているが、実はその半生や人となりには謎が多い。いったいどのよ...
収録日:2024/02/18
追加日:2024/10/14